痛い勝利の代償！Ｇ大阪両翼もげた！二川、佐々木が次戦絶望…トヨタ・クラブＷ杯

◆トヨタ・クラブＷ杯第３日　▽準々決勝　Ｇ大阪１―０アデレード（１４日・豊田スタジアム）　Ｇ大阪に痛すぎるアクシデントが発生した。前半２０分にＭＦ佐々木勇人（２６）が右股（こ）関節と内転筋、後半３９分にＭＦ二川孝広（２８）が右ひざを負傷し途中交代。遠征メンバーからの一時離脱を余儀なくされた。欧州王者・マンチェスターＵへの挑戦権をつかんだのと引き換えに、攻撃の要となる両サイドの出場が絶望的になる大きな代償を負った。

　世界への第１関門を突破した代償は、あまりにも大きかった。「（佐々木と二川の）２人はおそらく、次には入れないと考えないと」会見で見せた西野監督の苦々しい表情が、チームに降りかかったダメージの大きさを物語っていた。

　幕開けは前半２０分、ＣＫの混戦からだった。こぼれ球に走り込んだ佐々木が右足でシュートを放つと、プレーが終わった瞬間、地面に崩れ落ちた。「打った瞬間にきついと思った。歩くのもダメです」右股関節と内転筋を痛め、担架に運ばれピッチを出る１６７センチの小兵ＭＦ。試合開始わずか２０分で、カードの１枚を切らざるを得なくなった。

　悲劇はまだ終わらない。後半３９分には、相手選手との接触から二川も右ひざを負傷した。「残念ですけど帰ります」先月半ばの練習中に右ひざ半月板を損傷。この大会に照準を合わせ、万全の状態で臨んだ復帰戦だった。試合中も攻撃の柱として好パスを連発。存在感を見せつけた中でのまさかの再負傷に、松葉づえ姿で現れた背番号１０は何度も唇をかみしめた。

　２人は１４日中に帰阪、１５日に病院で検査を受ける予定だ。岩城チーフトレーナーは「病状は検査してみないと…」と明言を避けたが、現状はあくまでも厳しい。指揮官も「今日の１勝をかみしめて（準決勝が行われる）横浜に入りたい。相手よりも自分たちの整備をいかにするか」と、新たな布陣で挑む決意を見せた。ヨーロッパ最強クラブとの大一番を前にしての悲痛なアクシデント。傷だらけのＧ大阪が、緊急事態に陥った。

参照元：スポーツ報知