隆乃若が断髪式、タレントへ…草野仁事務所入り

　昨年秋場所限りで現役引退した元関脇・隆乃若（３１）＝鳴戸＝の引退相撲が１６日、東京・両国国技館で行われた。土俵上での断髪式では横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝ら２２２人がはさみを入れ、最後に師匠・鳴戸親方（元横綱・隆の里）が止めばさみを入れると「ジーンときました」と目頭を熱くした。

　隆乃若は９２年春場所が初土俵。０３年初場所は関脇まで昇進したが、けがに泣かされ幕下まで陥落し、引退を決断した。今後は日本相撲協会に残らず、フリーアナウンサーの草野仁さんが運営する「草野仁事務所」に所属し、タレント転向を目指す。「人生修業をします」と多方面への相撲普及も目標に、第２の人生での活躍を誓った。

　◆朝青「寂しいよ」　○…朝青龍は隆乃若の引退に「同じ時代に頑張った力士がやめていくから寂しいよ」と感傷にひたった。それでも「周りがいなくなるとオレはドンドン頑張ろうと思う」と発奮。この日は都内のジムでトレーニングし、ベンチプレスで自己最高となる２００キロを上げた。春場所（３月９日初日・大阪府立体育会館）へ「いい感じで来てる」と順調な調整をアピールしていた。

参照元：スポーツ報知

藍、同一大会２年連続予選落ち…ＳＢＳオープン第２日

◆米女子プロゴルフツアー　ＳＢＳオープン第２日（１５日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　【カフク（米ハワイ州）１５日】上田桃子（２１）＝ソニー＝は８バーディー、３ボギーの６７をマーク。通算６アンダーとし、首位のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）ら２人から１打差の３位につけ、最終日に最終組で対決する。宮里藍（２２）＝サントリー＝は７７と崩れ９オーバー１２２位で予選落ちした。

　宮里はプロ入り後初めて、同一大会で２年連続予選落ち。出だしの１０番で２メートルのバーディーパットを外し「あれが入っていたらいい流れでいけたのに…」と悔しがった。後半の７番では第２打が木に当たり、３打目もクリークに入れダブルボギーと万事休す。次戦のフィールズオープン（２１～２３日・コオリナＧＣ）にはコーチで父の優さん（６１）が来場予定。「パッティングは父に見てもらえるし、修正できると思います。このコースは絶対攻略したい」と今後の雪辱を誓っていた。

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決めたトリプルアクセル！真央初Ｖ…フィギュア４大陸選手権

◆フィギュアスケート４大陸選手権最終日（１６日、韓国・高陽）　女子フリーを行い、１４日のショートプログラム（ＳＰ）で首位に立った浅田真央（１７）＝中京大中京高＝はトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を跳び、合計１９３・２５点で初優勝を飾り、３月の世界選手権（スウェーデン・イエーテボリ）に弾みをつけた。日本勢は、１５日に男子の高橋大輔（関大）が世界歴代最高得点で初優勝しており、２００３年以来のアベックＶ。昨季世界選手権女王の安藤美姫（２０）＝トヨタ自動車＝は４回転サルコーに挑んだが失敗し、１７７・６６点で３位。村主章枝（ａｖｅｘ）は１４５・０６点で１０位に終わった。

　真新しい深紅の衣装に身を包み、真央のジャンプが輝きを取り戻した。最大の武器の３回転半は、軸がぶれない鋭さだ。２回転半でフィニッシュすると、満員の会場は絶叫のような歓声に包まれた。「トリプルアクセルは重点的に練習してきた自信から、迷わず跳べた」笑顔で胸を張った。

　最初の３回転半は美しい着氷にすべてのジャッジがプラス評価を与えた。２連続３回転の２つ目が回転不足と判定された以外に目立ったミスはなく、ボーナス点をもらえる後半のジャンプはすべて成功。表現力を示す５項目も、ただ一人すべてハイレベルな７点台。フリーの自己最高に０・８２点差に迫る内容だった。

　ようやくＳＰ、フリーの両方で及第点の演技をそろえることができた。フリーで今季最高（１３２・５５点）を出したＧＰファイナルも、ＳＰは最下位。２連覇した全日本選手権は、３回転半が１回転半になって失敗。「（ＳＰとフリー）両方を今季、ミスなくできずにいたので、それも目標の１つだった。終わってからうれしい感情が出てきた」と振り返った。

