あすみん３差５位！今季初予選突破へ視界良好…女子ゴルフ

◆女子プロゴルフツアー　ライフカードレディス第１日（熊本・熊本空港ＣＣ＝６４６８ヤード、パー７２）　美人ゴルファー、「あすみん」こと辻村明須香（２５）＝フリー＝が好発進を切った。男子プロゴルファーの兄・明志（はるゆき）（３２）＝元ビルコート＝にキャディーを務めてもらい２バーディー、１ボギーの１アンダーでトップと３打差の５位。兄妹コンビで、今季初の予選突破を目指す。諸見里しのぶ（２１）＝ダイキン工業＝が４アンダーで首位。地元の古閑美保（２５）＝キリンビバレッジ＝、不動裕理（３１）＝フリー＝はともに２オーバーで２３位と出遅れた。

　思わず叫んだ。「入れ！」イーブンパーで迎えた１７番。グリーン左２０メートルからのバーディーパット。辻村のパターから放たれたボールはラインに乗りカップに消えた。超ロングパットを決め、全開の“あすみんスマイル”を振りまいた。

　“兄妹タッグ”が好結果をもたらした。今大会はチャレンジトーナメントに参加している兄・明志にキャディーをお願いした。最近、悩んでいたコースマネジメントをすべてを任せた。

　「５～１０メートルのパットを打ち続ける覚悟で」と我慢のゴルフを提案した兄は、１２日までチャレンジトーナメント「ＰＲＧＲ　ＣＵＰ」（千葉・オークビレッヂＧＣ）に参加。今大会終了翌日の２１日から「つるやＯＰ」（大阪・山の原ＧＣ）のマンデートーナメントに出場予定だが、妹のためにハードな日程をこなしてくれた。そんな心づかいに「いつもは無理にピンを狙おうとするところで抑えてくれた」と感謝した妹。「自分が父親だと思ってる」と、昔から厳しくされた７つ年上の兄にプレーで応えた。

　今年から上田桃子らを育てた江連忠プロに師事し、３月からコンタクトレンズを装着。右目０・６、左目１・２のバランスの悪さを補うために、右目にコンタクトを入れ補った。「グリーンの傾斜もコンタクトをすると違って見えた」調子が悪かったパットも、おかげで上向き。様々な歯車がかみ合い、今季ここまで５戦すべて予選落ちの「あすみん」が、首位と３打差５位の好スタートにつながった。

　「（福岡出身で）九州は家族とかも来てくれるので気合が入ります」今季初の予選突破、上位進出へ、まさに視界は良好だ。

　◆辻村　明須香（つじむら・あすか）１９８２年１１月２８日、福岡県生まれ。２５歳。１７歳でダンロップレディストーナメント優勝。０３年にプロテスト合格。０７年３月、ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディスに出場し、プレーオフで２位。１７０センチ、血液型はＡ。

参照元：スポーツ報知