北島、今季世界最高！！５年ぶり日本新、五輪Ｖ２見えた…競泳

◆北京五輪代表選考会　競泳日本選手権第５日（１９日・東京辰巳国際水泳場）　待ってろ、ハンセン！！　男子二百メートル平泳ぎ決勝で、０４年アテネ五輪男子平泳ぎ金メダルの北島康介（２５）＝日本コカ・コーラ＝が、今季世界最高となる２分８秒８４で派遣標準Ｓを突破。２年連続６度目の優勝で、百メートルに続き北京五輪代表入りを決めた。この種目では実に１７３１日ぶりに自身の日本記録を更新。宿敵ブレンダン・ハンセン（２６）＝米国＝に続く人類２人目の２分９秒切りにも突入。ハンセンの世界記録に０秒３４と迫り、８月の北京五輪でのＶ２＆世界新を完全に射程にとらえた。

　「よっしゃーっ！！」北島はゴール直後、雄たけびを上げ、右拳を水面に思い切り叩きつけた。久々にスイマー特有の達成感をかみしめる。０３年７月以来、約４年９か月ぶりの日本新。「ようやく超えられた。これで目の前が晴れて五輪までいける」五輪王者に確かな自信が戻った。

　１５０メートルまで、軽く滑らかな泳ぎで宿敵ハンセンの世界記録をスイスイと上回った。まるで潜水艦だ。ストロークと息継ぎが減り、水中にいる時間が長くなった。左右に大きく両腕を広げて水をかき、大きく前方へと伸びる。じっくりと体力をつけ今季、編み出した腕のかきとキックで２段階加速する「４ＷＤ」泳法。世界記録には０秒３４及ばなかったが、人類２人目の２分８秒台。北島は「あと、もうちょっとだったぁ～」と苦笑いだ。

　最高に大きな泳ぎだった。「理想の泳ぎ」としてきた世界記録（当時）を樹立した０２年アジア大会の泳ぎのストローク数は１５、１５、１６、１９と計６５回の自己最少。この日は１５、１５、１５、１９回の計６４回と１回減った。「このテンポは今の完成形」と、北島は胸を張った。

　２月末から約１か月、米国で高地合宿。二百メートルのレースペースの練習と上半身の筋力トレーニングでパワーアップ。「五輪では勝負は最後の２５メートルになる。後半を意識した練習」と平井伯昌コーチ（４４）。近年、腕のかきが鈍り失速が目立った課題のラスト５０メートルを、腕を引きすぎない力強いかきで３３秒台でまとめてみせた。

　北京での目標は“兄貴”超えだ。五輪Ｖ４を狙った柔道男子６０キロ級の野村忠宏（３３）＝ミキハウス＝が、まさかの代表落ち。今回、どちらが多く取るか賭けをしていた北島は「テレビで見てショックだった」。その後、「悪いけど、抜かせてもらいますよ」と野村に連絡。金メダル４個で逆転となる北京での２冠ゲットを「尊敬する先輩」に約束した。

　今季、二百メートル平泳ぎは２分９秒台が４人も出た。それでも北島は「北京ではセンターポールに日の丸を上げたい」とＶ２宣言。平井コーチは「２分７秒も狙える。ハンセンに『ネット（で北島の記録）をよく見ろ！！』と言いたい」と笑った。真夏の北京へと続く“金メダルロード”＆世界記録の奪還が、はっきりと見えた。

　◆観客大会最高４３４８人　○…会場も“チョー”満員の大盛況だ。北島の泳ぎを一目見ようと、今大会最高の４３４８人が詰めかけた。最高値５０００円の約２３００席が完売。スポンサーもＴＢＣなど５社が新たに加わり、国内競泳大会最多の１９社に。大手広告代理店関係者は、「ＮＨＫテレビのゴールデンでの生放送は、野球とサッカー以外ではない。宣伝効果は大きい」と“北島景気”を口にしていた。

　◆今後の予定　６月に米アリゾナ州フラッグスタッフで標高２１００メートルでの高地合宿を行い、上半身の強化など体作りに着手する。北京五輪に向けた最後の調整試合は、日本代表の五輪壮行会「ジャパンオープン２００８」（６月６―８日・東京・辰巳）か、フランス、モナコ、スペインなどで行われる賞金レース、または欧州ＧＰになる予定。

