岡ちゃんお願い！健康診断受けて…協会「定期検診」要請へ

　日本サッカー協会が日本代表の岡田武史新監督（５１）に対し、定期的な健康診断の受診を要請することが６日、分かった。新指揮官は監督としては若く、健康面に不安はないが、前任のイビチャ・オシム監督（６６）が脳梗塞（こうそく）に倒れるアクシデントがあったため、万全の健康チェックが望まれている。岡田監督は７日の理事会で、特任理事の離職と代表監督の就任が承認され、その後会見する。

　オシム監督の悲劇を繰り返してはいけない。「日本代表監督が受けるプレッシャーは想像を絶するほど大きい。精神面の重圧は体にも大きく影響する。岡田監督は健康には全く問題ないと聞いているが、万が一に備え、いや万が一もなくすために定期的に健康診断をしてもらいたい」と協会幹部は体のケアの必要性を強調した。

　２００６年７月の就任時にすでに６５歳だったオシム監督に対し、協会は定期的な健康診断を要請。オシム監督は東京・文京区の順天堂医院で月に１度、細部にわたる検査を行っていた。それでも先月、自宅で倒れた。

　岡田監督はこれまで前回の日本代表、札幌、横浜Ｍの監督時代を通じ、体調面で大きな問題を抱えたことはない。５１歳と監督としても脂の乗った年齢ではあるが、用心に越したことはない。

　過去には加茂周監督がアジア杯直後の１９９６年１２月に、ジーコ監督がドイツＷ杯直前の０６年４月にダウンしている。大舞台で戦う代表指揮官は、常に心身両面でギリギリの戦いを強いられる。岡田監督は就任からわずか２か月で１０年南アフリカＷ杯アジア３次予選初戦、タイ戦（来年２月６日）を迎える。７日の所信表明が注目される岡ちゃんが、“元気”でいることが日本代表の力となる。

参照元：スポーツ報知