尚子、名古屋出場…好相性が決め手過去２戦２勝

女子マラソンのシドニー五輪金メダリスト高橋尚子（３５）＝ファイテン＝が１７日、北京五輪代表選考の最終レースとなる名古屋国際（来年３月９日）への出場を正式に表明した。有力選手が多数出場する予定で、激戦となるのは間違いない。背水の戦いで、北京へのラストチャンスにかける。

　高橋は、最も激戦のレースに身を投じることを選んだ。名古屋国際には、今年の大阪世界陸上で入賞した嶋原清子（セカンドウィンドＡＣ）ら、五輪、世界陸上の代表級が顔をそろえる予定。だが、高橋のマネジメント担当者は出場理由を「色々な要素を考え、総合的に名古屋がベターと判断した」と説明した。名古屋は過去２戦２勝。９８年は当時の日本最高記録となる２時間２５分４８秒を記録して優勝。シドニー五輪代表選考会となった００年も優勝し、五輪で金メダルを獲得するなどゲンがいいレース。相性の良さも決め手になったようだ。

　この日の日本陸連理事会では、強化指定選手の見直しが報告され、現在最低のＣランクの高橋は、「強化標準記録（２時間２７分）の突破があれば」という条件で３月に残留の可否が判断される。２時間３１分２２秒で３位と惨敗した昨年の東京国際のようなレースをしてしまうと、北京代表落選はもちろん、強化指定から外される可能性もある。

　今の自分を「競技人生の最後の１周に入った」と表現し、集大成の準備に入るＱちゃん。来週には中国・昆明入りし年越しの合宿を実施。戦いを本格スタートさせる。

参照元：スポーツ報知