松井秀、連続試合安打「１４」で止まる 岩村１安打１打点

◆ヤンキース４―１４デビルレイズ（２０日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜は「５番・左翼」で５打数無安打に終わり、連続試合安打は「１４」で途切れた。打率は２割８分１厘。

　デビルレイズの岩村明憲は「１番・三塁」で３打数１安打１打点。８回に代打を送られ退いた。打率は２割８分３厘。

　松井秀はわずかにタイミングの狂いが見られた４打席だった。安打が出なかったのは球宴前の２日以来で、連続試合安打は１４で途切れた。

　一方、岩村は３回無死二、三塁、フルカウントから左に打ち上げ犠飛とした。７回には中継ぎ左腕のマイヤーズから左中間に二塁打して追加点につなげた。「自信になる。あれだけ下から投げてくるピッチャーと日本では対戦がなかった」と、満足げ。

　ヤンキース・松井秀（連続試合安打が１４で途切れ）「打撃の状態は変わらない。三振の打席を除けば全部打ち損じ」

　デビルレイズ・岩村（先制犠飛に）「このところチャンスで納得する打撃ができていなかった。追い込まれて原点に返った」

　◆松井秀の打席別結果
  第１打席　１回　右飛
  第２打席　４回　三振
  第３打席　６回　二ゴロ
  第４打席　８回　二ゴロ
  第５打席　９回　二飛失

　◆岩村の打席別結果
  第１打席　１回　三振
  第２打席　３回　左犠飛　打点１
  第３打席　４回　二ゴロ
  第４打席　５回　四球
  第５打席　７回　左中間二塁打

参照元：スポーツ報知

イチロー１安打、城島は無安打

◆ブルージェイズ２―４マリナーズ（２０日・トロント）　マリナーズのイチローは「１番・中堅」で３打数１安打。打率は３割５分２厘。

　城島健司は「７番・捕手」で４打数無安打だった。打率は２割７分９厘。

　マリナーズ・イチロー（第２打席目で初球カーブを左前打）「カーブしか打つつもりはなかった」

　マリナーズ・城島（２失点の先発バティスタに）「後ろからの風でシンカーが思った以上に変化した。真っすぐがうまくストライクに入ってくれるようになるまで、カットボールで何とかしのいだ」

　◆イチローの打席別結果
  第１打席　１回　遊ゴロ
  第２打席　３回　左安打
  第３打席　５回　四球
  第４打席　７回　左飛

　◆城島の打席別結果
  第１打席　２回　左飛
  第２打席　４回　中飛
  第３打席　６回　中飛
  第４打席　９回　三ゴロ併殺打

参照元：スポーツ報知

琢磨１６位と１３位……Ｆ１第１０戦欧州ＧＰフリー

◆Ｆ１第１０戦欧州ＧＰフリー走行（２０日、ドイツ・ニュルブルクリンク　１周５．１４８キロ、決勝６０周３０８．８６３キロ）　フリー走行２セッションを行い、スーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨は１６位と１３位だった。

　１回目は年間王者争いで首位を走るマクラーレン・メルセデスの新人ルイス・ハミルトン（英国）が、２回目はフェラーリのキミ・ライコネン（フィンランド）が、それぞれトップタイムを出した。

　トヨタは２回目にラルフ・シューマッハ（ドイツ）が５位、ヤルノ・トゥルーリ（イタリア）が６位。ホンダはジェンソン・バトン（英国）が２回とも８位。

　佐藤琢磨「周回数を稼いで（改良した）車のことがいろいろと分かってきた。感触もいいし、トラブルもなかった」
◆Ｆ１第１０戦欧州ＧＰフリー走行（２０日、ドイツ・ニュルブルクリンク　１周５．１４８キロ、決勝６０周３０８．８６３キロ）

