松坂から遼へ 世界一の３か条…プロ・アマチャリティーゴルフで競演

今年のスポーツ界で華々しい活躍を見せた２人が夢の競演を果たした。レッドソックスの松坂大輔投手（２７）と男子ゴルフの石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝が１８日、千葉・東千葉カントリー倶楽部で行われた第９回ＧＭＡプロ・アマチャリティーゴルフに同組でプレー。松坂はマスターズ制覇が目標という遼クンに、世界と戦うための準備として「３つの奥義」を伝授。ひと足先に世界一となった男からの助言を胸に、ハニカミ王子は世界制覇への道を歩む。

　世界一の称号を手にした１億ドル右腕から、これから世界へはばたくゴルフ界のプリンスへ、アドバイスが送られた。「いろいろ聞かれたので、自分はこうトレーニングしてきたということを伝えました」松坂は自分が石川と同じ高校生の時のことを思い返し、トレーニングする上で意識する３つのポイントを挙げた。

　１つ目は「自然に力をつける。機械を使ったトレーニングは年を重ねてからでいい」と徹底した走り込みなど、機材を使わずにトレーニングをすること。松坂の高校時代といえば、横浜高で甲子園春夏連覇を達成するなど功績は輝かしい。「怪物」と呼ばれた右腕は筋トレよりも走りこむことで球速や持久力をアップさせてきた。

　また、投球動作でもゴルフスイングでもポイントとなる体の軸、つまり体幹トレーニングの重要性や「高い壁を乗り越えてほしい。乗り越える力がある」と目標を常に高く持つことの大事さを説いた。同じように１０代から脚光を浴び続けてきた“先輩”の言葉を、石川は心の奥深くに刻み込んだ。

　ゴルフ好きの松坂は「ハニカミ王子」のことを米国滞在中、インターネットのニュースで知ったという。「石川くんみたいなスターはみんなが待っている人ですから頑張ってほしい」と若き王子にエールを送った。ラウンド中、野球界とゴルフ界のスーパースター２人の表情からは終始、笑みがあふれていた。松坂は「ジャンルを問わずに２人で明るいニュースを提供していきたいですね」とスポーツ界をけん引していくことを誓っていた。

　◆シーズン同様！？「中盤に崩れ」〈８４〉　この日のゴルフコンペでは松坂はレッドソックスのロゴが入った特製ゴルフボールでラウンドした。前半は３７と好調も、後半は４７とスコアを落とし、トータル８４でホールアウト。「今日のゴルフはシーズンの野球そのもの。１～３回は抑えるのに４、５回（の中盤）に崩れた」と自身の投球に例え、残念そうな表情を浮かべていた。また石川はトータルで７４。同組だった尾崎将司は７３のスコアだった。

参照元：スポーツ報知