オシム監督意識戻った…緊急入院１１日目

日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事（５０）は２７日、脳梗塞（こうそく）のため、千葉・浦安市の順天堂浦安病院に入院中の日本代表イビチャ・オシム監督（６６）が意識を回復しつつあることを発表した。１６日未明に倒れてから意識がなかったオシム監督が２６日夜、アシマ夫人（６４）ら家族の呼びかけに初めて反応を示したという。

　家族の祈りと、世界中のサッカーファンの願いが通じた。緊急入院から１１日目となった２６日夜、集中治療室でオシム監督は、アシマ夫人、長男の千葉・アマル監督（４０）、長女イルマさん（３７）と対面。「ご家族の話によると、呼びかけに応じてコミュニケーションが取れたと聞きました。具体的な言葉、話などは分かりませんが。いくつかあるヤマのうち、ひとつを越えたのかもしれません」と田嶋専務理事もホッとした表情で話した。

　倒れた直後は命の危険さえあった。その３日後の１９日。ちょうどアシマ夫人と４３回目の結婚記念日に、日本協会は「第１のヤマを乗り越えた」という医師団の所見を発表していた。

　オシム監督の意識が回復しつつあるとの情報は出身地であるボスニア・ヘルツェゴビナや、自宅のあるオーストリアの親せき、友人らにも伝えられたそうで、家族は喜びを分かち合ったという。オシム監督の回復は日本中、いや世界中のサッカーファンの望みだ。

参照元：スポーツ報知