参照元：スポーツ報知

宮里、桃子とも３４位…米女子ゴルフ

◆米女子ゴルフツアー　ギン・オープン（１９日、米フロリダ州リユニオン・リゾート＝パー７２）　第３ラウンドを行い、前日４１位の宮里藍は７１で回り、通算２アンダーの２１４で３４位に浮上した。上田桃子は７３で前日の２２位から後退し、同じく３４位となった。

　ツアー４週連続優勝を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）が６５をマークし、通算１６アンダーの２００で首位に立った。前日首位の曽雅★（台湾）が１打差の２位。
  【注】★は女ヘンに尼

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またエースに投げ勝った！ダルビッシュ５冠…日本ハム

◆日本ハム３―１ソフトバンク（１８日・札幌ドーム）　ダルが再びエース対決を制した。日本ハム・ダルビッシュが今季４度目の開幕投手対決となった杉内との投げ合いで、３安打１失点（自責０）の無四球完投勝利。２回以降は走者を１人しか許さずハーラー単独トップの４勝目を挙げ、チームの連敗を３で止めた。開幕４連勝の右腕は防御率、勝利数、勝率、完封数、完投数でリーグトップ。無敵のエースの快進撃が止まらない。

　ダルビッシュは笑っていた。９回２死。鶴岡が捕邪飛を落球した瞬間、クールな表情が初めて崩れた。汗一つない涼しい笑顔は余力の証明だった。３安打１失点完投で杉内に投げ勝ち、１２球団単独トップの４勝目。「エース相手に勝つのが僕の仕事。勝つ自信はありますし、これからも勝っていきますよ」マウンドに仁王立ちした真のエースが、今季４度目の開幕投手対決を制した。

　アクセルを自在に操った。初回、失策絡みのピンチで柴原に適時打を許し今季本拠地初失点を喫したが、２回以降は被安打１。「リードされてる方が投手は楽だなと感じた」と気楽な精神状態だった。直球は制球重視。カットボールで凡打を誘った。１５０キロ超はわずか１球（１５２キロ）。力任せの投球が目立った昨年と比べ、梨田監督は「力感を出してないが、しなやかで伸びやか」と成長を感じ取った。

　７回にスレッジが勝ち越し弾を放つと、ダルビッシュは「勝った」と確信した。リードした８回は省エネ投球から急変。３者連続三振で敵の戦意を奪った。９回にも２三振を奪い、１０３球、１０奪三振で今季初の無四球完投。防御率も岩隈（楽天）を上回り、投手５部門でトップに立った。

　“師匠”の復活に刺激を受けた。昨オフ合同自主トレを行い、フォーク、スプリットを伝授された野茂（ロイヤルズ）が３年ぶりにメジャー復帰。テレビ観戦できない時も携帯電話で投球内容をチェックしている。「何かを伝えようとしている。すごく励みになります」と３９歳になって戦い続ける姿に鼓舞されている。

　試合時間は２時間１８分。チームの３連敗を止めたエースは「あしたデーゲームですし、早く帰って早く寝ようということです」と締めくくった。次回登板は中５日で２４日オリックス戦（札幌Ｄ）が濃厚。Ｖ３を目指す日本ハムの中心に、ダルビッシュがいる。

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羽生が代表候補合宿を不参加

　日本サッカー協会は１８日、日本代表候補の国内合宿メンバーに選ばれた羽生（ＦＣ東京）がけがのため不参加になると発表した。追加招集はしない。

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野村 右ひざ十字じん帯手術へ…柔道

柔道の男子６０キロ級で北京五輪出場を逃した野村忠宏（３３）＝ミキハウス＝が、痛めている右ひざの手術を２５日に受けることが１８日、分かった。関係者が明かしたもので、手術は神戸市内の病院で行われる。昨年の５月に断裂した右ひざ前十字じん帯の再建手術となり、全治は半年ほどかかる見通し。五輪４連覇の夢を断たれた野村は、進退について術後の経過を見ながら決断するとしていた。「前向きな気持ちで受けたい」と話していた手術を早期に受けることで、気持ちは現役続行へ傾いているようだ。

