桃子、生爪はがす流血の惨事！来月メジャー欠場も

女子プロゴルフの上田桃子（２２）＝ソニー＝が２７日、イベント中に左手中指の爪をはがして流血するけがを負った。ヨネックスレディス（２９～３１日）会場の新潟・ヨネックスＣＣで行われた盲導犬育成支援の発表会見で犬が突然走り出し、つかんでいたリードに指を巻き込まれた。今大会の出場は微妙で、最悪の場合、９月１１～１４日のメジャー、日本女子プロ（石川・片山津ＧＣ白山Ｃ）参戦も危ぶまれる。

　桃子が出席したイベントは、自らが支援する盲導犬育成事業「桃犬（ももけん）プロジェクト」の中間報告会。悲しい事故はテレビ、写真のカメラ撮影中に起こった。約３０人の報道陣を前に、２匹のラブラドール・レトリバー（２歳）のうちの１匹とティーグラウンドで仲良く笑顔を振りまいていたが、その犬が突然、前方の日本盲導犬協会関係者めがけて走り出した。桃子はとっさに左手でリードをつかんだが、中指の爪がネイルアートを施した付け爪とともにはがれ落ち、指から鮮血が滴った。涙を浮かべながら長岡市内の病院へ直行。イベントはその場で中止となった。

　走り出した犬は、訓練で盲導犬には不適合とされ普及活動に使われている「ＰＲ犬」。同プロジェクトで育成された犬ではない。盲導犬協会関係者は「普段より多くの方に囲まれて驚いてしまった。実際の盲導犬は、ああいう動きはしない」と沈痛な面持ちだった。桃子は爪の３分の１～半分がはがれ、治療のほか、関係者が急きょ呼び寄せたネイリストによる補修も受けた。「私の不注意もありこのような事態になってしまいましたが、盲導犬はとても頭が良く、人間のパートナーとして活躍してくれる大切な存在です」とのコメントを発表した。２８日のプロアマ戦や試合出場は当日朝まで様子を見るが、厳しい状況。２週後の日本女子プロへの影響も避けられそうにない。

　◆桃犬プロジェクト　今年２月に自身とスポンサーが発足した盲導犬育成支援活動。桃子がバーディーを１つ取るごとに、桃子および協賛５社が５０００円ずつ計３万円を財団法人日本盲導犬協会に寄付する。ここまで日米合わせ２３６バーディー（イーグル、アルバトロス含む）で、２７日現在の支援額は７０８万円。育成された盲導犬には「桃」の字を配した名前が付く。

参照元：スポーツ報知