朝青「薬よりちゃんこが一番」

横綱・朝青龍が１５日、高砂一門のドーピング検査説明会に出席した。慶大教授でアンチドーピング機関の大西祥平専門委員による７０分の説明会では「栄養剤はどうなのか」と積極的に質問。師匠の高砂親方（元大関・朝潮）も「にんにく注射はダメなのか」と尋ね、師弟とも高い関心を示した。

　栄養補給に愛用しているにんにく注射は、今後は認められないことになった。「にんにくはビタミン剤なのに」と戸惑いの表情も浮かべていた。

　さらに朝青龍は大西委員からアテネ五輪で薬物使用により金メダルをはく奪されたハンマー投げの選手の例が出されると、自らマイクを持ち参加した親方、力士らに違反の経緯を説明。「横綱は非常に熱心だった」と大西委員から薬物問題への取り組みへ評価を受けた。

　説明会後は「風邪薬もひっかかることが分かって勉強になった」と満足。大相撲も０９年をめどに他のスポーツと同様にドーピング検査を導入するが「相撲はけいこをやって努力してちゃんこで体を大きくしている。薬よりちゃんこが一番」とちゃんこで体を強くする持論を展開した。

参照元：スポーツ報知