反町ＪＡＰＡＮ意識改革 とにかく打て！ブラジル人になれ！

【ハノイ】北京五輪アジア最終予選を戦うＵ―２２（２２歳以下）日本代表は１２日、第５戦・同ベトナム代表戦（１７日・ハノイ）に向け、日航機で当地へ出発した。Ｃ組２位の日本は本大会出場へ、勝利はもちろん得失点差での勝負を考え、大量得点が求められる。最終予選４試合を通していまだ３ゴールと得点力不足に悩む反町康治監督（４２）は、５人を招集したＦＷ陣に“ブラジル人ストライカー模範指令”を出した。また、ＭＦ本田拓也（２２）＝法大が＝負傷のため離脱した。

　敵地へ飛び立った１２日午前、フライト前に鹿嶋市内で行われた約１時間のトレーニング。その締めくくりにＦＷ李、カレン、岡崎を集め居残りシュート練習を敢行した反町監督が、ＦＷ陣の意識改革を訴えた。

　「日本人によくあるが（チャンスでも）ＤＦを前にしたらシュートを打たない。エジミウソン（新潟）、ワシントン（浦和）、ジュニーニョ（川崎）は打っている。この辺を少し変えていかないといけない」。今季だけで３選手合計５２得点を挙げているＪのブラジル人の名前を羅列。シュートは打たなければ入らない。ゴール前での“変化”を強く要求した。

　Ｃ組２位の日本は最終予選４試合を終えて、勝ち点７でカタールと並ぶものの、得失点差１で首位の座を明け渡している。最終戦（２１日、東京・国立競技場）に強豪サウジアラビアとの一戦が控えているだけに、最下位ベトナムを相手に大量得点での白星が欲しい。７日に行われた順大との練習試合では無得点。ベトナムはホームでカタール、サウジともにドローに持ち込んでおり難敵だが、この１試合に５人のＦＷを招集し攻める姿勢を貫く。

　「日本の課題であり、若い世代から意識してやっていかないといけない」。決定率が上がらないなら分母を増やせ―。“勝ち点３＋α”が求められる敵地決戦。北京への道、さらには日本サッカーの永遠の課題の解決の糸口を見つけることはできるか。

　◆カレン、居残りアピール　カレンはＦＷ李、岡崎と居残りでシュート練習。“追試”と見られた７日の順大戦で無得点に終わったが、大一番で招集され気合十分。それでも「まだテストが終わった感じはしない。ベンチに入って、スタメンで出て初めて終わったと思える。あとは連係の部分」と、敵地でのトレーニングでもアピールを続ける。

参照元：スポーツ報知