カーリング日本女子が４勝目…パシフィック選手権

◆カーリング　パシフィック選手権（２１日、北京）　チーム青森で臨んだ日本女子は韓国に続き、中国も１０―８で下して、通算４勝１敗とした。

　ＳＣ軽井沢クの日本男子も中国を７―４で破って、通算３勝１敗となった。

参照元：スポーツ報知

不動が単独トップ…ＬＰＧＡツアーチャンピオンシップ・リコーカップ

◆女子プロゴルフツアー　ＬＰＧＡツアーチャンピオンシップ・リコーカップ第１日（２２日・宮崎県宮崎ＣＣ、パー７２）　国内女子ツアーの３大大会で今季最終戦。不動裕理が７アンダー、６５をマークし単独トップに立った。

　大山志保と米山みどりが４打差の２位。さらに１打差の４位で諸見里しのぶら３人が並んだ。前週の大王製紙エリエールで史上最年少の賞金女王を決めた上田桃子は７１で７位発進。横峯さくらは７２で１１位につけている。

　不動は１イーグル、５バーディーの好スコアで抜け出した。「きょうはあれを入れておけば、というのがなかった」と、ほぼ完ぺきなラウンドに満足感。

　今大会は今季の優勝者と賞金ランキング２５位までが出場。予選カットはない。

　昨年の賞金女王、大山は地元宮崎の熱い声援を受けながら５バーディー、２ボギーの６９。「６０台のスコアで回れた。いいスタートだと思う」とうなずいた。

参照元：スポーツ報知

“ＰＲＩＤＥ”一夜限り復活！「やれんのか！大晦日」開催

１０月に完全消滅したＰＲＩＤＥの選手、スタッフが集結し、大みそかに総合格闘技大会「やれんのか！　大晦日！　２００７」をさいたまスーパーアリーナで開催することが２１日、発表された。一夜限りのＰＲＩＤＥ“追悼大会”で、米総合格闘技団体Ｍ―１グローバルが全面協力。元ＰＲＩＤＥヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードル（３１）＝ロシア＝や桜井マッハ速人（３２）＝マッハ道場＝らが参戦する。

　うわさされていた大会が、ついに正式発表された。２０日夜に参加を決めた高田延彦統括本部長（４５）は「さまよっていた、あの思いを大みそかに完全燃焼できるように。あくまでけじめのため、ピリオドになるイベントです」と話し、ＰＲＩＤＥを“追悼”する大会になる。

　目玉はヒョードルだ。対戦カードは早ければ来週中に発表され、桜井や青木真也（２４）＝パラエストラ東京＝、石田光洋（２８）＝Ｔ―ＢＬＯＯＤ＝ら、全７～８試合を予定している。ロシアから会見に駆けつけた世界最強の男は「オファーがあってすぐに決めた。日本で試合がしたかった。すばらしい試合をして、新年を派手に迎えたい」と日本への愛をアピールした。

　暗いニュースが多かった格闘技界に久々の明るいニュースだ。大みそかの格闘技大会は「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！」（京セラドーム大阪）だけになると思われていたが、例年通り、２大会になった。「やれんのか！」はスカパー！でのＰＰＶ放送のみで、地上波放送はないが、格闘技ファンにとってはうれしい大みそかになりそうだ。

　大会をサポートするＭ―１グローバルのワジム・フィンケルシュタイン氏は、来夏にも日本でのＭ―１開催を示唆し、今大会の関係者の協力を要請。「やれんのか！」の関係者は「可能性はゼロではない。まずは大会を成功させることしか考えてない」とし、Ｍ―１との協力態勢での継続開催に含みを持たせた。

　◆ＰＲＩＤＥ消滅の経緯　かつて世界最高の格闘技団体と呼ばれたＰＲＩＤＥは、昨年６月にフジテレビが重大な契約違反を理由に中継を打ち切り。高額なファイトマネーなどで、放映権料に頼っていた運営が立ちいかなくなり、今年３月に米国ＵＦＣを主催するズッファ社に身売りした。４月に最後の大会が行われたが、１０月に突然、都内の事務所を閉鎖され、完全消滅。ＰＲＩＤＥの権利はズッファ社が所有し、大会名称などは一切使用できない。