　■フリー走行１回目タイム
順　ドライバー（国）チーム・エンジン　タイム　総走行周
1　ルイス・ハミルトン（英国）マクラーレン・メルセデス　1:32.515 200.322 kph　26.
2　キミ・ライコネン（フィンランド）フェラーリ　1:32.751　24.
3　フェルナンド・アロンソ（スペイン）マクラーレン・メルセデス　1:32.932　27.
4　ニック・ハイドフェルト（ドイツ）ＢＭＷザウバー　1:32.975　35.
5　ロベルト・クビツァ（ポーランド）ＢＭＷザウバー　1:33.205　34.
6　フェリペ・マッサ（ブラジル）フェラーリ　1:33.605　24.
7　ラルフ・シューマッハ（ドイツ）トヨタ　1:33.825　32.
8　ジェンソン・バトン（英国）ホンダ　1:33.936　28.
9　デビッド・クルサード（英国）レッドブル・ルノー　1:34.062　25.
10　ルーベンス・バリチェロ（ブラジル）ホンダ　1:34.142　25.
11　ヤルノ・トゥルーリ（イタリア）トヨタ　1:34.152　34.
12　アレキサンダー・ブルツ（オーストリア）ウィリアムズ・トヨタ　1:34.345　32.
13　ニコ・ロズベルグ（ドイツ）ウィリアムズ・トヨタ　1:34.563　32.
14　アンソニー・デビッドソン（英国）スーパーアグリ・ホンダ　1:34.567　30.
15　マーク・ウェバー（豪州）レッドブル・ルノー　1:34.683　22.
16　佐藤琢磨（日本）スーパーアグリ・ホンダ　1:34.708　36.
17　ビタントニオ・リウッツィ（イタリア）トロロッソ・フェラーリ　1:34.907　31.
18　ヘイッキ・コバライネン（フィンランド）ルノー　1:34.921　21.
19　ジャンカルロ・フィジケラ（イタリア）ルノー　1:35.077　22.
20　スコット・スピード（米国）トロロッソ・フェラーリ　1:35.643　15.
21　エイドリアン・スーティル（ドイツ）スパイカー・フェラーリ　1:36.340　22.
22　マーカス・ウィンケルホック（ドイツ）スパイカー・フェラーリ　1:37.116　30.

　■フリー走行２回目タイム
順　ドライバー（国）チーム・エンジン　タイム　総走行周
1　キミ・ライコネン（フィンランド）フェラーリ　1:33.339　198.553 kph 28.
2　ルイス・ハミルトン（英国）マクラーレン・メルセデス　1:33.478　28.
3　フェリペ・マッサ（ブラジル）フェラーリ　1:33.590　27.
4　フェルナンド・アロンソ（スペイン）マクラーレン・メルセデス　1:33.637　30.
5　ラルフ・シューマッハ（ドイツ）トヨタ　1:33.668　18.
6　ヤルノ・トゥルーリ（イタリア）トヨタ　1:33.746　22.
7　ニコ・ロズベルグ（ドイツ）ウィリアムズ・トヨタ　1:33.845　24.
8　ジェンソン・バトン（英国）ホンダ　1:33.880　36.
9　ニック・ハイドフェルト（ドイツ）ＢＭＷザウバー　1:34.146　22.
10　ロベルト・クビツァ（ポーランド）ＢＭＷザウバー　1:34.221　19.
11　マーク・ウェバー（豪州）レッドブル・ルノー　1:34.235　29.
12　アレキサンダー・ブルツ（オーストリア）ウィリアムズ・トヨタ　1:34.264　21.
13　佐藤琢磨（日本）スーパーアグリ・ホンダ　1:34.357　26.
14　ルーベンス・バリチェロ（ブラジル）ホンダ　1:34.411　26.
15　ジャンカルロ・フィジケラ（イタリア）ルノー　1:34.431　28.
16　ヘイッキ・コバライネン（フィンランド）ルノー　1:34.446　25.
17　デビッド・クルサード（英国）レッドブル・ルノー　1:34.504　19.
18　アンソニー・デビッドソン（英国）スーパーアグリ・ホンダ　1:34.554　26.
19　スコット・スピード（米国）トロロッソ・フェラーリ　1:35.320　26.
20　ビタントニオ・リウッツィ（イタリア）トロロッソ・フェラーリ　1:35.653　24.
21　エイドリアン・スーティル（ドイツ）スパイカー・フェラーリ　1:36.527　25.
22　マーカス・ウィンケルホック（ドイツ）スパイカー・フェラーリ　1:37.319　19