　熱狂的な韓国ファンの応援にも後押しされた。金妍兒（韓国）は欠場したが、ライバルの真央の知名度も高い。ホテルまでファンがついてくるほど人気で「レストランでも『浅田真央だ』と言われてビックリした」と目を丸くした。

　今大会はロシア人のアルトゥニアン・コーチが同行しなかったが、周囲と相談しながら練習計画を練った。踏み切り違反で減点が続く３回転ルッツも、世界選手権までに修正できる手応えはある。

　自己評価は８０点というが「いいステップになった。悪いところを直し、世界選手権に臨めたらいい」と話した。昨季は小差で安藤に世界女王の座を譲り、トイレで悔し泣きした。やっと自信を取り戻した１７歳が、夢の金メダルに突き進む。

　◆４大陸選手権　欧州の強豪選手に対抗するため、欧州を除くアフリカ、アジア、アメリカ、オーストラリアの各大陸の選手が出場して開催される国際スケート連盟主催の国際大会。第１回大会は１９９９年２月にカナダで行われ、今回で１０回目。参加枠は各種目に対し各国最大３人、および３組まで。次回は０９年に翌年五輪を控えるカナダ・バンクーバーで行う。

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桃子、前半１バーディー…ＳＢＳオープン第２日

◆米女子プロゴルフツアー　ＳＢＳオープン第３日（１６日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　最終ラウンドを行い、首位と１打差の３位で最終組に入った上田桃子（２１）＝ソニー＝はパー５の９番でバーディーを奪い、通算７アンダーにスコアを伸ばして折り返した。

　首位で出た元世界女王のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は手堅いゴルフで前半９ホールをボギーなしの１バーディーで回り、通算８アンダーとした。

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東京マラソンがスタート

都心を約３万人が駆け抜ける２回目を迎えた「東京マラソン２００８」（報知新聞社後援）は１７日午前９時すぎ、西新宿の東京都庁前をスタートした。 　フルマラソンは皇居、東京タワー、銀座、浅草など東京の観光名所をつなぎ、臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われる。大規模な交通規制が敷かれ、ランナーはスタートから制限時間の７時間以内のゴールを目指す。 　男子は北京五輪国内代表選考会を兼ね、アテネ五輪６位の諏訪利成（３１）＝日清食品＝や、入船敏（３２）＝カネボウ＝らが出場。昨年の大会で初代チャンピオンとなったケニア出身のダニエル・ジェンガ（３１）＝ヤクルト＝らも参加。 参照元：スポーツ報知

中田投げた１４５キロ…打って１１発、プロでも二刀流

「投手・中田」がプロの世界で実現した。日本ハムの高校生ドラフト１巡目ルーキー・中田翔内野手（１８）＝大阪桐蔭＝が１５日、沖縄・名護キャンプでプロ初のブルペン入り。全５３球のうち、前半は梨田監督を捕手役に、１４５キロ級の直球を次々と投げ込んだ。プロ入りをきっかけに、打者専念を決断した怪物だったが「『投げろ』と言われれば、投げたい気持ちはあります」と再びの“二刀流”に色気を見せた。

　ついにこの時がやってきた。すべての練習メニューを終え、普段から使用する内野手用グラブを手にした中田が向かった先はブルペン。他に投手は誰もいない。「久しぶりッスね。けっこう、気持ち良かったッス」計５３球。“独壇場”のマウンドで「投手・中田」が剛腕を振り下ろした。

　指揮官の粋な演出に乗せられた。実戦もなく、のんびりムードが漂っていた中、梨田監督が怪物の元に歩み出た。「一塁、三塁、外野の特守ならどこがいい？」これに渋い表情を浮かべた中田だが「ブルペンはどうだ？」という誘いに「ブルペンで」と即答した。

　そのブルペンでは、指揮官とバッテリーも組んだ。立ち投げ１１球、座らせて１０球。うなりを上げる白球と心地いいミット音に、梨田監督は「ナイスボール！」を連発。怪物は少し照れながら「あっざ～す！」と返した。中山ブルペン捕手に代わった後半は、スライダー、カーブ、パームと変化球も披露。「スライダーは高校の時と変わってなかった」と笑った。

