カカＭＶＰ４冠へ…チューリヒでＦＩＦＡ年間ＭＶＰ授賞式

　トヨタ・クラブＷ杯を初制覇したＡＣミラン（イタリア）のブラジル代表ＭＦカカ（２５）が１７日、ＦＩＦＡ年間最優秀選手賞授賞式出席のため、成田空港からチャーター機でスイス・チューリヒへたった。

　弟のＤＦジガン（２２）と一緒に、チームとは別行動となったカカは、来年４月に出産を控えるカロリーネ夫人（２０）と手をつないで２ショットを披露。各国代表チームの監督と主将の投票によるＦＩＦＡ年間最優秀選手受賞が決定的だが「僕にとっては重要な賞。取れるかどうかは分からないけどね」と、１得点２アシストの活躍で勝利に貢献した前夜（１６日）の決勝の疲れも見せずに笑顔で話した。サポーターから手拍子と「リッキー！（本名リカルドからの愛称）」の歓声を浴びながら、搭乗ゲートに入った。

　個人ＭＶＰ３冠目のトヨタ・クラブＷ杯のＭＶＰにあたるゴールデンボール賞を受賞。賞金２００万円は、イエス・キリストが育った地として知られるイスラエルのナザレに、ミラン主催のチャリティー基金が建設中の聖家族病院プロジェクトに寄付する。１８歳の時、プールでの飛び込みで頚（けい）椎を損傷し、一時は車いすで生活したこともあったが、奇跡的に回復。サッカーが出来ることだけでも感謝の念を抱くという青年は、４冠目を得てもその謙虚さは忘れていない。

参照元：スポーツ報知