日本止まらない９連敗…バレーボールＷＧＰ

◆バレーボール女子ＷＧＰ決勝リーグ第２日　日本３―２アメリカ（１０日・横浜アリーナ）　世界ランク８位の日本は、同４位で８月の北京五輪１次リーグ初戦で対戦する米国にフルセットの末、２―３で逆転負けした。第１セット途中から出場したセンターの多治見麻子（３６）＝パイオニア＝が、気迫あふれるプレーで流れを作ったが、米国の高さに屈し１次リーグから続く連敗は９に伸びた。１１日はイタリアと対戦する。

　格上に勝ちきれない。最終第５セット。７―７から多治見、木村が続けて米国のブロックにつかまり、勝負は決した。勝負所でことごとく、平均身長で７センチ高い米国の“壁”に阻まれた。途中出場ながら７点を挙げた多治見は、「負け続けていてチームが勢いに乗れない。小さい分、横の動きや速い攻撃でかき乱そうとしたんですが…。悔しい」と汗をぬぐった。

　五輪前哨戦の今大会。特に初戦で対戦する米国には、１次リーグに続き２連敗。時間差攻撃、コンビプレーなど手の内を隠しているとはいえ、柳本晶一監督（５７）も「勝たなければ、学習や実績にはならない」と厳しい表情だ。日本は今年、同じ北京五輪１次リーグＡ組のキューバ、米国、中国にいずれも２敗。計６戦６敗。世界９位のポーランドには１勝だが、メダル候補の格上には未勝利。高さの前に歯が立たない。

　９２、９６年と２度の五輪経験を持つ多治見は「初戦に勝つことでリズムに乗れる。きょう勝つことは大事だった」と悔やんだ。今大会残り３戦。格上の相手を倒し、北京への勢いをつけたい。

参照元：スポーツ報知