参照元：スポーツ報知

ダルビッシュ３年でＭＶＰ！韓国＆台湾は眼中なし

　パ・リーグのＭＶＰは日本ハムのリーグ連覇に貢献したダルビッシュ有投手（２１）が初受賞した。コンベンションでは、１２月１日からのアジア予選で北京五輪出場を目指す日本代表候補も壇上に上がった。星野ジャパンのエースに指名されているダルビッシュは、ＭＶＰの名誉にかけて韓国、台湾の撃破を誓った。また、ベストナインには、２年連続選出なしだった巨人から５年ぶりに４人が選ばれた。

　表情は自信に満ちあふれていた。初のＭＶＰを受賞したダルビッシュ。喜びもつかの間、頭の中には五輪予選のことしかなかった。「ミーティングで（相手の）ビデオを見た。振りの精度は日本の方が全然上。日本の打者を抑えられるんだから問題ない」ＭＶＰ投手の自信と誇りを胸に、ライバルとなる韓国、台湾攻略を誓った。

　今季１５勝５敗、防御率１・８２、奪三振２１０はタイトルを獲得。被打率１割７分４厘は、日本の打者にさえほとんど打たれていない証拠だ。「勝つ」と言って有言実行を果たしてきた右腕。「元々かなり自信を持ってやっている。根拠のない自信ですけど」１位票１３３は２位・稲葉の２７を大きく引き離しての受賞。根拠のない自信がＭＶＰという勲章を得て、揺るぎないものになった。

　高卒３年目での受賞は西鉄・稲尾（２年目でも受賞）、オリックス・イチローに続き３人目。「数多くいる素晴らしい選手の中から選ばれて、ものすごくうれしい。野手も含めての賞には（沢村賞と）別の喜びがある」立て続けのビッグタイトル獲得に顔をほころばせた。

　先に会見を終えた新人王の楽天・田中の話題に話が及んでも全くの無視。「来ているんですか。あえてきょうはシカト（無視）します」と眼中に入れなかったスーパー右腕。「来年のことより予選を突破できるように頑張るだけ」ＭＶＰは通過点。ダルビッシュの目には北京五輪出場しか映っていない。

参照元：スポーツ報知

松坂が帰国「濃密な１年だった」

　移籍１年目でワールドシリーズ優勝に輝いた米大リーグ、レッドソックスの松坂大輔投手が２１日、成田空港着の航空機で家族を伴い約１０か月ぶりに帰国、新天地での今季を「ここ何年かで一番、いいことも悪いことも出た濃密な１年だった」と振り返った。

　松坂はジーンズに革のジャンパー姿で記者会見した。飛行機で一睡もしなかったそうで、やや疲れた表情。１５勝１２敗だった１年目に「チームの結果は最高のものを味わえたが、自分の成績が伴っていないのでそこは喜べない。制球が大事だということを痛感した」と振り返った。

　レッドソックスは来季の開幕戦を日本で行うが、夫人が米国で予定している第２子出産と重なる可能性がある。「絶対に（出産に）立ち会いたい」と言う松坂は、凱旋（がいせん）試合について「もちろん出るつもりでいる。支障のない時期に生まれてほしい」と話した。

　松坂大輔「ストレスを抱えながら新しい場所で無事にシーズンを過ごせたのは良かった。制球が大事だと痛感させられた。来年はしっかり対応できると思う。（目標は）連覇しかない。個人的には今年の成績を上回りたい」

参照元：スポーツ報知

俊輔がＵ―２２日本代表にエール

　【グラスゴー（英国）２０日】北京五輪アジア最終予選サウジアラビア戦に挑むＵ―２２（２２歳以下）日本代表に、セルティックのＭＦ中村俊輔（２９）がエールを送った。「Ｕ―２０Ｗ杯、五輪、Ｗ杯と世界の階段がある。いろんなことを感じられるし、その年代のＷ杯だから、いい経験をしてほしい」２０００年シドニー五輪経験者は、自らの経験に基づいて出場の大切さを説いた。オーバーエージ枠については「同世代のメンバーで戦って経験を積んだ方がいい」と否定的な見方を示した。

