俊輔、大久保追加招集ある…２６日バーレーン戦

日本サッカー協会は１４日、南アフリカＷ杯アジア３次予選第２戦バーレーン戦（２６日、バーレーン・マナマ）の日本代表メンバー２１人を発表した。

　司令塔のＭＦ中村俊輔（２９）＝セルティック＝はスコットランドリーグの日程次第で、アタッカーのＦＷ大久保嘉人（２５）＝神戸＝はコンディション次第で、追加招集されることが確実だ。日本代表・岡田武史監督（５１）は「メンバーが増えることはあり得る」と明言した。

　指揮官は、特に俊輔の動向を気にしている。セルティックが２３日に対戦予定のグレトナは、財政難により破産危機に陥っており、試合が中止される可能性もあるという。第２次岡田ジャパンはこれまで６試合で１０得点。そのうち、５得点がセットプレーから。世界トップレベルの精度を誇る俊輔の左足キックは、アウェーのバーレーン戦で貴重な得点源として期待大。２３日のリーグ戦中止の場合、俊輔は１９日から合流できる。「（中止に）決まったら呼ぶ可能性はある」岡田監督は天才レフティーの参戦を望んでいる。

　右ひざ半月板損傷手術の影響で開幕のＦ東京戦（８日）を欠場した大久保に関しては、すでに追加招集を打診済みだ。日本サッカー協会は「追加を考えているので川崎戦（１５日）を見させてもらってから判断します」と、連絡。神戸関係者は「本人にも伝えました」。ヘッド格の大木武コーチが、大久保のコンディションを最終チェックする。

　俊輔と大久保。強力、かつ独特の武器を持つ２人が加われば、岡田ジャパンは盤石となる。

　◆俊輔「当然行きたい」　○…メンバー発表を受けて、俊輔は１４日の練習後、「協会の関係者から連絡があって、今回は過密日程だから、チームに集中してくれと言われた。すごく尊重されてると思う」と語った。ただし、「当然、行きたい気持ちはある」と青いユニホームへの熱い思いも隠しておらず、日程問題もクリアされ追加招集となれば、喜んで応じるつもりだ。

　◆大久保きょう先発結果出す　○…先発復帰が濃厚な大久保は、１５日の川崎戦（ホムスタ）で“テスト”に挑む。右ひざ半月板損傷手術からの復帰戦に向け、１４日は、非公開で最終調整し「多少、違和感はあるけど、そこは慣れ。体は動く状態になっている。あとは、試合の中でどれだけできるか」。２月６日のＷ杯アジア３次予選タイ戦以来の実戦で、きっちり結果を残し、バーレーンへの切符をつかむ。

　◆雪辱舞台で勢い止める遠藤　○…バーレーン戦は過去３度メンバー入りしており「外国籍の選手が帰化する情報もある」と明かした。バーレーンと対戦した０４年アジア杯準決勝（中国）は一発退場。ドイツＷ杯アジア最終予選（０５年）では２試合とも出番がなかっただけに、自身にとって雪辱の舞台となる。「セットプレーも重要。相手の勢いをしっかり止めたい」と意気込んでいた。

　◆川淵Ｃが大黒摩季に君が代オファー　○…日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンは１４日、パーソナリティーを務めるニッポン放送の「キャプテン川淵の行こうぜ！オレ達のニッポン」で、歌手の大黒摩季（３８）と対談。「Ｗ杯予選の勝負どころで（試合前の）君が代を歌って下さい」とオファーし、大黒も快諾した。この日発表されたバーレーン戦のメンバーについては「徐々に岡田色が出てきた」と話していた。

参照元：スポーツ報知