遼定期預金できる！…父勤める埼玉県信金で来春発売へ

男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝のコーチで父の勝美さん（５２）が勤務する埼玉県信用金庫が、来春の“遼くん定期預金”の発売を検討していることが１５日、明らかになった。石川は１６日に行われる同金庫の創立６０周年記念チャリティーゴルフ決勝大会の前夜祭にゲストとして出席。地元・埼玉のさらなる応援を味方に今後の活躍を誓った。

　石川の快進撃が家計を助ける？　埼玉県信用金庫が発売を検討しているのは、いわゆる「応援預金」。野球界やサッカー界ではポピュラーで、各球団の成績などに従い利率が変動。同金庫でもＪリーグ・浦和の「浦和レッズ預金」を発売しており、今年は４月から２か月間で預金額が６１１億円にも上がった。浦和のロゴやキャラクターが入ったキャッシュカードや預金通帳も好評で、実は石川も利用してきた。

　しかし同様の商品はゴルフ界では異例で、同金庫は内容を検討中。石川の勝利数やスコアなどに応じた利率アップや、イベントへの招待、特製グッズのプレゼントなどが候補に挙がっている。石川は昨年から社団法人全国信用金庫協会と広告出演契約を結んでおり、ＣＭにも出演。「今年もアピールの機会があれば」と話す。

　前夜祭ではトークショーのほか、チャリティーオークションが開催され、使用済みキャディーバッグが４５万円で落札されるなど、全１３品で１１８万５０００円の値がつく盛況ぶり。今年優勝した関西オープン、マイナビＡＢＣ選手権で使用したサンバイザーやウエアも大放出し「ぼくが取っておきたいと思うのは（将来）マスターズで優勝した時のものだけです！」と宣言した。

　劇的なパットで男子チームの優勝を導いた「日立３ツアーズ選手権」最終日の平均視聴率は１０・７％（１３日、テレビ朝日系、ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録し、１１月の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズから男子の試合は５週連続で２ケタの大台を突破。とどまることを知らない勢いに加えて故郷の支えも力に前進を続ける。

　◆その他の主な応援預金　プロ野球では尼崎信用金庫が阪神の、福岡銀行がソフトバンクの応援定期預金を販売するなど数々の例がある。Ｊリーグでも横浜信用金庫が横浜Ｍ、新潟信用金庫が新潟の応援商品を販売した。０７年には八千代銀行が東京ＶのＪ１昇格で金利を０・５％上乗せする定期預金を販売。石川については今年６月に岐阜信用金庫が応援定期預金を発売しツアー優勝で０・１％を加算した。

◆県民の鳥普及へ知事からお願い　○…石川は上田清司埼玉県知事から、県民の鳥「シラコバト」をモチーフにした県のマスコット「コバトン」の普及を要請された。「コバトンの形のキャディーバッグ、ヘッドカバー、洋服を入れるバッグでもいい。作りますのでぜひ（試合で）使って頂きたい」と同知事。石川も「来年は日本オープンも埼玉（１０月１５～１８日、武蔵ＣＣ豊岡Ｃ）でありますしね」と乗り気だった。

参照元：スポーツ報知