由伸復活！右足首痛も後半初戦スタメンに意欲

右足首を痛め戦列を離れていた巨人・高橋由伸外野手（３２）が２２日、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で行われた全体練習に参加、フリーやシート打撃で快音を響かせた。原監督は「いい形で入っていけるでしょう」と後半戦からの復活に太鼓判を押した。

　体勢は崩されても、体の軸はブレなかった。高橋由が門倉のフォークを右前に運んだ。巧みなバットコントロールを見せつけた１か所打撃でのワンシーンだった。その前のフリー打撃では、広角に打ち分けて、２５スイングで３連発を含む７本のサク越え。うまさと力強さを兼ね備えたヨシノブが帰ってきた。

　球宴から一夜明けたこの日、全体練習に参加した。アップからシート打撃まで、通常メニューをこなした。オフに手術した右足首痛が再発し、１３日の広島戦から１８日まで、前半戦最後の６試合を欠場した。代打での出場だったオールスターの試合前フリー打撃でも、感触を確かめるように左へ流し打つだけだった。力感のあるスイングは、今季初めて４番に座った１２日以来。１０日ぶりだったが、内容は充実していた。

　「好感触だった？」という報道陣の質問に、本人は苦笑いした。「う～ん、自分の中ではまだ何というか、スイングにキレがないんですよ。休んだ時よりはいいと思いますが、出場していた時と比べたらどうかな。強く打ったのは久しぶりでしたけどね」常に高いレベルを求めているからこそ、簡単に満足できるはずはない。

　原監督は「戦列を離れる前よりはよくなっている。いい形で入っていけるでしょう」と後半戦開幕からの復帰に太鼓判を押した。ヨシノブも「出場しながら治していくしかない。これ以上、休んでいるわけにはいきませんから」と２４日からのスタメン復帰に意欲的だった。

　李、高橋由が欠けた１３日からの６試合は、２勝４敗で、平均２・３点と得点力不足が目立った。今季はトップバッターでチームを引っ張ってきた。李はまだ未定だが、ヨシノブの戦列復帰のメドが立ったことは大きい。打率４位（３割２分５厘）、得点圏打率リーグトップ（４割１分４厘）の選手会長が、巻き返しへの原動力となる。

　◆前半戦の高橋由　横浜との開幕戦（３月３０日・横浜）から、プロ入り後初めて「１番・右翼」として固定。チーム８６試合のうち７８試合に出場し、打率３割２分５厘、２０本塁打、５１打点と自己最高の成績を残し、６月には月間ＭＶＰを受賞。初球を打った開幕戦を含む７本の初回先頭打者本塁打は、０４年の仁志（現横浜）と並ぶ球団記録で、プロ野球記録にも王手をかけている。しかし、古傷の右足首痛を悪化させ、７月１３日の広島戦（東京ドーム）から６試合連続で欠場した。

参照元：スポーツ報知