参照元：スポーツ報知

宮里藍が３回戦進出…女子世界マッチプレー

◆米女子プロゴルフツアー　ＨＳＢＣ女子世界マッチプレー選手権（２０日、米ニューヨーク州ニューロシェル　ワイカギルＣＣ）　２回戦（１８ホール）を行い、宮里藍はシェリー・スタインハウアー（米国）を４アンド２で下し、３回戦に進んだ。

　前半は一進一退の展開からイーブンで折り返した。宮里は１０、１２番でバーディーを決めてリード。１５、１６番で相手がギブアップし、勝利を決めた。２１日の３回戦はクリスティナ・キム（米国）と対戦し、勝てば同日に準々決勝も戦う。

参照元：スポーツ報知

遼は２３位、女子で森田が２位…世界ジュニア

◆世界ジュニア選手権（２０日、サンディエゴ　トーリーパインズＧＣ）　最終ラウンドを行い、男子１５―１７歳の部（パー７２）で前日２２位の石川遼（東京・杉並学院高）は最終１８番でイーグルを奪ったが、この日７６とスコアを伸ばせず、首位と１７打差の通算１２オーバーの３００で２３位に終わった。前粟蔵俊太（茨城・鹿島学園高）は７８と崩れ、通算１１オーバーで１９位。

　女子１５―１７歳の部（パー７４）で前日３位の森田理香子（京都・京都学園高）が７５と粘り、首位と１０打差の通算５アンダー、２９１で２位に入った。２連覇を狙った宮里美香（沖縄・興南高）は７１と追い上げ、通算４アンダーの４位、森桜子（宮城・東北高）も通算６オーバーで１６位となり、団体戦で日本は３位に入った。

　石川遼「１２オーバーは悔しい。おまえの技術じゃまだ無理だって、コースに思い知らされた。前回、米国でプレーしたときよりもアイアンの精度は上がった。最終日に最終ホールでイーグルを取れたことは、すごく自信になる」

　前粟蔵俊太「風があって、ティーショットがぶれた。ジュニアの試合で４日間はあまりないので、知らないうちに疲れが出ていたかも。外国人はパワーがある。もっと体力をつけたい」

　森田理香子「もったいないミスが連続して悔しい。もっとチャンスはあった。３日間はすごく良いプレーができたが、きょうは納得できないし、順位にも納得していない。問題点はパットだけだった」

　宮里美香「昨日の時点で連覇は無理だと思っていたので、３位以内を目指してやった。３日目、最終日とアンダーパーだったので満足。入賞できたのはうれしいし、それだけで十分です」

　森桜子「いっぱい頑張ったけれど、（パットが）入ってくれなかった。団体戦で足を引っ張ってしまったのが悔しい」

参照元：スポーツ報知

琴光喜、朝青龍１敗守った！白鵬３敗目…名古屋場所１４日目

◆大相撲名古屋場所１４日目（２１日・愛知県体育館）　大関昇進を決定的にしている関脇・琴光喜（３１）＝佐渡ケ嶽＝は東前頭９枚目の栃乃洋（３３）＝春日野＝を送り倒しで破り１３勝目。横綱・朝青龍（２６）＝高砂＝も東前頭６枚目の豊真将（２６）＝錣山＝を小手投げで破り１敗を守っり優勝争いは２人に絞られた。

