桃子デビュー戦Ｖいける！首位に４差！…ＳＢＳオープン第１日

◆米女子プロゴルフツアー　ＳＢＳオープン第１日（１４日、米ハワイ州タートルベイ・リゾート、パー７２）　【カフク（米ハワイ州）１４日】桃子が上々のスタートを切った。今季から米ツアー本格参戦の上田桃子（２１）＝ソニー＝は４バーディー、３ボギーの７１で回り、首位から４打差の１アンダー２３位。ショットが力強く、安定した内容での発進だ。宮里藍（２２）＝サントリー＝はパッティングの不調が響き４オーバー１０３位と出遅れた。ケリー・キーニー（米国）が５アンダーで首位。

　強気な桃子でも、デビュー戦は少し勝手が違った。記念すべき１番のティーショットでは素振りを忘れたが、それすら気づかなかった。緊張から第２打をグリーン奥のバンカーに入れ、まさかのボギー発進。だが、ここから、日本ツアー最年少賞金女王の底力を発揮した。

　３番パー５で第３打を５０センチに寄せ初バーディー。５番でも２・５メートルのバーディーパットを沈めると父・功一さん（５１）、母・八重子さん（５８）ら約２０人の桃子応援団から口笛が飛んだ。「最低目標がパープレーだったから、１つ貯金が出来た。でも取りこぼしも３～４つあったかな」２～５メートルのバーディーパットでカップをかすめたものが４回。まだまだスコアが伸びる余地はある。

　１４番では追い風にも乗り３０２ヤードのビッグドライブ。２ホールを選んで計測されたドライバーの飛距離で、平均２６５・５ヤードをマークして４位にランクインした。この日も朝８時半から約３０分のランニングをこなし、下半身強化は順調。スタート前のホテルでは、スタッフから「１年間幸せになれる」という木のネックレスをプレゼントされ、ポケットに入れプレー。１５番でリーダーズボードに名前が載るなど、早くも御利益があった。

　１０歳でゴルフを始める前、スポーツは何をやってもすぐ一番になった。だがゴルフだけは１か月してもなかなか上達しない。万能少女の負けん気に火がつき「プロゴルファーになる」と決意した。何事も一生懸命やりすぎるため、団体競技ではチームメートと衝突することもあった。最も適した個人競技との出合いが運命を変えた。

　ホールアウト後は、前日同様にパッティンググリーンに直行。ナイター照明のついた午後６時４５分からは、またも桃子一人だけに。同５５分には係員から「あと５分で終わりにしてくれないか」と、異例のお願いまでされた。「何とか最終日に優勝争い出来る位置まで持っていきたい」２日連続の最終居残りは、きっと実を結ぶ。そう信じて、桃子は常に全力で立ち向かう。

　◆ブログで初日報告　○…桃子は、この日の就寝前に個人ブログ「桃尻桃子の待ってろ世界！」で「いろんな思いがつまった初日でした」とファンに報告した。また、グリーンについて「こっちは難しい。とにかくカタイ！　トマラントマラン…。フェアウェイもかたいからＦＷが難しい！だって、フォローだったら３３０ヤードとか飛んじゃうんですから…。恐ろしい」と、書き込んでいた。

参照元：スポーツ報知