福島、北京五輪レース直前まで地元の恵庭で調整…陸上

陸上女子百メートルで日本勢５６年ぶりの五輪代表を決めた福島千里（２０）＝道ハイテクＡＣ＝が、北京五輪開会式（８月８日）には参加せず、百メートル予選（同１６日）ぎりぎりまで、地元・恵庭市で調整を行うことが１０日、明らかになった。

　道ハイテクＡＣ・中村宏之監督（６３）は「日本陸連からは海外合宿なども勧められましたが、一番慣れた環境で直前まで調整に励むことが福島にとってベストと判断しました」と理由を説明した。

　８月１０日までホーム練習場のインドア・スタジアムを拠点とし、同１１日に東京のナショナルトレセン入り。同１２日に北京へ出発、１６日の百メートル予選（１次・１０時～、２次・２０時～）に臨む。この間、道央選手権（７月１９日・千歳）で二百メートルに出場。百メートルに続く五輪出場を狙い、五輪参加標準記録Ｂ（２３秒２０）に挑戦する。

　陸上道勢女子としても５２年ぶり五輪代表の快挙。福島が在籍する北海道ハイテクノロジー専門学校など、全国で４７校の系列校を運営する慈恵学園グループ（本部・大阪）の浮舟邦彦総長は、グループ全体での福島、道ハイテクＡＣ支援を表明。８月５日には恵庭市で壮行会も開催。

　福島選手の古里・幕別町でも今月２２日に「百年記念ホール」で壮行会を開催。役場のホームページには福島の応援サイトも立ち上げられるなど、２万７０００人の町は福島フィーバー一色。町では初の夏季五輪代表の偉業へ特別表彰の検討に入った。

参照元：スポーツ報知