　横綱・白鵬（２２）＝宮城野＝は大関・千代大海（３１）＝九重＝にはたき込みで敗れ３敗目、３連覇がなくなった。

　２２日の千秋楽で琴光喜は稀勢の里と朝青龍は白鵬と対戦する。

参照元：スポーツ報知

張娜が単独トップ、さくら２位並ぶ…クラシエ・フィランソロピーＬＰＧＡ第３日

◆女子プロゴルフツアー　クラシエ・フィランソロピーＬＰＧＡ第３日（２１日・千葉県習志野ＣＣキング・クイーン＝６５８４ヤード、パー７３）　６月に初勝利を挙げた日本ツアー１年目の張娜（中国）がボギーなしの５バーディー、６８をマークし通算８アンダー、２１１で後続に５打差をつけて単独トップに立った。

　２位は６８で回った有村智恵、昨年覇者の全美貞（韓国）、横峯さくらら４選手が並んでいる。２週連続優勝を目指す上田桃子は７３と伸びず、通算２アンダーの６位。不動裕理は７８と崩れて２０位に後退した。

参照元：スポーツ報知

武豊２９９４勝！ＪＲＡ最多勝更新

ＪＲＡの武豊騎手（３８）＝栗東・フリー＝は２１日に行われた小倉競馬の第１２レースで通算２９４４勝目（地方、海外を除く）を挙げ、ＪＲＡ最多勝記録を更新した。

　同騎手は同日の第４、８レースで勝った後、第１１レースも１着となり、０５年に引退した岡部幸雄元騎手が保持していた２９４３勝の最多勝記録に並んだ。さらに最終第１２レース、有明特別でもヒシワンスモアに騎乗して勝利（今年７５勝目）を飾り、岡部元騎手が約３８年かけてつくった大記録をデビューから２１年目で塗り替えた。

　武豊騎手はデビューした１９８７年に６９勝と新人の年間最多勝記録をマーク。昨年まで１６度の年間最多勝を獲得し、０５年には年間最多勝記録の２１２勝を挙げるなど「天才」ぶりを発揮。今年は３月の高松宮記念に勝って２０年連続Ｇ１制覇（通算５９勝目）を遂げた。

　開催日数、騎乗回数が多い地方競馬の通算最多勝利記録は佐々木竹見元騎手の７１５１勝。

　武豊騎手「一人じゃできなかった記録だと思う。いろいろな人に感謝をしています。とても大きく重い数字ですが、これでいいということはないので、ますます自分自身に磨きをかけていきたい」

　◆武　豊（たけ・ゆたか）８７年騎手デビュー。いきなり新人最多記録の年間６９勝を挙げ、８９年を皮切りに昨年まで１６度（９年連続を含む）の年間最多勝を獲得。数々の最年少記録も更新し、Ｇ１勝利数、年間最多勝利数など多くのＪＲＡの最多、最速記録を保持している。９４年にフランス競馬のムーラン・ド・ロンシャン賞で日本人騎手初の海外Ｇ１を制覇するなど、国際舞台でも活躍。父は元騎手で現調教師の邦彦、弟の幸四郎もＪＲＡ騎手。滋賀県出身、３８歳。

　岡部幸雄元騎手「おめでとう。武君にとっては当然の記録だろうが、ＪＲＡ以外にも地方、海外と大きなけがもなく乗りこなしていることはさすがだと思っています。これからも競馬界の発展のために長く記録を伸ばして勝ち星を重ねてください」

参照元：スポーツ報知

マーくん直球勝負で由伸にリベンジだ

　楽天・田中将大投手（１８）が球宴の目標に巨人・高橋由へのリベンジを掲げた。オールスター第１戦（東京ドーム）に備え、１９日に仙台から東京へ移動。交流戦で直球を２本塁打された強打者を、再度の真っ向勝負でねじふせる。

　公式戦の重圧から解放され、無邪気な笑顔を振りまいた田中。第２戦の先発へ、全セ打線封じの手応えをつかんでいた。「セは左打者が多いけど、僕は左の方が抑えやすいんで」小笠原、阿部、福留、青木、前田智…ビッグネームに気後れすることなく、言い放った。