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杉山組が準決勝へ…女子テニス

◆女子テニス　ファミリーサークル・カップ（１８日、米サウスカロライナ州チャールストン）　ダブルス準々決勝で杉山愛（ワコール）カタリナ・スレボトニク（スロベニア）組は６―７、６―４、１０―７でエレーナ・リホフツェワ（ロシア）リサ・レイモンド（米国）組を下し、準決勝に進んだ。（ＡＰ＝共同）

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西岡バスケス戦へ圧勝ノルマ…東洋太平洋ミドル級戦 １９日ゴング

報知新聞社後援、ダイナミックグローブは１９日に東京・後楽園ホールでゴング。出場選手は１８日、都内で計量を行った。ＷＢＣスーパーバンタム級３位・西岡はガルシアとの世界前哨戦を前に「全力で勝ちにいく」と必勝宣言。帝拳ジムの本田明彦会長は、早ければ次戦にも世界挑戦する可能性を示唆した。

　自身５度目の世界挑戦へ西岡が万全をアピールする。０２年の左アキレスけん断裂の影響もようやく消え「今まで少しかばっていた部分があったけど、今はない。本当に調子がいい」。今年に入り、左右パンチとも威力が戻ったことを肌で実感。完全復活を証明する準備は整った。

　勝てばターゲットは同級王者のバスケス（メキシコ）にかわる。本田会長も「キレもやっと戻ってきたし、バスケスが次にやってくれたらありがたい」と本格交渉に乗り出すことを明言した。世界挑戦への最後のハードルは誰の目にも明らかな圧勝で乗り越える。

　◆佐藤「世界」へＫＯ　○…西岡と同じく一発パス。Ｖ３防衛の相手・ルサディと対面し「パンチ力はありそうだけど、背は僕の方が大きい。リーチも勝っていると思う」と自信を深めた。来年の世界挑戦をもくろむ東洋太平洋王者にとって、圧倒的な勝利はノルマ。「ボディーで崩してから上（顔）へ持っていけたらいい」とフィニッシュシーンを思い浮かべていた。

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あすみん３差５位！今季初予選突破へ視界良好…女子ゴルフ

◆女子プロゴルフツアー　ライフカードレディス第１日（熊本・熊本空港ＣＣ＝６４６８ヤード、パー７２）　美人ゴルファー、「あすみん」こと辻村明須香（２５）＝フリー＝が好発進を切った。男子プロゴルファーの兄・明志（はるゆき）（３２）＝元ビルコート＝にキャディーを務めてもらい２バーディー、１ボギーの１アンダーでトップと３打差の５位。兄妹コンビで、今季初の予選突破を目指す。諸見里しのぶ（２１）＝ダイキン工業＝が４アンダーで首位。地元の古閑美保（２５）＝キリンビバレッジ＝、不動裕理（３１）＝フリー＝はともに２オーバーで２３位と出遅れた。

　思わず叫んだ。「入れ！」イーブンパーで迎えた１７番。グリーン左２０メートルからのバーディーパット。辻村のパターから放たれたボールはラインに乗りカップに消えた。超ロングパットを決め、全開の“あすみんスマイル”を振りまいた。

　“兄妹タッグ”が好結果をもたらした。今大会はチャレンジトーナメントに参加している兄・明志にキャディーをお願いした。最近、悩んでいたコースマネジメントをすべてを任せた。

　「５～１０メートルのパットを打ち続ける覚悟で」と我慢のゴルフを提案した兄は、１２日までチャレンジトーナメント「ＰＲＧＲ　ＣＵＰ」（千葉・オークビレッヂＧＣ）に参加。今大会終了翌日の２１日から「つるやＯＰ」（大阪・山の原ＧＣ）のマンデートーナメントに出場予定だが、妹のためにハードな日程をこなしてくれた。そんな心づかいに「いつもは無理にピンを狙おうとするところで抑えてくれた」と感謝した妹。「自分が父親だと思ってる」と、昔から厳しくされた７つ年上の兄にプレーで応えた。

　今年から上田桃子らを育てた江連忠プロに師事し、３月からコンタクトレンズを装着。右目０・６、左目１・２のバランスの悪さを補うために、右目にコンタクトを入れ補った。「グリーンの傾斜もコンタクトをすると違って見えた」調子が悪かったパットも、おかげで上向き。様々な歯車がかみ合い、今季ここまで５戦すべて予選落ちの「あすみん」が、首位と３打差５位の好スタートにつながった。