参照元：スポーツ報知

反町監督、必勝宣言！「切符」手にしてオシム監督見舞う

◆北京五輪アジア最終予選Ｃ組最終戦　日本―サウジアラビア（２１日・国立競技場）　北京は勝って決める―。Ｕ―２２（２２歳以下）日本代表は２１日、北京五輪切符をかけて、Ｕ―２２サウジアラビア代表と激突する。日本は勝つか引き分けで４大会連続の五輪出場が決まるが、反町康治監督（４３）をはじめ２２人の選手たちは、ドロー狙いを拒否し、必勝を宣言。反町監督も決戦へ向けて、選手に気合を注入する行動を取るなど「勝利」の２文字に執着した。

　進んで音頭を取った。「きょうは俺がやる」練習終了後の円陣で行う最後の締めの手拍子。いつもは井原コーチが行う“儀式”を、反町監督が名乗り出た。いつもと違う異様な空気。誰もが、その行動に必勝の意思をくみ取った。

　指揮官はロッカールームでも勝利への執念を見せた。「明日のこの時間帯の気温は１２度だ」いつもは主審についての情報だけだが、この日は天候の話まで飛び出した。反町監督の意気込みに「みんな、引き分け狙いって考えはまったく持っていない」とＧＫ西川。点さえ取られなければ北京に行ける。だが、誰もが頭の中で「分け狙い」の可能性を消した。

　日本に帰国後、練習を約１時間早めて、夕食の時間を長くとるようにした。ベトナム遠征から恒例となった、選手たちの夕食後の自主ミーティング。約３０分間の議論に、反町監督も席を立つことはない。選手の真剣な姿勢を評価する。だが、クールダウンさせるのも自らの役目。「もうやるしかないという気持ちが強い。逆にその高ぶりをコントロールするのが大事」勝利へのマネジメントも準備万端だ。

　００年シドニー、０４年アテネと五輪出場は国立競技場で決めている。さらに、９６年のアトランタ五輪予選では準決勝でサウジを撃破して五輪切符をつかんだ。縁起のいい“サウジ＆国立”。「ベスト以上のパフォーマンスを出して、いい結果を導き出せるように」とファイティングポーズをとった。脳梗塞（こうそく）で入院しているオシム監督のお見舞いは、勝って北京切符を獲得するまでしないと決めている。「情熱と誇り」を胸に、後は最大の目標である北京五輪出場を勝ち取るだけだ。

参照元：スポーツ報知

愛、平野、福岡から２人１月３日発表…卓球日本女子五輪代表

来年１月３日発表の卓球の世界ランキングで、日本の女子２選手が北京五輪出場権を得ることが、２０日までに決定的となった。

　国際卓球連盟の規定により、来年１月の世界ランク上位２０人（１か国・地域２人まで）が北京五輪の出場権を獲得する。１１月の世界ランクでは福原愛（１９）＝ＡＮＡ＝が１０位、平野早矢香（２２）＝ミキハウス＝が１８位、福岡春菜（２３）＝中国電力＝が２０位。３人ともランク変動にかかわる今月のプロツアー２戦で、大きな取りこぼしはなかった。

　残るランク対象大会は１２月の２戦だけ。いずれも今季の上位選手が出場する大会のため、「３人の順位が大きく下がることはない。２人が出場権を得る可能性は１００％」と日本協会関係者。福原、平野、福岡の中から２人がいち早く北京切符を手に入れることとなりそうだ。男女ともシングルスは、１か国・地域から出場できるのは３人まで。残る１人はアジア大陸予選、世界最終予選で決める。

