朝青龍 内館委員病欠に“しょぼ～ん”…７日 横審けいこ総見

　横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝の進退がかかる初場所（１１日初日・両国国技館）を前に、７日に横綱審議委員会のけいこ総見が行われるが、内館牧子委員（６０）＝脚本家＝が体調不良で欠席することが６日までに分かった。事務所によると昨年１２月から体調を崩して入院し、初場所の観戦も未定だという。朝青龍はこれまで内館委員の“愛のムチ”を励みに土俵を務めてきただけに、同委員の不在は本場所の土俵にも微妙な影響を及ぼしそうだ。

　朝青龍の進退がかかる場所に内館委員が休場することになった。内館委員は昨年１２月に体調を崩し入院。詳細は明らかではないが７日のけいこ総見だけでなく、初場所の観戦も難しいという。

　内館委員の休場は朝青龍にとっても不安材料になる。同委員は０３年初場所後の横綱昇進以降、常に厳しい言葉で朝青龍を叱咤（しった）。周囲からは “天敵”と呼ばれてきた。しかし、朝青龍は昨年、内館委員について「厳しい事を言われると燃える」と、同委員の愛のムチで気迫を奮い立たせてきたことを明かしていた。しかも今場所は進退がかかる重要な場所。その大切な時に肝心の同委員が休場では、持ち前の気迫がしぼんでしまう可能性もある。

　この日は、東京・墨田区の出羽海部屋へ出げいこを行い、４日連続で土俵で汗を流した。ただ、幕内・普天王（２８）＝出羽海＝らと１８番の申し合いでは動きは今ひとつ。終了後には、視察したＮＨＫ解説者の舞の海秀平さんから「引退しないでください」と言われると、角界の先輩に対し、分不相応だという意味の「顔じゃない」と暴言。進まない調整に悪態でうっぷんを晴らした。

　５日にライバルの横綱・白鵬から総見で「対戦したい」と挑戦状を送られたが「やりたいヤツとやればいい」と無視。かと思えば、午後からの明治神宮での奉納土俵入り後には「やるよ」と急変するなど支離滅裂だ。初日まで残り５日でこの迷走ぶり。奮い立つには内館委員のカツが不可欠。朝青龍のためにも早期の回復を祈るばかりだ。

参照元：スポーツ報知