　「（福岡出身で）九州は家族とかも来てくれるので気合が入ります」今季初の予選突破、上位進出へ、まさに視界は良好だ。

　◆辻村　明須香（つじむら・あすか）１９８２年１１月２８日、福岡県生まれ。２５歳。１７歳でダンロップレディストーナメント優勝。０３年にプロテスト合格。０７年３月、ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディスに出場し、プレーオフで２位。１７０センチ、血液型はＡ。

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桃子２２位、藍は４１位…米女子ゴルフ

◆米女子ゴルフツアー　ギン・オープン（１８日、米フロリダ州リユニオン・リゾート＝パー７２）　第２ラウンドを行い、上田桃子は７０で回り、通算３アンダーの１４１で前日の３２位から２２位に浮上した。宮里藍は７３とスコアが伸びず、通算１アンダー、１４３の４１位に後退した。

　６４をマークした曽雅★（台湾）が通算１２アンダーの１３２で単独首位に立った。ツアー４週連続優勝を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）はトップと３打差の３位にいる。
  【注】★は女ヘンに尼

　上田桃子「アイアンの調子がよくないので、少し短く握ってやった。我慢しながら尻上がりのゴルフをすれば、来週にもつながる」

　宮里藍「全体的にはいいリズムで回れている。短いバーディーパットを外して我慢しなければならなかったのは残念だが、難しいパットばかりだったので、仕方ない」

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“遼効果”で大盛況…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー開幕戦　東建ホームメイトカップ第３日（１９日、三重・東建多度ＣＣ名古屋＝７０６２ヤード、パー７１）　１６歳の高校生プロとして脚光を浴びる石川遼が首位で決勝ラウンドへ進む大活躍に、試合会場の三重・東建多度ＣＣ名古屋は朝から大勢のファンが詰め掛けた。大会主催者も「石川フィーバー」の対応に追われた。

　前日までは雨にたたられ客足が伸び悩んだが、ようやく青空が広がった。主催者はこの日から桑名駅発着の無料送迎バス６台を運行。ギャラリー用駐車場は午前１０時までにほぼ埋まった。

参照元：スポーツ報知

遼、第２ラウンド首位…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー開幕戦　東建ホームメイトカップ第３日（１９日、三重・東建多度ＣＣ名古屋＝７０６２ヤード、パー７１）　第２ラウンドの残りを行い、前日に通算７アンダー、１３５でラウンドを終えていた石川遼が単独首位で第３ラウンドへ進んだ。

　１打差の２位がスティーブン・コンラン（オーストラリア）。さらに１打差で宮本勝昌、手嶋多一ら３人が追う展開。通算４オーバーまでの７１選手が決勝ラウンドへ進み、昨季賞金王の谷口徹は同５オーバーで予選落ちした。

参照元：スポーツ報知

ＧＰ秋山逃げた？会見欠席…ＤＲＥＡＭミドル級

秋山が逃げた？―。ミドル級ＧＰ開幕戦が行われるＤＲＥＡＭ．２（２９日・さいたまスーパーアリーナ）の追加４試合が１８日、東京・帝国ホテルで発表された。しかし、主役となるはずの秋山成勲（３２）＝フリー＝は足のけがを理由に出場可否を保留して会見に欠席。試合１１日前になってもトーナメント残り１カードが発表できない困った事態となった。

　秋山は１７日夜、練習中にひざをけがしたため、１８日は病院で診断を受ける旨を通知。だが、けがの程度や左右どちらなのかなど詳しい状況の説明がなかったという。頭を抱えたのは笹原圭一イベントプロデューサー（４０）。「主催者推薦枠で２回戦から出場させるような救済措置は一切考えていません」と突き放した。最終判断は週明けに出る医師の診断次第だが、欠場なら代替カードが組まれる。負傷が事実だとしてもプロの自覚が問われるのは不可避な状況だ。

　◆ミノワマン宣言！和の異種格闘技　○…金対ミノワマンは空手家とプロレスラー。少年時代にＡ・猪木対ウイリー・ウイリアムスをビデオで見てプロレスラーを目指したミノワマンは「次は“昭和の異種格闘技の巻”です」と宣言。聞いて吹き出した金は「いつもは相手の性格を分析するんですが、わけが分からんので今回ばかりはやめておきます」と対プロレスラー３連勝に向け、相手のペースにはまることを嫌った。