　今季、田中は左打者（スイッチ含む）に対して被打率２割６分７厘。右打者の２割７分３厘と大差ないが、被本塁打は右の６本に対して左は２本だけ。その２本を６月２６日の交流戦で高橋由に打たれている。試合には勝利しているが、「２本とも直球を打たれているので、真っすぐで勝負したい気持ちはある」と負けじ魂に火がついた。

　バッテリーを組むことが濃厚な同僚の嶋は「力むととんでもないワンバウンドを投げたりするんで。気持ちよく投げさせたい」と田中の力を引き出すつもり。若きバッテリーが球宴史に残る名勝負を演じるつもりだ。

参照元：スポーツ報知

松坂２安打３失点で７敗目、岡島１６試合ぶりに失点

◆レッドソックス２―４ホワイトソックス（１９日・ボストン）　先発したレッドソックスの松坂大輔投手は、５回０／３を投げて、２安打３失点で７敗目（１１勝）を喫した。岡島秀樹投手は２―３の８回に４番手で登板し、１本塁打を浴びて１回２安打１失点。連続試合無失点が「１５」で止まった。

　一方、ホワイトソックスの井口資仁は「２番・二塁」で先発し、４打数無安打だった。打率は２割５分５厘。

　雨で開始は約２時間遅れ、松坂は集中力を保つのに苦労する展開となった。１回１死から、日本では通算３割６分５厘と打ち込まれていた井口を迎えると、速球で空振り三振に仕留め、メジャーでの初対戦を飾った。

　しかし、この後２者連続四球からピアジンスキーには内角速球を詰まりながらも右前に運ばれ先制点を許した。さらに２－１とリードの６回、３連続四球で無死満塁とし、ピアジンスキーに逆転の２点適時を打たれて降板。以前から「やられ方がいつも一緒」と四球絡みで崩れることを反省していたが、この日も同じ形になってしまった。

　井口は松坂と３年ぶりの対決に「久しぶりの対戦でうれしかった」と振り返った。６回には先頭打者として松坂から四球を選び、これをきっかけにチームは逆転に成功した。

　レッドソックス・松坂「ボール自体に勢いはあったけど、それをコントロールできなかった」

　ホワイトソックス・井口「３年ぶりだったけれど、基本的には変わっていなかった。自分のタイミングが全然合っていなかった。次回、シカゴでもう一度、対戦があると思うので、その時には打ちたい」

　◆松坂の投球内容
  回数　５回０／３
  打者　２３
  球数　１０９
  被安打　２
  奪三振　６
  与四死球　６
  失点　３
  自責点　３

　◆岡島の投球内容
  回数　１
  打者　５
  球数　１３
  被安打　２
  奪三振　１
  与四死球　０
  失点　１
  自責点　１

　◆井口の打席別結果
  第１打席　１回　三振
  第２打席　３回　左飛
  第３打席　６回　四球
  第４打席　７回　三振
  第５打席　９回　三振

参照元：スポーツ報知

松井秀、１４試合連続安打

　◆ヤンキース２―３ブルージェイズ（１９日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜は「５番・左翼」で４打数１安打だった。６回に左前打を放ち、１４試合連続安打とした。打率は２割８分６厘。チームは敗れ、連勝は５で止まった。

　松井秀は大リーグ通算の月別打率、本塁打数とも昨年まで最高だった６月には振るわず、７月になって打ち出した。トーレ監督は「最初の週に故障した影響はあるのかも」。開幕直後に１５日間の故障者リスト入りして周期が遅れたとみる。この日は６回、好投するマゴワンの速球を左前へ。連続試合安打を１４に伸ばした。２００５年から０６年にかけて記録した自己最高の１６試合が見えてきた。