　◆福原愛、帰国遠征中に松井本で学ぶ　福原は２０日、プロツアー欧州５連戦から成田空港へ帰国した。約１か月の遠征中、近藤欽司・女子監督からもらった米大リーグ・ヤンキースの松井秀喜の著書「不動心」を読んで気分転換。「面識はないですが、面白かった。栄養バランスについての『まごはやさしい』が勉強になった」。シングルスでは２大会で８強に入り、１月の北京切符獲得へ前進。「まだ試合がありますし、最後まで油断はできない」と気を引き締めていた。

参照元：スポーツ報知

桃子メジャー初Ｖへ意欲…ＬＰＧＡツアー選手権２２日開幕

女子プロゴルフツアーの今季最終戦、ＬＰＧＡツアーチャンピオンシップリコーカップ（報知新聞社後援）は２２日から４日間、宮崎ＣＣで行われる。史上最年少賞金女王に決まった上田桃子（２１）＝加賀電子＝は２０日、米メジャー制覇へ強い決意を語った。

　９ホールの練習ラウンド後、エースキャディーの川口淳氏（３０）が連戦による疲労もたたって風邪で病院へ直行したが、桃子は元気たっぷり。先週悩まされた首の痛みも「問題ない」と、精力的に１時間近くもパット練習をこなした。

　今大会で４位タイ（２人まで）に入れば、大山志保が昨年記録した女子ツアーの年間最高獲得額（約１億６６２９万円）を更新する。ただ、若き女王は「最終目標は全米女子オープンに勝つこと」と語り、賞金より勝利へ貪欲（どんよく）。「記録を塗り替えたい気持ちもあるけど、勝ちたい。そしたら必然的に結果はついてくる」と闘志を燃やしていた。

参照元：スポーツ報知

朝青龍、ちびっこと出直し！冬巡業毎日公開けいこ

横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝が１２月２日からの冬巡業で、みそぎのファンサービスを行うことが２０日、分かった。師匠の高砂親方（元大関・朝潮）がモンゴルからの再来日を当初、内定していた３０日に決定したことを発表。これを受けて巡業部は復帰する冬巡業で連日、朝青龍に対しちびっこ力士との公開げいこに出るよう要請する方針を打ち出した。

　ちびっこ力士と関取との公開げいこは巡業の名物。通常は高見盛ら人気力士か、ご当所力士が土俵に上がるもので横綱が出るのは珍しい。異例ともいえるが、朝青龍が夏巡業を仮病疑惑ですっぽかし、ファンに多大な迷惑をかけたと判断。ファンへのみそぎの意味を込め、ちびっこ相撲への出場を要請することを決めた。

　大島巡業部長（元大関・旭国）は「ファンに対して迷惑をかけたのだから謝罪の意味です。冬巡業では毎日、ちびっこ相撲に出てもらう」と断言。冬巡業は１２月２日の大分・豊後大野市から、３日の福岡・柳川市、４日の熊本・天草市の３か所で終了する。朝青龍はこの３日間すべてでちびっこ力士に胸を出し、ファンへの謝罪を態度で表すことになる。

　朝青龍は３０日に成田空港着のモンゴル航空で再来日し、そのまま両国国技館で高砂親方と同席で謝罪会見を行い、巡業地へ向かう予定だ。

　◆北の湖理事長、まずはファンにきちっと説明を　朝青龍の再来日の日程が決まったことに、北の湖理事長は「早く体を作って、初場所に備えてほしい」と期待した。再来日後、謝罪会見を開くことになっているが「ファンのみなさんに対して、きちっとした形で話をすることが最初だと思う」とファンへの説明の重要性を強調していた。

参照元：スポーツ報知

石川遼に早期プロ転向の勧め…米１６歳高校生フジカワ

２２日開幕の男子プロゴルフツアー、カシオワールドオープン（高知・Ｋｏｃｈｉ黒潮ＣＣ）に出場するハワイの天才高校生プロ、タッド・フジカワ（１６）＝米国＝が２０日、石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝にプロ転向に関するアドバイスを送った。よく考えて判断するよう前置きした上で、プロ転向によってレベルアップした自身の経験から、早期転向のメリットを語った。

