武豊２９９４勝！ＪＲＡ最多勝更新

ＪＲＡの武豊騎手（３８）＝栗東・フリー＝は２１日に行われた小倉競馬の第１２レースで通算２９４４勝目（地方、海外を除く）を挙げ、ＪＲＡ最多勝記録を更新した。

　同騎手は同日の第４、８レースで勝った後、第１１レースも１着となり、０５年に引退した岡部幸雄元騎手が保持していた２９４３勝の最多勝記録に並んだ。さらに最終第１２レース、有明特別でもヒシワンスモアに騎乗して勝利（今年７５勝目）を飾り、岡部元騎手が約３８年かけてつくった大記録をデビューから２１年目で塗り替えた。

　武豊騎手はデビューした１９８７年に６９勝と新人の年間最多勝記録をマーク。昨年まで１６度の年間最多勝を獲得し、０５年には年間最多勝記録の２１２勝を挙げるなど「天才」ぶりを発揮。今年は３月の高松宮記念に勝って２０年連続Ｇ１制覇（通算５９勝目）を遂げた。

　開催日数、騎乗回数が多い地方競馬の通算最多勝利記録は佐々木竹見元騎手の７１５１勝。

　武豊騎手「一人じゃできなかった記録だと思う。いろいろな人に感謝をしています。とても大きく重い数字ですが、これでいいということはないので、ますます自分自身に磨きをかけていきたい」

　◆武　豊（たけ・ゆたか）８７年騎手デビュー。いきなり新人最多記録の年間６９勝を挙げ、８９年を皮切りに昨年まで１６度（９年連続を含む）の年間最多勝を獲得。数々の最年少記録も更新し、Ｇ１勝利数、年間最多勝利数など多くのＪＲＡの最多、最速記録を保持している。９４年にフランス競馬のムーラン・ド・ロンシャン賞で日本人騎手初の海外Ｇ１を制覇するなど、国際舞台でも活躍。父は元騎手で現調教師の邦彦、弟の幸四郎もＪＲＡ騎手。滋賀県出身、３８歳。

　岡部幸雄元騎手「おめでとう。武君にとっては当然の記録だろうが、ＪＲＡ以外にも地方、海外と大きなけがもなく乗りこなしていることはさすがだと思っています。これからも競馬界の発展のために長く記録を伸ばして勝ち星を重ねてください」

参照元：スポーツ報知