参照元：スポーツ報知

岩隈で止めた！打線１１点援護！敵地９戦ぶり勝利…楽天

◆ロッテ２―１１楽天（１６日・千葉マリン）　激しく降る雨にも、ぬかるむマウンドにも負けなかった。最速１４８キロの直球に変化球が低めに決まる。岩隈が８回を６安打、味方の失策絡みの２点に抑え３勝目。今季初の２ケタ１０三振も奪った。「やる気満々でいたので、集中だけは切れないようにしました」エースの力投で楽天が敵地での連敗を８で止めた。

　感じるものがあった。前回、１０日の日本ハム戦（札幌Ｄ）で岩隈は８回完投の３安打１失点。相手のダルビッシュに負けない投球を見せた。しかし、援護がなく敗戦投手に。試合後は野手全員から謝罪を受けた。

　この日も野手陣は「絶対に打ってこの前の借りを返すぞ」とベンチ裏で声をあげていた。岩隈もそれに応える。３点を取ってもらった４回。２点を失ったが同点までは許さなかった。「先発が粘れば点を取ってくれる」野手は岩隈を信頼し、岩隈も味方を信じた。今季最多１２７球の熱投に打線は１１点で応えた。

　防御率は０・４６でダルビッシュを抜き再びトップに立った。「投手として意識したい数字。（ダルビッシュと）前回投げ合っていますし、いい争いができればいい」とライバル心をのぞかせた。野村監督も「岩隈は悪条件の中、頑張ってくれた。野手とピッチャーがいい現象で機能していい雰囲気だった」とこの日ばかりは自ら襲名した「マンブーマン」らしいボヤきはなかった。

　チームは今季ロードで３勝目。「これからホームが続くので勝てたのは大きい」と岩隈は表情を緩めた。１９日からは８戦８勝のホームで８試合続く。エースがもたらした勢いで連勝を伸ばしていく。

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走攻守ゴジラショー 宿敵レッドソックス叩いた…ヤンキース３連勝！首位並んだ

◆ヤンキース１５―９レッドソックス（１６日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜外野手（３３）が、レッドソックス戦で５回に逆転の口火を切る右前安打を放った。続くポサダの二塁打で一塁から生還し、手術した右ひざの不安を感じさせない激走を見せた。両チーム合計３０安打の乱打戦を２試合連続マルチ安打で勝利に導き、ヤ軍は今季初の３連勝。レ軍に並ぶ首位タイに浮上した。また、カブスの福留孝介外野手（３０）がレッズ戦で先制打を含む２試合連続マルチ安打。３連勝に貢献した。

　鬼の形相だった。ポサダの打球が左翼フェンス際に抜けるのを確認すると、一塁走者の松井は二塁ベース手前から加速した。奥歯を食いしばって三塁も蹴り、バリテックのタッチをかいくぐってホームへ滑り込んだ。

　６点を奪われ、逆に２点のリードを許した５回。１死から右前安打で出塁し、激走で生還。１点差に詰め寄ると、流れは一気にヤ軍へ傾いた。その後、適時打に相手失策も絡んで再逆転に成功。松井が乱打戦を制する逆転劇の起点となった。

　「いいトレーニングになったんじゃないかな」。守備でもライン際の飛球をランニングキャッチ。手術した右ひざの不安を感じさせない足の運びを見せた。試合後、患部のアイシングは欠かせない。それでも、順調な回復に口調は軽い。

　４回は先頭で打席に立ち、バックホルツのチェンジアップを中前へはじき返した。５回の安打と合わせて２試合連続のマルチ安打。出場１５試合のうち１２試合で安打を残している。８回には１死二、三塁から今季初めて敬遠も味わった。相手が勝負を避けることが、「ある程度は（ボールが）見えている感じ。打ち損じはあるが、決して悪くはない」という好調を裏付けている。

　宿敵を叩いての今季初３連勝で、ヤ軍は首位タイに浮上。昨年は４月に９勝１４敗と負け越し、出遅れが響いて地区優勝を逃した。松井も昨年まで４月の打率２割５分５厘は月別最低だが、今季は３割２分７厘と好スタートを切った。４月をいい形で乗り切れば、チームと松井に最高のゴールが待っているに違いない。

