遼クン爆笑コンビ「Ｗ王子」／アマゴルフ

＜アマゴルフ：日本アマチュアゴルフ選手権＞◇３日目◇５日◇愛知ＣＣ（６９６１ヤード、パー７４）◇マッチプレー１、２回戦

　泣いてスッキリ－。ハニカミ王子が、一夜で笑顔を取り戻した。２年連続予選落ちに涙した石川遼（１５＝杉並学院高１年）が、２年先輩の薗田峻輔（１７）の応援のためコースに再登場した。１回戦で敗退した「ぽっちゃり王子」こと古田幸希（１５）と一緒に、薗田の戦いを見守り、コース攻略法も学習。終了後は古田と「ダブル王子」で爆笑会見を行った。後輩の声を励みに薗田は順当にベスト８に進出。今日６日も石川は、先輩の応援に駆け付ける。

　いつもの笑顔を浮かべて言った。「はい。泣きました。昨日、ホテルに戻って２０分間、ベッドの上で。それでスッキリしました」。前日もラウンド直後にロッカーで３０分間泣いた石川だが、宿舎でも悔し涙を流したことを打ち明けた。この日は午前６時３０分にコース入り。薗田の打撃練習、計３４ホールのラウンドを見守り冷静に分析した。「薗田君はすごい。ピン位置からティーショットを組み立てている。ドライバーでショートカットに成功して満足していた自分とは違う」。

　前夜は、父からメールで「どうしたら攻めを貫いても上位になれるか考えなさい」と告げられた。即答できなかったが、考えて「トラブルからバーディーチャンスにつける技術を身に付ける。ドライバーでも次の一打に向けて球の置く位置を考えてプレーする」と自分なりの答えを見つけた。

　１回戦で敗退した１学年下の古田からも刺激を受けていた。前日は「おれたち若いんだから、これからだよ」と励まされ、この日はそろって会見。「彼は小学生からのライバル。来年の日本アマまでに体を絞って『ポッチャリ』から卒業するみたいです」とジョークを飛ばし、古田も「世界ジュニアでは、石川君にぶっち切って勝ちます」と切り返した。たくましい先輩と後輩にも後押しされ、ハニカミ王子はまた成長の歩を進める

参照元：nikkansports.com