ジーコＶＳ岡田日本！？…ウズベク強豪クルブチ監督就任へ

アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）の公式ホームページは２２日、ジーコ元日本代表監督（５５）が、ＡＣＬ参戦中のウズベキスタンのクルブチの監督に就任する可能性があると報じた。同時にウズベク代表の監督補佐に就くプランも浮上。Ｗ杯アジア最終予選第２戦（１０月１５日、埼玉）で対戦する日本代表の岡田武史監督（５２）は、仰天情報に警戒を強めた。クルブチはＡＣＬ準々決勝を勝ち上がった場合、かつてプレーした鹿島と対戦する可能性もある。

　冷静が売り物の岡田監督が気色ばんだ。

　「エッ！　本当？　それは、それは…」

　ジーコ氏がクルブチ監督、ウズベキスタン代表監督補佐に就任する可能性があると聞き、指揮官は、驚きの言葉を並べた。

　Ｗ杯アジア最終予選で２連敗を喫したウズベク協会は２０日、イニレーフ監督（５８）を解任。クルブチのカシモフ監督（３８）を就任させたためクルブチの監督は空白となっている。クルブチと協会がタッグを組んでジーコ氏招へいに動いたのだ。

　ウウベクの狙いは、日本対策だ。ジーコ氏は９１年現役復帰し、鹿島の前身・住友金属に加入。鹿島の黄金期を作った。０２年から０６年ドイツＷ杯まで日本代表監督も務め、日本サッカーを知り尽くしている。日本代表と対戦の可能性のある鹿島を打破するためには最適の人材といえる。昨季はフェネルバフチェ（トルコ）の監督として欧州ＣＬ８強進出を成し遂げたジーコ氏は、現在は母国・ブラジルで充電中。近日中にウズベク入りし契約交渉する予定という。

　日本サッカー界を震かんさせる転身情報に、岡田監督は「（ウズベクは）金があるからなあ。（元ブラジル代表）リバウドも（クルブチに）いるからね」と思わず愚痴をこぼした。日本の親善試合（１０月９日）の相手のＵＡＥも成績不振のため、代表監督が交代した。「オレも他人のことを言っている余裕はない」背水の指揮官にとって、ジーコ氏ほど、やっかいな敵はいない。

　ＡＣＬでクルブチ、鹿島がともに準々決勝を勝てば、準決勝で対決が実現する。１０月８日の第１戦、ジーコ氏は自らの銅像が建つカシマに敵将として乗り込んでくる。日本のサッカー発展に貢献した“神”が、今度は敵となって立ちはだかる。

　◆ウズベク戦向け若手追加招集も　○…岡田監督は、ウズベキスタン戦に向けた代表合宿に２４人前後のメンバーに加え、３～４人の若手を代表候補として招集する考えを明かした。「練習合宿をする時間がないので、この機会に新しい選手を見てみたい」と説明した。また、復調気配のＦＷ高原にも期待。「２４日のアルカディシア戦を見て、総合的に判断する」と話した。

参照元：スポーツ報知