高原が代表の顔！ナイキ契約選手なのにユニホーム発表会主役

日本代表ＦＷ高原直泰（２８）＝浦和＝が２４日に行われるＷ杯アジア予選着用新ユニホーム発表会の主役に抜てきされたことが２０日、分かった。代表オフィシャルサプライヤーのアディダス社の契約選手が起用されてきた“顔役”に、ライバル・ナイキ社と契約する高原が登場することは異例中の異例。文句なしに岡田ジャパンの主役に認められた。鹿児島・指宿合宿６日目は午前がクールダウン、午後は自主トレだったが、高原はコンディションを取り戻すために志願の２時間走り込み。強雨の中でエースの自覚をまざまざと見せつけた。

　はるかなる南アフリカ大会を目指す岡田ジャパンの顔役は、ブンデスリーガから６年ぶりのＪ復帰を果たしたスシボンバーだった。

　指宿合宿打ち上げ翌日の２４日、都内で盛大に行われる２０１０年南アフリカＷ杯アジア予選着用の日本代表新ユニホーム発表会見で、高原がモデル役を務めることが明らかになった。

　浦和関係者によると、日本サッカー協会側から浦和には高原に参加を求める正式要請が届いている。「高原が今回主役級ということでした。ＪＦＡの公式行事ですから、レッズとしては断る理由はありません」と関係者は説明した。

　今回の高原抜てきは異例中の異例だった。この会見は日本サッカー協会とオフィシャルサプライヤー契約を結ぶアディダス社の一大行事で、これまでは同社と契約する代表選手だけがモデル役を務めてきた。０６年Ｗ杯ドイツ大会用の記者会見にはＭＦ今野泰幸（Ｆ東京）、ＤＦ中田浩二（マルセイユ―現バーゼル）、ＧＫ土肥洋一（Ｆ東京―現東京Ｖ）らが登場した。しかし、今回の高原はライバルのナイキ社の契約選手。メーカーの枠を飛び越える特別待遇ということがうかがえる。

　アディダス社と生涯契約を結んだ代表のもう一人のエース、ＭＦ中村俊輔（セルティック）は日程上参加不可能の状況下で、人生２度目のＷ杯出場権を勝ち取るために浦和移籍を決断した高原の圧倒的な存在感が前例を覆した。新体制の象徴となった高原が予選突破に導く。

参照元：スポーツ報知