　マウンドに立つのは、昨年７月３０日に夏の大阪府大会決勝で金光大阪に敗れて以来だが、最速はいきなり１４２キロを計測。スピードガンは最後の数球に構えたもので、球団関係者は「最初の方は１４４、５キロは出ていたのでは」と証言。ＭＡＸ１５１キロで投手としても逸材だった中田は「最高１４２？　終わってますね」と苦笑したが、指揮官は「三塁から一塁に投げるよりも、ずっといい。不思議やね」と目を細めた。

　ついに動き出した「投手・中田」。こうなると、本番での起用にも夢が膨らむ。かねてから交流戦対策として、ワンポイント起用のプランを掲げていた梨田監督は「投げることが励みになるなら、ニンジンをぶら下げることはある。それに、練習もしないでやるのは失礼やし」と今後のブルペン入りも示唆した。

　プロ入りと同時に、打者専念を一度は決断した怪物も「『投げろ』と言われれば、投げたい気もします」と“二刀流”の復活に意欲をみせた。バットだけじゃない。１０５キロのボディーには、無限の可能性が詰まっている。

　◆元祖二刀流は川上　「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治（巨人）は、左投手として入団。３９試合に登板して１１勝を挙げている。２３７勝の野口二郎（セネタース、阪急）は登板しない時は一塁、外野を守った。永渕洋三（近鉄）は入団直後、代打で出場してそのままマウンドに登り、次には外野の守備に回るという離れ業も演じている。９６年の球宴ではオリックス・イチロー（現マリナーズ）が登板。９９年には阪神・新庄剛志が、キャンプで二刀流に挑戦したが断念している。ロッテの柳田将利は０６年のキャンプで二刀流に挑戦。その後、投手に専念したが、今年から再び挑戦している。

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岡田ＪＡＰＡＮ、５月にパラグアイ戦…南米予選現在首位

　日本代表が５月下旬のキリン杯（国内）で、パラグアイと対戦することが１５日、分かった。パラグアイは現在、Ｗ杯南米予選で首位をキープ。岡田武史監督（５１）率いる日本は６月にＷ杯アジア３次予選の４連戦が控えており、その直前、絶好の強化試合となる。例年、キリン杯は日本を含め３チームが出場し、総当たりで戦う。もう１チームは未定。

　６月２日から２２日までわずか２１日で、Ｗ杯アジア３次予選４試合が行われる。怒とうの４連戦に臨む岡田ジャパンにとって、試金石となる５月下旬のキリン杯で、最高のスパーリングパートナーが見つかった。南米の雄・パラグアイだ。

　０４年アテネ五輪で銀メダルを獲得した若手が、現在のＡ代表の主力に成長。１０年南アフリカＷ杯南米予選では４節終了時点で３勝１分け。アルゼンチン、ブラジルの２強を抑え、首位に立っている。最新の国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランク２７位で、同３５位の日本より数字以上に格上の存在であることは間違いない。

　５月３１日にフランスとアウェーで親善試合を行った後、６月１４日にブラジルをホームに迎え南米予選を戦う。日本遠征は強化計画の上で重要視されており、ベストに近いメンバーが来日予定だ。世界の中で、岡田ジャパンの現在値はどれくらいなのか。パラグアイ戦では、直後のＷ杯アジア予選だけではなく、２年後のＷ杯本戦の行方まで占うことができそうだ。

　◆パラグアイ代表　最新ＦＩＦＡランク２７位。南アフリカＷ杯南米予選は４試合消化で３勝１分け、勝ち点１０で首位。Ｗ杯出場７回（１９３０、５０、５８、８６、９８、０２、０６年）で、０６年ドイツ大会は１次リーグ敗退。主なタイトルは南米選手権優勝（５３、７９年）。ラウル・アマリージャ監督。主力選手はＦＷカバニャス（クラブアメリカ）、ＧＫビジャール（ニューウェルス・オールドボーイズ）。対日本戦の通算成績は２勝２分け１敗。

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朝青「薬よりちゃんこが一番」

横綱・朝青龍が１５日、高砂一門のドーピング検査説明会に出席した。慶大教授でアンチドーピング機関の大西祥平専門委員による７０分の説明会では「栄養剤はどうなのか」と積極的に質問。師匠の高砂親方（元大関・朝潮）も「にんにく注射はダメなのか」と尋ね、師弟とも高い関心を示した。

