北島ゆっくり合宿…米高地トレ出発

競泳男子平泳ぎで五輪２種目２連覇を目指す北島康介（２５）＝日本コカ・コーラ＝が２７日、成田空港から米国での高地合宿に出発。練習量を減らし、「量より質を重視」の合宿で万全の仕上げを誓った。

　北京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権（４月１５～２０日・東京辰巳国際水泳場）で世界記録更新を目指す北島は自信に満ちあふれていた。日本短水路選手権百メートルで世界記録に０秒１５と迫る日本新をマーク。

　「この合宿は今までと気持ちが違う。自信を持っていけるのは久々。焦らず、ゆっくりいきたい」。２４日の二百メートル後に軽い首痛に見舞われ、機内には約８０００円の高級低反発枕を持ち込んだ。

　標高２１００メートルの米アリゾナ州フラッグスタッフで３月３１日まで合宿。０４年アテネ五輪後、同地では泳ぎ込みに重点を置いてきたが、今回は世界記録を樹立した０２、０３年と同じく「ゆっくりやって良い泳ぎをさせたい」と平井伯昌コーチ（４４）。例年、週１０回は行っていた水中練習も午前、午後合わせて８回に抑え、体調管理を重視。試合の時だけだったマッサージ師と鍼灸（しんきゅう）師も帯同させた。筋トレも行う予定で、「ひと皮もふた皮もむけたい」と意欲を燃やした。

参照元：スポーツ報知