　◆松坂もゴジラもお互いめでたい　○…試合前、外野で球拾いをしていた松井のもとへレッドソックスの松坂があいさつに訪れた。前回ボストンの対戦では、松坂の登板も重なって試合前の対面はなかったが、今回は固く手を握り合って数分間、談笑した。「お互いにおめでとう、とね」松井は松坂の長男誕生を祝い、松坂からは結婚を祝福された。

　◆Ａロッド５２２号　○…メジャー歴代単独１５位ヤンキース　Ａロッドが初回、バックホルツから左中間へ２者連続となる４号ソロ。通算本塁打を５２２とし、ともに殿堂入りしているウィリー・マッコビー（元ジャイアンツ）、テッド・ウィリアムス（元レッドソックス）を抜いてメジャー歴代単独１５位に立った。偉大な２人を上回り、Ａロッドは「とても興奮したよ」。

参照元：スポーツ報知

１９歳・香川初代表！岡田ジャパン救世主は平成生まれ

岡田監督が、新時代の司令塔に１９歳の香川を指名した。日本代表・岡田武史監督（５１）は１７日、短期合宿（２１～２３日、千葉県内）に参加する日本代表候補メンバー２８人を発表。ＭＦ香川真司（１９）＝Ｃ大阪＝ら４人が初めて代表候補に、ＦＷ永井雄一郎（２９）＝浦和＝ら６人が初めて岡田ジャパンに招集された。指揮官は、特に香川の潜在能力に大きく期待した。今合宿に招集しなかったＧ大阪、鹿島、欧州組を加えた３７人前後のメンバーからキリン杯、Ｗ杯３次予選に臨む約２３人に絞り込まれる。

　３週間前まで、その存在すら知らなかった１９歳のＪ２選手に岡田監督は、ほれ込んでいる。

　「香川を（五輪代表の）アンゴラ戦（３月２７日）で見てびっくりした。ボールを持つセンスが素晴らしい。そういうタイプは走らない選手が多いが、香川はパスを出してすぐに走る。フリーランニング（の質、量）がすごい」

　Ｗ杯アジア３次予選バーレーン戦（３月２６日）で０―１で惨敗。翌日、東京・国立競技場でアンゴラ戦を視察した。途中出場の香川はトップ下として勇躍。指揮官は、どん底のチームを救う力を持つ若武者を見つけた。

　今回の合宿のテーマは「ハードワーク」だ。「Ｗ杯アジア３次予選の残り４試合で結果を出すためにはハードワークを全員でしなければならない。今回の合宿で、選手にはっきり、厳しく要求する」と鋭い目つきで話した。高い技術を持つ選手も泥臭く走らなければならない。その象徴となるべき選手が香川だ。

　１９歳の香川に対し、指揮官は「世界」を見ている。「イングランド・プレミアリーグ、スペインリーグで１７、１８歳の選手が活躍している。香川も自覚を持ってほしいので今回、呼んだ」岡田監督は、Ｗ杯アジア３次予選の救世主として期待すると同時に、１０年Ｗ杯本戦、さらには、その先の日本サッカーを背負うことを強く願っている。

　今回の合宿には２８人が参加する。アジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）出場の鹿島、Ｇ大阪、さらには欧州組は未招集のため、５月のキリン杯、６月のＷ杯アジア予選に向けて、ほぼ半数が落とされる計算だ。「持ち味のパス、ドリブルをアピールし、自分がどれだけ通用するか試したい」香川自身、代表候補に選ばれただけで満足していない。

　５月には、日本最高の司令塔、中村俊輔（セルティック）が岡田ジャパンに初参戦することは確実。レベルの高いサバイバルがチーム力をアップさせる。その中心に香川がいる。

　◆香川　真司（かがわ・しんじ）１９８９年３月１７日、神戸市生まれ。１９歳。０６年に、１６歳で、ＦＣみやぎバルセロナユースからＣ大阪に入団。昨季、リーグ３５試合に出場し、左ＭＦのレギュラーに定着。Ｕ―２０日本代表として、同Ｗ杯に出場。今季はＵ―１９日本代表として、１月のカタール国際大会優勝に貢献し、北京五輪を目指すＵ―２３日本代表にも招集。１７２センチ、６３キロ。

