朝原 ボブスレーからラブコール

ソリ系競技の日本ボブスレー・リュージュ連盟が２２日、２０１０年バンクーバー五輪の“秘密兵器”として、北京五輪陸上男子四百メートルリレー銅メダリストの朝原宣治（３６）＝大阪ガス＝にラブコールを送った。２３日のスーパー陸上（川崎市等々力陸上競技場）で現役を引退する朝原が、夏冬五輪出場を目指すのか注目される。

　バンクーバー五輪での好成績を目指す日本ボブスレー・リュージュ連盟の池田芳正事務局長は、ボブスレー代表候補として他競技から優秀な人材を探しているが、一番ほれ込んでいるのが朝原だ。「ボブスレーのコース取りは技術がいるが、スタートはそのまま瞬発力、スプリント力をそのまま生かすことができる。朝原選手は非常に魅力的です」。ソリ前方で操作するパイロットは技術を必要とするが、スタートでソリを押し後方に乗り込むブレーカーは脚力勝負。朝原はもちろん即戦力となる。

　朝原は２３日の百メートルで、北京五輪四百メートルリレーメンバーの塚原直貴（２３）、高平慎士（２４）＝いずれも富士通＝、末続慎吾（２８）＝ミズノ＝と対決。この日、川崎市内で行われた会見で「終わると穴が開いたみたいになるかも」と寂しさものぞかせた。「引退と聞いていますが、もう一度五輪を目指すチャンスがある。考えてくれたらうれしいですね」と池田事務局長。陸上からの夏冬五輪出場となれば、同じボブスレーで９８年長野五輪に出場した短距離のソウル、バルセロナ五輪代表・青戸慎司以来。夢よもう一度、となるか。

参照元：スポーツ報知