谷亮子が来年２月にパリで復帰、ロンドンへ第一歩

柔道女子４８キロ級で五輪５大会連続メダルの谷亮子（３３）＝トヨタ自動車＝が、来年２月のフランス国際（２月７、８日・パリ）で復帰することが１４日、決まった。

　銅メダルに終わった北京五輪後、谷は現役続行を表明し、休養していたが、復帰時期については白紙だった。女子日本代表の園田隆二監督（３５）によると、１１月中旬に谷と話し合ったそうで、「ロンドン五輪まで続けると言っていた」と明かした。来年８月の世界選手権（オランダ）にも出場したい意向だという。

　国際柔道連盟（ＩＪＦ）は、来年１月からポイントによるランキング制度を導入。五輪出場資格は、このランキングによって決定される。中でも、フランス国際は世界選手権、マスターズに次ぐグランドスラム（４大会）に指定され、優勝すれば３００点が与えられる。谷はランキング制度について「出産もあって試合数が限られていた時期もあったけど、その前は五輪、世界選手権以外の国際大会にも出て勝っている。今まで通りでも変わらない」と話しており、ロンドンを目指すためにも重要な大会となる。

　また全柔連は、ロンドン五輪に向けた強化選手を決め、谷をこれまでのＡ指定にあたる「ナショナル」代表に選出した。園田監督は「五輪で負けたからと言って評価は下がっていない。４８キロ級は（谷、山岸、福見の）３人の争い」と指摘。年明けの全日本合宿に参加するかどうかは未定だが「何をしなければいけないか分かっている選手」と調整に心配はないとの見方を示した。

参照元：スポーツ報知