“理系戦士”日菜太 試合３日前に卒研…２３日・Ｋ―１ワールドＭＡＸ

Ｋ―１ワールドＭＡＸ日本代表決定トーナメント（２３日・国立代々木競技場第一体育館）に出場する大学生格闘家の日菜太（２２）＝湘南格闘クラブ＝が１３日、神奈川・平塚市内で練習を公開。試合３日前に卒業研究発表が控える中、“文武両道”を誓った。

　神奈川大理学部化学科４年生。体育系ではなく、珍しい理系の現役大学生だ。この日、「簡単にいえばエコ」がテーマの卒業論文「水溶性高分子と水の相互作用」を提出。あとは２０日の研究発表を残すだけとなった。勉強と練習に追われる中、体調を崩したこともあったが、「練習は減っていないし、強度も負けていない」と、どちらも手を抜かずにやってきた。

　サッカー経験で鍛えた左ミドルキックが武器。「世界に向けて練習してきたので、ぜひ勝ちたい」日本を“卒業”し、世界の強豪と戦うために、優勝を目指す。

　◆城戸タイ人を仮想・日菜太　〇…１回戦で日菜太と対戦する昨年優勝者の城戸康裕（２６）＝谷山ジム＝も１３日、神奈川・伊勢原市内で練習を公開した。「秘密です」とこの日の練習には参加しなかったタイ人のスパーリングパートナーを“仮想・日菜太”として、１か月以上、徹底的にサウスポー対策を積んできたという。「タイ語で“マイペンライ（大丈夫）”と言ってくれたので、自信は付いた」と笑顔を見せていた。

参照元：スポーツ報知