　栄養補給に愛用しているにんにく注射は、今後は認められないことになった。「にんにくはビタミン剤なのに」と戸惑いの表情も浮かべていた。

　さらに朝青龍は大西委員からアテネ五輪で薬物使用により金メダルをはく奪されたハンマー投げの選手の例が出されると、自らマイクを持ち参加した親方、力士らに違反の経緯を説明。「横綱は非常に熱心だった」と大西委員から薬物問題への取り組みへ評価を受けた。

　説明会後は「風邪薬もひっかかることが分かって勉強になった」と満足。大相撲も０９年をめどに他のスポーツと同様にドーピング検査を導入するが「相撲はけいこをやって努力してちゃんこで体を大きくしている。薬よりちゃんこが一番」とちゃんこで体を強くする持論を展開した。

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内藤、白鵬魂を継承！…３連覇中の横綱が激励訪問

　プロボクシングＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３３）が大相撲の横綱・白鵬（２２）＝宮城野＝に“横綱魂”を注入された。白鵬が１５日、内藤の所属する宮田ジムを訪問し、激励。大相撲の初場所で朝青龍（２７）＝高砂＝を下し３連覇を果たした横綱をテレビで見たという内藤は「今度はぼくの番」と３月８日（両国国技館）に控える前王者、ポンサクレック・ウォンジョンカム（３０）＝タイ＝との２度目の防衛戦へ闘志を燃やした。

　横綱のげきに内藤が燃えた。内藤の防衛戦翌日の３月９日、白鵬は大阪で春場所初日を迎えるが、それでも「それ（防衛戦）を見てから春場所に臨むよ」と約束されては奮起せずにいられなかった。横綱からは“力水”に加え、特注のグラブまでプレゼントされ、内藤も「絶対に勝つよ。モチベーションがさらに上がった」。ミット打ちなどボクシングの手ほどきをして親交を温めた。

　横綱の粋なはからいに感激した。昨年１２月の「報知プロスポーツ大賞」の表彰式で意気投合したのをきっかけに内藤が白鵬の宮城野部屋を年末に訪問。その際に宮田ジムへの“出げいこ”を内藤が勧誘はしたが「本当に来てくれるとは思わなかった」。初場所を終えた横綱が「激励に行きたい」と実現した２度目の“タッグ結成”だ。内藤は「大横綱がうちのジムに来てくれた。うれしいね」と笑顔を見せた。

　勇気をもらった。１月の初場所。白鵬と朝青龍の横綱同士の千秋楽決戦はキャンプ地のフィリピン・セブ島でテレビ観戦した。勝った瞬間に「跳び上がって」喜んだ。Ｖ２防衛戦の場所は白鵬が３連覇を達成したのと同じ両国国技館だ。内藤にとっても最高の“前祝い”になった。

　準備は着々と進んでいる。白鵬の訪問前にもスパーリングを６回こなした。１６日は世界ランカーとのスパーも予定。３３歳の体にむち打って猛練習を続けている。「初場所はオレが勇気をもらった。今度はオレが頑張らないといけない」白鵬から学んだ勝利への執念、魂を内藤がリングで体現する。

　◆白鵬、本物のベルトに感激　○…白鵬は初のボクシング出げいこで約１時間、汗を流した。サンドバッグ、ミット打ちでは規格外のパワーで内藤を驚かせるなど、センスのよさを披露。春場所で４連覇を目指す横綱は、「同じスポーツの道で生きている人と、こういう機会が持ててうれしい。相談もできるだろうしね」とニッコリ。内藤が用意した本物のチャンピオンベルトも手にし、感激の表情を浮かべていた。

参照元：スポーツ報知

藍パットせず１０３位出遅れた…ＳＢＳオープン第１日

◆米女子ゴルフツアー　ＳＢＳオープン第１日（１４日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　【カフク（米ハワイ州）１４日】今季から米ツアー本格参戦の上田桃子（２１）＝ソニー＝は４バーディー、３ボギーの７１で回り、首位から４打差の１アンダー２３位。宮里藍（２２）＝サントリー＝はパッティングの不調が響き４オーバー１０３位と出遅れた。

　桃子とは対照的に出遅れた藍だが、その表情に暗さは見えなかった。「パットだけだから、どうにかなる」パーオン率は桃子と同じ６１・１１％ながら、パット数は桃子の２８に対して３３。その５差が、そのまま２人のスコア差になった。１・５メートル以内のパーパットが３度もカップを外れた。