　ヤンキース・松井秀（１点差で敗戦）「最初に２点入ってから停滞してしまった。それで相手が生き返った」

　◆松井秀の打席別結果
  第１打席　１回　一ゴロ
  第２打席　４回　二ゴロ
  第３打席　６回　左安打
  第４打席　９回　遊飛

参照元：スポーツ報知

オシム監督自身が教えるビドゥカ封じ…２１日アジア杯豪州戦

◆アジア杯準々決勝　日本―オーストラリア（２１日・ハノイ）　【ハノイ（ベトナム）１９日】オシム・ジャパンが２１日のアジア杯準々決勝、オーストラリア戦に向け、ビドゥカ対策に乗り出した。１９１センチ、９０キロのイビチャ・オシム監督（６６）が１９日、昨夏のドイツＷ杯でも相手の主軸となった１８８センチ、９７キロのエースＦＷマーク・ビドゥカ（３１）＝ニューカッスル＝役を演じて具体的な戦術練習に着手。決戦に向け、いよいよ最終局面に入った。

　老将の巨体が動いた。戦術練習の一場面。オシム監督は守備ラインに入っていたＤＦ中沢の前に立ち、自らポストプレーを始めた。中沢に何事か言いながら、体で圧力をかけ、反転する。それは、まさしく相手の起点となるビドゥカを想定してのものだった。

　１８８センチ、９７キロの相手エースはすさまじい圧力でＤＦを押さえつけ、ボールをキープする。指揮官は６６歳ながら、サイズはビドゥカに引けを取らない。その体格を生かし、自らビドゥカ役を買って出た形だ。昨夏のドイツＷ杯でもビドゥカと対戦している中沢は、「体の圧力？　監督の方がすごかった」と苦笑しながら、授けられた秘策に関しては「秘密です。シークレット」と口を閉ざした。

　オーストラリアの攻撃は単純明快。前線のビドゥカにロングボールを入れ、そこを起点に２列目の選手が飛び出してくる。中沢自身、その特徴を十分把握。ドイツＷ杯に関して「あの時はＤＦラインがずるずる下がり、ビドゥカの仕事場まで下がってしまった」と分析し、ラインを高く保つことの重要性を強調する。ビドゥカもゴールに近づけなければ怖くない。さらに、こぼれ球を周囲の選手がしっかり拾うことで２次攻撃も防げる。

　中沢とビドゥカは身長こそ変わらないものの、体重は約２０キロも差がある。しかし、中沢は動じない。「体重差？　感じますよ。でも、体重は関係ない。向こうは大きいんで、長時間走れるわけじゃない。日本選手は俊敏な動きができるし、いいところを出し続ければ、向こうにとって嫌な展開になる」と自信を見せる。３失点した１年前の反省を生かし、完封でオーストラリアに借りを返す。

参照元：スポーツ報知

琴光喜、大関王手！１敗死守……名古屋場所１２日目

◆大相撲名古屋場所１２日目　○琴光喜（上手出し投げ）千代大海●（１９日・愛知県体育館）　関脇・琴光喜（３１）＝佐渡ケ嶽＝が悲願の大関昇進へ王手をかけた。１１日目に横綱・朝青龍（２６）＝高砂＝に敗れた琴光喜は大関・千代大海（３１）＝九重＝を上手出し投げで破り１１勝をマーク。昇進ノルマとなる１２勝目をかけ１３日目に東前頭６枚目の豊真将（２６）＝錣山＝と対戦。３１歳３か月の史上最年長の大関昇進へ秒読みに入った。朝青龍と白鵬（２２）＝宮城野＝の両横綱は共に１敗を守ったが、豊真将が敗れ２敗がいなくなり、優勝争いは両横綱と琴光喜の３人に絞られた。

　気迫の一撃だった。琴光喜が強烈な右のど輪を千代大海に食らわせた。立ち合いから激しく突っ張った“先輩大関”を一気に土俵際まで吹っ飛ばした。すかさず左上手を取ると最後は怒とうの出し投げ。「今場所一番いい相撲だった」大関昇進へ王手をかける貴重な白星に自然と笑みがこぼれた。

