黒田、マリナーズ秒読み！…他球団圧倒！条件提示１０億円前後

米大リーグ移籍を視野に広島からＦＡ宣言した黒田博樹投手（３２）のマリナーズ入りが決定的になった。渦中の右腕は２８日に米大手エージェント「オクタゴン社」のジョー・アーボン氏ら代理人と広島市内で会談するが、マ軍の筆頭オーナーである米国任天堂の山内溥前社長（８０）が黒田獲得の大号令を発していたことが分かった。他球団をしのぐ好条件を用意、マ軍関係者も好感触を得ており、黒田のマ軍入りは秒読みになった。

　注目のＸデーは目前だ。「マリナーズ・黒田」誕生が決定的になった。メジャー２０球団以上が熱視線を送った右腕は、２８日に広島市内でジョー・アーボン氏ら敏腕代理人と会談。これまでの交渉の経緯などの説明を受ける予定だが、その席で、マ軍が用意した他球団をしのぐ好条件などを知ることになる。

　マ軍に「黒田獲得」の大号令が発せられていた。筆頭オーナー、米国任天堂の山内前社長が、イチロー獲得の際と同じように広島のエース右腕獲得を厳命。先週、ビル・バベシＧＭだけでなくジョン・マクラーレン監督までもが極秘来日して黒田と接触し、直接交渉を行った。前代未聞の「黒田詣で」は、チームとしての誠意を示すのと同時に、山内前社長の意向が反映されていたようだ。

　マ軍関係者によると、山内前社長の長年の夢は、センターラインを超一流の日本人プレーヤーで固めることだという。中堅にイチロー、捕手に城島を補強。残った投手には昨季、井川を狙ったが、ヤンキースに奪われた。それだけに今回の黒田獲りは、戦力的な補強はもちろん、失敗の許されない重要事項になった。

　メジャーの監督が来日して直接ラブコールを送り、条件面でも他球団をしのぐものをすでに提示している模様だ。１０３勝８９敗という実績が評価され、今オフのメジャーＦＡ市場の目玉になっている黒田の評価は、平均年俸７００～９００万ドル（約８～１０億円）にまで跳ね上がるという米紙報道もあっただけに、それに近い条件が予想される。

　黒田自身も移籍先は米西海岸を希望している。マ軍関係者によれば、これまでの交渉で好感触を得ているという。イチロー、城島らもプレーしているだけに、すんなり環境にも入っていける。決断の日は近い。

参照元：スポーツ報知