　それでも練習ラウンドから引き続きショットは好調。「去年より１０ヤードは違うかな」と飛距離も伸びているだけに、現時点では順位に一喜一憂するより内容を重視している。ただ、２年連続の開幕予選落ちだけは避けたいところ。ホールアウト後は桃子の近くで約３０分のパット練習を行い、巻き返しに備えた。

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桃子デビュー戦Ｖいける！首位に４差！…ＳＢＳオープン第１日

◆米女子プロゴルフツアー　ＳＢＳオープン第１日（１４日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　【カフク（米ハワイ州）１４日】桃子が上々のスタートを切った。今季から米ツアー本格参戦の上田桃子（２１）＝ソニー＝は４バーディー、３ボギーの７１で回り、首位から４打差の１アンダー２３位。ショットが力強く、安定した内容での発進だ。宮里藍（２２）＝サントリー＝はパッティングの不調が響き４オーバー１０３位と出遅れた。ケリー・キーニー（米国）が５アンダーで首位。

　強気な桃子でも、デビュー戦は少し勝手が違った。記念すべき１番のティーショットでは素振りを忘れたが、それすら気づかなかった。緊張から第２打をグリーン奥のバンカーに入れ、まさかのボギー発進。だが、ここから、日本ツアー最年少賞金女王の底力を発揮した。

　３番パー５で第３打を５０センチに寄せ初バーディー。５番でも２・５メートルのバーディーパットを沈めると父・功一さん（５１）、母・八重子さん（５８）ら約２０人の桃子応援団から口笛が飛んだ。「最低目標がパープレーだったから、１つ貯金が出来た。でも取りこぼしも３～４つあったかな」２～５メートルのバーディーパットでカップをかすめたものが４回。まだまだスコアが伸びる余地はある。

　１４番では追い風にも乗り３０２ヤードのビッグドライブ。２ホールを選んで計測されたドライバーの飛距離で、平均２６５・５ヤードをマークして４位にランクインした。この日も朝８時半から約３０分のランニングをこなし、下半身強化は順調。スタート前のホテルでは、スタッフから「１年間幸せになれる」という木のネックレスをプレゼントされ、ポケットに入れプレー。１５番でリーダーズボードに名前が載るなど、早くも御利益があった。

　１０歳でゴルフを始める前、スポーツは何をやってもすぐ一番になった。だがゴルフだけは１か月してもなかなか上達しない。万能少女の負けん気に火がつき「プロゴルファーになる」と決意した。何事も一生懸命やりすぎるため、団体競技ではチームメートと衝突することもあった。最も適した個人競技との出合いが運命を変えた。

　ホールアウト後は、前日同様にパッティンググリーンに直行。ナイター照明のついた午後６時４５分からは、またも桃子一人だけに。同５５分には係員から「あと５分で終わりにしてくれないか」と、異例のお願いまでされた。「何とか最終日に優勝争い出来る位置まで持っていきたい」２日連続の最終居残りは、きっと実を結ぶ。そう信じて、桃子は常に全力で立ち向かう。

　◆ブログで初日報告　○…桃子は、この日の就寝前に個人ブログ「桃尻桃子の待ってろ世界！」で「いろんな思いがつまった初日でした」とファンに報告した。また、グリーンについて「こっちは難しい。とにかくカタイ！　トマラントマラン…。フェアウェイもかたいからＦＷが難しい！だって、フォローだったら３３０ヤードとか飛んじゃうんですから…。恐ろしい」と、書き込んでいた。

参照元：スポーツ報知

上村２位で決勝へ！里谷は予選落ち…モーグルＷ杯

◆フリースタイルスキーＷ杯　猪苗代大会第２日（１６日、福島県猪苗代町・リステルパーク）　女子モーグルの予選を行い、３季ぶりのＷ杯制覇を狙う上村愛子（北野建設）が２１・５９点をマークし２位で決勝に進出した。今季種目別首位のマルガリータ・マルブラー（オーストリア）が上村と同点で首位だった。

　伊藤みきは７位、伊藤あづさ（ともに中京大）は１１位で、午後に実施される上位１２人による決勝に進んだ。

　トリノ五輪以来２年ぶりの試合出場となった１９９８年長野五輪金メダリストで３１歳の里谷多英（フジテレビ）は、１４位で予選落ちした。里谷は、腰痛の治療などで昨シーズンを欠場し、今季も首や腰の痛みで試合出場を見合わせていた。