　みなぎる気迫は前日の悔しさの表れだった。朝青龍に敗れ全勝がストップ。対戦成績で２７連敗の屈辱を味わった。「悔しくて眠れなかった」床に就いたのは午前零時過ぎ。あまりの高ぶりに眠りは浅い。蚊にも刺された。ついには「クソッ！」と雄たけびを上げて目が覚めてしまった。

　「時計を見たら２時５７分だった。思わず叫んだよ」夜が明けても気持ちは引きずった。朝のちゃんこも食が進まずほとんど残した。敗戦をひきずりそうになったとき、出番を待つ支度部屋で思い出したのが前夜、名古屋市内のホテルで食事を共にした師匠・佐渡ケ嶽親方（元関脇・琴ノ若）の言葉だった。鉄板焼きを食べながら「何とか１１か１２勝は勝ちます」と弱気発言を漏らすと師匠が一喝した。「全部勝つつもりで行け」。なえる気持ちを奮い立たせてくれた師匠のゲキを何度も頭の中で繰り返したとき、暗雲は消え千代大海との一番に集中した。

　苦境を脱し、たどり着いた１１勝目。放駒審判部長（元大関・魁傑）は「相撲内容は申し分ない」と内容を絶賛。後はノルマの１２勝を挙げれば昇進間違いなしを示唆した。支度部屋から引き揚げるとき大ファンの中日の４番・ウッズと握手。「昨日は２本ホームラン打ってるからね」昇竜パワーを注入し１３日目で一気に昇進を決める。

参照元：スポーツ報知

宮里藍は快勝で２回戦へ…女子世界マッチプレー

　◆米女子プロゴルフツアー　ＨＳＢＣ女子世界マッチプレー選手権（１９日、米ニューヨーク州ニューロシェル　ワイカギルＣＣ）　１回戦（１８ホール）を行い、日本勢でただ一人出場の宮里藍はベッキー・モーガン（英国）に５アンド４で快勝した。

　前半は競り合う展開となったが、宮里は８番でバーディーを奪ってリード。後半は相手のミスにも乗じて差を広げ、４アップの１４番でバーディーを取り、勝負を決めた。２０日の２回戦ではシェリー・スタインハウアー（米国）と対戦する。

　全米女子オープン選手権優勝のクリスティ・カー（米国）やカリー・ウェブ（オーストラリア）らの強豪が姿を消す波乱があった。

参照元：スポーツ報知

大関魁皇が１６度目の休場

大相撲の大関魁皇（３４）＝本名古賀博之、福岡県出身、友綱部屋＝が名古屋場所１３日目の２０日、「左大腿（だいたい）屈筋損傷で２週間の休養、加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。

　既に勝ち越している魁皇は１２日目（１９日）の横綱白鵬との物言いがついた最初の一番で左太もも裏を痛めた。師匠の友綱親方（元関脇魁輝）は「けさ本人が『そんきょをするのもつらい。無理だ』と申し出たので休むことにした。今から治療すれば９月（秋場所）には間に合う」と説明した。

　魁皇の休場は昨年秋場所以来で１６度目。１３日目の対戦相手、小結時天空は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は、再出場した玉力道、境沢を含めて６人目となった。

　魁皇の師匠、友綱親方（元関脇魁輝）「左太もも裏の筋肉の損傷だ。お客さんががっかりすような相撲では失礼。今から治療すれば９月（秋場所）には間に合う。夏巡業も途中からでも参加させるようにしたい」

参照元：スポーツ報知

遼が前粟蔵とともに最終Ｒへ…世界ジュニア選手権

◆世界ジュニア選手権（１９日、サンディエゴ　トーリーパインズＧＣ）　第３ラウンドを行い、男子１５－１７歳の部（パー７２）で石川遼（東京・杉並学院高１年）と前粟蔵俊太（茨城・鹿島学園高）が２０日の最終ラウンドに進出した。石川は、３バーディー、２ボギー、１ダブルボギーの７３で回り、通算８オーバーの２２位。前粟蔵は、３バーディー、４ボギーの７３で、通算５オーバー。首位とは１２打差の１０位とした。

