豪栄道、大関戦初白星！１６日、朝青も狩る…大相撲初場所３日目

◆大相撲初場所３日目　○豪栄道（寄り切り）琴光喜●（１５日・両国国技館）　期待の若手として注目される東前頭３枚目・豪栄道（２１）＝境川＝が、大関・琴光喜（３１）＝佐渡ケ嶽＝を寄り切りで破り、今場所初白星。入幕３場所目で初めて大関を倒した。４日目は注目の横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝に初挑戦。２日目の稀勢の里（２１）＝鳴戸＝に続き、同じ２１歳の若武者が初の金星獲得を狙う。

　あふれる思いを抑え切れなかった。ついに巡ってくる朝青龍戦。「思い切っていくだけです」切れ長の目がギラッと光った。大一番へ最高の弾みを琴光喜戦でつけた。右下手投げで大関を揺さぶると、左前まわしをつかんで一気に寄り切った。入幕３場所目でつかんだ大関戦初勝利。「今日勝てたんで気分が違います」心に勇気と自信を注入し、真っ向勝負を宣言した。

　初場所直前の１月１０日。朝青龍が突然、足立区の境川部屋へ出げいこにやってきた。標的は豪栄道。伸び盛りの新入幕の去年秋場所で１１勝を挙げ敢闘賞を獲得したホープを、対戦前にたたきのめすのが暴れん坊横綱の流儀。８番、胸を借りたが完敗し８戦全敗で「今まで対戦した中で一番強かった」と心が折れた。それだけに、琴光喜を破ったのは大きかった。横審けいこ総見で大関には完敗も本場所で勝利。けいこ場と本場所の違いを証明し自信をつけた。

　朝青龍は０１年夏場所の安芸乃島戦から初顔の相手に２５連勝中。「思い切っていく」繰り返しつぶやいた闘志で、朝青龍の神話を粉砕する。

参照元：スポーツ報知