　上村愛子「スタート前は、いままでにないくらい緊張していた。でも、滑り始めたら、落ち着いてできた。決勝ではエアを高くして、もっといい滑りをしたい」

　里谷多英「よれよれだった。緊張はしなかったが体力の限界。体が動かなかった。しょうがない。ここからやり直し。首とか痛くて、滑れなかった。全日本選手権で頑張る」

参照元：スポーツ報知

桃子、通算６アンダー…ＳＢＳオープン第２日

◆米女子プロゴルフツアー　ＳＢＳオープン第２日（１５日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　第２ラウンドを行い、今季から米ツアー本格参戦の上田桃子（２１）＝ソニー＝は８バーディー、３ボギーの６７で回り、通算６アンダーの１３８とスコアを大きく伸ばした。

　前日１０３位の宮里藍（２２）＝サントリー＝は３ボギー、１ダブルボギーと振るわず、通算９オーバーの１５３で予選通過は難しくなった。

　アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が６７をマークし、通算７アンダーの１３７とした。

　上田桃子「最高の出来だった。きょうは楽しめた。気持ちの切り替えとマネジメント（戦略）をしっかりできた。（最終日は）優勝を意識する余裕はないが、１打でも良くしたい」

　宮里藍「ショットは良かったが、前半でパットが打ち切れなかった。（スタートの）１０番のバーディーパットはラインに乗っていた。あれが入っていれば流れは変わったと思う」

参照元：スポーツ報知

前田氏がアマ総合大会開催

リングス代表の前田日明氏（４９）は１５日、アマチュアの総合格闘技大会「ＴＨＥ　ＯＵＴＳＩＤＥＲ（ジ・アウトサイダー）」を立ち上げることを発表した。

　第１回は３月３０日に東京・ディファ有明で開催。血の気が荒く、腕に覚えのある格闘家を全国から集め、ＨＥＲＯ’Ｓルールでの試合を行う。前田氏は「格闘技発展のためにアマチュアから埋もれている才能を発掘したい」と話した。

　旧ＨＥＲＯ’Ｓが新イベントＤＲＥＡＭの立ち上げにより発展的消滅となるのに伴い、スーパーバイザー職を退任。会見にはＦＥＧの谷川貞治代表取締役（４６）が同席し「前田さんと仲間割れするわけではなく、今後も協力関係は続けていく」と強調。前田氏も「（旧ＰＲＩＤＥとの合併は）分裂よりはいいことだと思う。（ＤＲＥＡＭへの協力も）要望されればやる。こちらから選手を供給できるようになれば良いと思う」と話した。

参照元：スポーツ報知

阿部３発！上原から驚弾！新打法順調

巨人・阿部慎之助捕手（２８）が１４日、ひむかスタジアムでのフリー打撃で上原と対戦。２４スイングで３本のサク越えを披露。安打性の打球も８本放つなど、広角に鋭い打球を連発した。１５日には、ＡＢ班混合で行われる初の紅白戦（サンマリンスタジアム）に出場予定。就任２年目を迎えた主将が今季初の実戦を前に、万全の仕上がりを見せた。また、上原浩治投手（３２）はフリー打撃に初登板して５４球を投げ込んだ。阿部に打たれはしたが、２年ぶり先発復帰へ調整は順調だ。

　体が勝手に反応した。上原の外角寄りの直球に対し、阿部の腰が鋭く回転した。真芯で捕らえた打球はひむかスタジアムの左翼ネット、高さ２５メートルの中ほどを揺さぶった。昨年１２月の北京五輪アジア予選（台湾）から取り組んできた、左翼方向へ強い打球を放つ「新打法」を披露した。

　戸惑いはなかった。今季初めての“生きた球”との対戦。しかも、エース・上原との直接対決だった。打撃マシンとは球の勢いやキレも格段に違う。目も慣れていない状況下で、初球の外角ストレートを中前にはじき返した。「ボクがどうのこうのより、上原さんの仕上がりが早い」と絶賛したほどの球威。それでも、６スイング目には、左翼ネットに突き刺す豪快な一発で１９番の度肝を抜いた。