　◆Ｊ２からのフル代表選出　０３年３月のウルグアイ戦（国立）で、広島のＧＫ下田が招集されて以来。フィールド選手では、０２年の日韓Ｗ杯の代表だったＣ大阪の森島と西沢が最後。

参照元：スポーツ報知

日本新！伊藤華英、中村礼子に勝って初五輪！…競泳

◆北京五輪代表選考会　競泳日本選手権第３日（１７日・東京辰巳国際水泳場）　激戦の女子百メートル背泳ぎ決勝は伊藤華英（２３）＝セントラルスポーツ＝が５９秒８３で２年ぶり３度目の優勝。従来の記録を０秒１３更新する日本新で派遣標準Ｓ（世界３位相当）を突破し、五輪初出場を決めた。昨年世界選手権銅メダルの中村礼子（２５）＝東京ＳＣ＝も２位で２度目の五輪切符を獲得した。

　未完の大器がついに五輪切符を手に入れた。伊藤は５０メートルを２位でターン。「絶対にタッチの差。後半勝負になる」広げると１８４センチもある長い両腕に、ありったけの力を込めてぶん回した。後半は自己最速の３０秒４１。激しい水しぶきを上げ、北京へと突き進んだ。「ＲＡＮＫ１　５９秒８３」電光掲示板の表示を確認すると安どの笑みがこぼれた。「（４年前）痛い思いをしたけど、良い薬になったと今は言える」

　アテネ五輪代表選考会となった０４年日本選手権。百メートル５位、二百メートルも２位とわずか０秒６６差の３位。中村礼らとの「最激戦区対決」に敗れ、確実とみられた出場権を逃した。「気負い過ぎて自分に負けた」とプールサイドで悔し涙にくれてから４年。１６日の準決勝は力んで全体３位。鈴木陽二コーチ（５８）から「死ぬ気があるのか？　ここには戦いに来てるんだろ！！」と檄を飛ばされた。「もう絶対に３番にはならないように。自分の泳ぎを信じた」決勝でリベンジを果たし、うれし涙を流した。

　１７４センチで８頭身とモデル並みの体形に、長いリーチ。今大会に向け、苦手のスタートから１５メートルを改良した。筋トレで体幹部を徹底強化。「嫌いだった」筋トレで瞬発力をつけ、スタートの出遅れを最小限に食い止めた。４年前は５０キロだったベンチプレスが１１０キロまで挙がるように。「１５メートルまでに０秒３は違うね」と同コーチ。後半に余力を残せるようになった。

　今年に入って世界のレベルは急激に上がった。昨季まで３人しかいなかった５９秒台の選手が伊藤を含めて１１人。「まだ練習して最高の泳ぎをしたい」と伊藤。８月の北京で世界大会では初の表彰台を目指す。

　◆伊藤　華英（いとう・はなえ）１９８５年１月１８日、埼玉・大宮市（現さいたま市）生まれ。２３歳。日大卒。セントラルスポーツ所属。０７年世界競泳女子１００メートル、２００メートル背泳ぎ４位。１７４センチ、６２キロ。

　◆中村　礼子（なかむら・れいこ）１９８２年５月１７日、横浜市生まれ。２５歳。日体大卒。東京ＳＣ職員。０４年アテネ五輪女子二百メートル背泳ぎ銅メダル。０７年世界選手権女子百メートル銅。１６６センチ、５３キロ。

参照元：スポーツ報知

バックスなどの監督解任…ＮＢＡ

米プロバスケットボール、ＮＢＡのバックスは１７日、クリストコウィアク監督の解任を発表した。ハモンド・ゼネラルマネジャー（ＧＭ）によると、後任にはラリー・バード氏らの名前が挙がっている。バックスは今季守備の崩壊で２６勝５６敗に終わり、プレーオフ進出を逃していた。

　ブルズも同日、ボイラン暫定監督の解任を発表した。同監督は昨年１２月、低迷を理由に解任されたスカイルズ前監督の後任としてチームの指揮を執ったが、立て直しに失敗。後任にはペーサーズやピストンズの監督を歴任したカーライル氏らが挙がっている。（共同）

参照元：スポーツ報知