　石川と団体戦でペアを組む古田幸希（青森・三沢一中）は７７と振るわず、通算２０オーバーの９２位で予選落ちし、日本は団体戦の優勝争いから脱落した。

　女子１５－１７歳の部（パー７４）では森田理香子（京都・京都学園高）が７１で回り、通算６アンダーで首位に４打差の３位。宮里美香（沖縄・興南高）は６７をマークして通算１アンダーの５位に浮上した。森桜子（宮城・東北高）も通算１オーバーの１０位につけ、全員が最終ラウンドに進んだ。

　石川は１番でいきなりバーディーを奪い、気分良くスタートし、前半はスコアを１つ伸ばした。後半ダブルバギーなどで崩れかけたが、持ちこたえた。「もう優勝は厳しいスコアだけれど、いい形で終わりたい。だから今日が一番笑顔が出ていたと思う」と自身に合格点を付けた。

　石川遼「この２日間苦しんだパットが入ったし、ショットのリズムも良かった。出だしの集中力は完ぺき。あすはコースに対してすきを見せないようにしたい」

　前粟蔵俊太「昨日と同じ１オーバーだが、今日はすごく良かった。だいぶコースにも慣れたし、グリーンも読めるようになってきた」

　古田幸希「世界のレベルは高いと思った。でもまたここに来たい。トラブル時の対処とアプローチのスピン、それと飛距離。その３つが今後の課題です」

　森田理香子「最後（１８番）のイーグルはうれしかった。後半はやっとラインがよく読めてスコアを伸ばせた。明日は６アンダーで通算１２アンダーを目指す」

　森桜子「重圧があったわけではないけど、気合が裏目に出た。最終日は６０台で回りたい。今日は今日で忘れて気持ちを切り替える」

　宮里美香「昨夜、お父さんにアドバイスをもらおうと電話したら、もっと集中しなさいと言われた。あすが勝負。今の調子を維持できれば結果はついてくる」

参照元：スポーツ報知

崔洪万、怒りの一撃決める…８・５Ｋ―１香港大会

Ｋ―１　ワールドＧＰ香港大会（８月５日・アジア　ワールドエキスポアリーナ）の対戦カードが１９日、都内で発表された。ゲーリー・グッドリッジと対戦する２１８センチの巨人、崔洪万（２６）＝韓国＝は一撃必倒の打撃を習得し、６月２日の「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！　ＵＳＡ」に出場できなかった悔しさを晴らすことを誓った。大相撲の元幕内・戦闘竜（３８）は、Ｋ―１初参戦。アジアＧＰトーナメント優勝者は、ワールドＧＰ開幕戦（９月２９日・韓国ソウル）に進出する。

　韓流巨人・崔が、やり場のなかった不満、怒りを香港で発散させる。カリフォルニア州アスレチックコミッションの不可解な裁定で、出場が認められなかったロサンゼルスでの一件。「忘れるために香港での試合が楽しみ。一発で決められる技を練習しています」。剛腕グッドリッジは、気の毒な目に遭いかねない。

　戦いの場に飢えている。谷川貞治イベントプロデューサー（４５）には通訳を介さず、直接自分で電話をかけて訴えた。「日本語で『試合がしたい』と毎日かけてきました」と谷川ＥＰ。熱意に押され、１６日の総合格闘技大会ＨＥＲＯ’Ｓの出場も検討したが、２１８センチの寸法に見合う相手が見つからなかった。

　大阪正道会館で、コーチの金泰泳（３７）と毎日３時間の練習に励む。金はＨＥＲＯ’Ｓのメーンで田村潔司に完勝。「技術的にも学ぶところが多かった」と指南役の一番が白眉（はくび）と映った。９月２９日にソウルで予定される本大会には、開催国枠での出場が決定済み。「香港で勝って凱旋したいと思います」。発奮材料には事欠かない状況だ。

参照元：スポーツ報知