　理想とする打撃スタイルが完成しつつある。ボールをぎりぎりまで呼び込み、軸をぶらさずに体を回転させる。今キャンプではティー打撃やフリー打撃の中で、左方向への打球を徹底してきた。より鋭く体を回転させることが重要なスタイルなため、「体のキレ」を作ることを最大のテーマに掲げていた。

　「何か新しいことに取り組まないとね。食事面には気を使っているよ」と話す阿部は、夕飯を腹八分目で終わらせて、満腹感を得ずに我慢した。キャンプ中盤にさしかかり、体重は２キロ減って９６キロとなった。「常に体が軽く感じるよ」と効果を感じている。この日の１３スイング目には、バットが体に巻き付くような振りで、一瞬にしてボールをつぶした。打球はホップしながら、バックスクリーンへ飛び込んだ。

　投打の主役による激突に、スタンドのファンも熱い視線を送り続けた。阿部も徐々にヒートアップ。ラスト２４スイング目には、今キャンプ中には見せなかったこん身のフルスイングで対抗した。「あー、くそっ」右飛に倒れ、大きな叫び声も上げた。それでも、エースとの全球直球の力勝負の中で、確かな手応えもつかんでいた。

　全２４スイングで３本のサク越え。安打性も８本と仕上がりは万全。練習後も木の花ドームで、約２００スイングの特打を行って、フォーム固めに取り組んだ。照準は３月２８日、ヤクルトとの開幕戦（神宮）。地道に一歩一歩、主将が進化を遂げていく。

参照元：スポーツ報知

１０００万円続出かｔｏｔｏ新ビッグ

サッカーくじｔｏｔｏを運営する日本スポーツ振興センターは１４日、今年から新商品「ビッグ１０００」を発売すると都内のホテルで発表した。

　指定１１試合の結果をコンピューターが無作為選択するくじで、１口２００円。当せん金は１等（１１試合的中）が最高２億円、繰越金発生時で最高４億円となる。ただし、理論上の１等当選額は約１０００万円で、コンスタントに１０００万円が当たる可能性があることが売り。日本スポーツ振興会・高杉重夫担当理事は「ビッグとミニビッグで当選金に差がありすぎるという意見があったので、中間を設置した」と導入の理由を説明した。

　ｔｏｔｏは昨季、日本のくじ史上最高の６億円が当たる「ビッグ」が注目を集め、史上２番目の５１１億９９００万円を売り上げた。だが今月６日、平塚市が１２億円競輪くじ「チャリＬＯＴＯ」の４月導入を発表。注目度の低下が懸念されるが、高杉担当理事は「引き上げるには政令を変えるか、１口の額を上げなくてはいけない。今はそういう状況にはない」と話した。今年の販売は２３日から開始される。

参照元：スポーツ報知

大久保３・２６バーレーン戦絶望的…ＦＷ陣に暗雲

神戸の日本代表ＦＷ大久保嘉人（２５）が、３月２６日の南アＷ杯アジア３次予選バーレーン戦（バーレーン）出場がかなり厳しい状況にあることが１４日、分かった。

　大久保は１２日に右ひざ半月板損傷で関節鏡手術を受け、全治１か月と診断された。グアムキャンプを終えて帰国した神戸の松田浩監督（４７）は「開幕は微妙。これからは、いないつもりでやっていく」と、３月８日の開幕戦、Ｆ東京戦（味スタ）の出場が絶望的であることを明かした。さらに「（復帰は）３つ目、４つ目（の試合）という感じ」と続け、第２節の３月１５日の川崎戦（ホムスタ）はおろか、早くても第３節の３月３０日の磐田戦（ホムスタ）まで復帰がずれ込む可能性を示唆した。Ｊ開幕の２戦を欠場する実戦不足の選手が日本代表に招集されるとは考えにくい。

　「いつもなら体重が増える時期に今年は１キロ減った」と、オフから積極的にトレーニングを積んできたストライカーは、１月２６日のチリ戦（国立）で４度の絶好機をつくり、南アＷ杯３次予選初戦のタイ戦（埼玉）では決勝点を挙げた。ＦＷ、ＭＦどちらもこなせる柔軟性も発揮し、いまや日本代表に無くてはならない存在。バーレーン戦欠場となれば、岡田ジャパンに与える影響は計り知れない。高原、巻も東アジア選手権招集を辞退し、ＦＷ陣は、ただでさえ人材不足に陥っている。ヨシトの早期回復を祈るしかない。

参照元：スポーツ報知