村田、球児・浩治で開幕１軍…巨人新入団選手発表

巨人は６日、都内のホテルで新人９選手の入団発表を行った。初めてＹＧマークのユニホームに袖を通した大学・社会人ドラフト１巡目の村田透投手（２２）＝大体大＝は、星野ジャパンの北京五輪出場に貢献した上原、阪神・藤川の“球児・浩治”コンビを師と仰ぎ、開幕１軍入りを目標に掲げた。また、俊足がセールスポイントの高校生ドラフト１巡目・藤村大介内野手（１８）＝熊本工＝は、ソフトバンク・川崎を目標に“巨人のムネリン”になることを宣言した。

　こみ上げてくる笑みを我慢しきれなかった。あこがれのユニホームに袖を通せた。すぐ右隣には原監督が座っている。浴びせられる無数のフラッシュ…村田透は、まだ信じられなかった。「すごくうれしいし、まだビックリしています」素直な心境を口にした。そして、プロ１年目の目標として「開幕１軍、１軍定着です」と力強く言いきった。

　目指すのは、もちろん大学の大先輩だ。あこがれの投手に上原を挙げ「すべてのことを学びたい。弟子入りさせてもらえるようにお願いしたい」と志願した。右腕からの最速１４７キロの直球にカーブ、スライダー、カットボール、シンカー、フォークと多彩な変化球を操るが、フォークは「あまり自信がない」と言い、「上原さんから学びたい」と投げ方の極意を教わるつもりだ。

　“先生”として、もう一人の投手の名前を挙げた。球持ちの良さが売りだが、不調の時はフォームのバランスを崩し、リリースが早くなった。そんな時、参考にしたのが猛虎の守護神・藤川だった。「大阪では阪神戦もテレビ中継していたので、見るようにしていました。すごく体の前で（球を）離している」と、修正に役立てていた。今も「衛星放送などで（阪神戦は）見られると思います」と“藤川チェック”を継続する構えだ。北京五輪アジア予選で大活躍した“球児・浩治”からさまざまなものを学び、目標を達成する。

　「まずは新人合同自主トレで後れをとらないように。初日に１００％の力を出せるようにしたい」来年１月８日まで大体大の練習に参加して、体を作っていく。近日中にも上原が母校を訪問する予定で、念願の初対面もすぐにかないそう。偉大な先輩の背中に追いつき、追い越す―村田透がプロの第一歩を踏み出した。

参照元：スポーツ報知