藍、二刀流パット！ロングは順手、ショートは逆手

米女子プロゴルフツアー第３戦、ＨＳＢＣ選手権は２８日から４日間、シンガポール・タナメラＣＣ（６５４７ヤード、パー７２）で行われる。２７日はプロアマ戦が実施され、宮里藍（２２）＝サントリー＝、上田桃子（２１）＝ソニー＝らが調整。２週連続予選落ちと苦戦が続く藍は、二刀流のパッティングで難グリーンを攻略することを示唆した。

　難グリーン克服へ、藍が約半年ぶりの秘策を繰り出す。タナメラＣＣはフェアウエーが狭い上、グリーンが巨大。「グリーンはうねりが強く、目もある。落としどころを気をつけないと。ロングパットは順手でやった方がフィーリングがいい」と話した。

　藍は通常、方向性を重視し、左手首が動きにくいクロスハンドで握る。だが、大きなグリーンでロングパットが残った場合、距離感が最も重要。そこで、振り幅の大きさをつかさどる右手の感覚を生かせるよう、順手で握ることを決めた。“二刀流”を取り入れるのは、昨年８月の全英リコー女子オープン以来だ。

明るさを取り戻した。前週は自身３度目となる２週連続予選落ちを喫したが「結果にこだわらず、プロセスを大事にしたい」とキッパリ。その言葉通り、プロアマ戦終了後は、一打一打を確かめるようにショットを練習。パッティングも短い距離を集中して８球連続入れるなど、最終調整に余念がなかった。

　今大会は予選落ちがなく４日間、思い切って戦える。「短いパー４（１６番２６９ヤード）があるので、きっちり取っていきたい。１日２～３アンダーが目標」と最近、あまり口にすることがなかったスコア設定も披露した。「コースマネジメントが重要。メリハリをもって臨みたい」笑顔が戻った２２歳が、今度こそ本領を発揮する。

参照元：スポーツ報知