　高校生プロの先輩だからこその言葉だ。現在、ハワイ・モアナルナ高２年で、今年７月にプロ転向したフジカワは「僕が言えるのは本当にゴルフを楽しめるか、これからの人生ずっとゴルフをやっていくのかをきちんと自分自身に問いかけることが大切」と、慎重な判断を促す一方、「僕自身はもっとうまくなりたいと思ってプロになった。レベルの高い試合で経験を積んで、距離感の正確性や安定感が増したと思う」と、早期プロ転向のメリットを強調した。

　フジカワは２００６年に全米オープンの予選会を大会史上最年少の１５歳５か月で通過し、一躍注目を集めた。今年のハワイ・パールオープンでは並み居る日米のプロを抑え優勝した。７月にプロ転向後は７戦連続で予選落ちと苦戦が続いているが、「ゴルフ自体は良くなっている」と手応えをつかんでいる。石川とはパールオープンやジュニアの試合で会ったことがあるそうだが、話したことはないという。ただ、ニュースなどで詳しく知り「これからビッグスターになる選手だと思う」と評価した。

　４月の中日クラウンズ以来の日本ツアー。練習ラウンド後は「調子は上がっている。一番の目標は勝つことだけど、それよりもまずベストを尽くしたい」と力を込めた。プロ転向後初の日本での試合で、“先輩プロ”としての成長ぶりを石川にも届ける。

参照元：スポーツ報知

白鵬ら２敗４人が勝つ、魁皇６勝目…大相撲九州場所１１日目

　◆大相撲九州場所１１日目（２１日・福岡国際センター）２連覇を狙う横綱・白鵬は関脇・朝赤龍を簡単にはたき込んで２敗を守った。大関の千代大海と琴光喜、幕尻の把瑠都も勝って２敗のトップグループに変化はなかった。朝赤龍は負け越し。

　千代大海は旭天鵬を一方的に押し出し、琴光喜は力強く豊ノ島を寄り切った。かど番大関・魁皇は関脇・安美錦をはたき込みで下し、６勝５敗と再び白星が先行した。安美錦は６敗目。高見盛が再出場し、４勝目を挙げた。

　２敗の４人を、１差で出島と新入幕の若麒麟が追う展開。

参照元：スポーツ報知

王当たり！「鉄腕２世」大場！！「稲尾さんに見せたかった」

◆大学生・社会人ドラフト（１９日）　プロ野球の大学・社会人新人選択会議（ドラフト）が１９日、都内のホテルで行われた。巨人を含む最多の６球団から１巡目指名された東洋大・大場翔太投手（２２）は、抽選で王貞治監督（６７）が当たりくじを引いたソフトバンクが交渉権を獲得。今秋の神宮大会では初戦から驚異的な３日連続完投で胴上げ投手になったタフネス右腕が、１３日に死去した稲尾和久氏（享年７０歳）の故郷・九州の地で、「鉄腕２世」を目指す。

　無数のフラッシュに彩られ、白い歯がこぼれた。しばし喜びをかみしめた後、大場が発した第一声。「ホントに、ホントにドキドキして結果を待っていたんですけど、ソフトバンクさんに抽選で引いてもらったということで、正直うれしい気持ちでいっぱいです」最多の６球団から求められた右腕は、最高の笑顔で九州の地に旅立つ覚悟を決めた。

　ドラフト会議開始から１２分後だった。東洋大の会見場。必死に耳を傾けたラジオ中継で運命の一報を聞いた。九州といえば、１３日に急逝した稲尾氏の故郷。会見中、壇上の隣に並んだ東洋大・高橋監督が「稲尾さんが大場を九州に呼んでおられたんだろう。『鉄腕２世』と呼んでいただければ」と話すと、右腕も「そうですね。けがをしないで投げ続けられるのもアピールポイントですから」と、鉄腕継承に意欲を見せた。

　タフネスには自信がある。１４日に開幕した神宮大会では、初戦から３日連続完投で、２７回３９６球を投げ抜き、胴上げ投手になった。「自己管理して投げ続けられる投手になりたい」千葉・八千代松陰高時代は、都内の自宅から徒歩４分の最寄り駅ではなく、約４キロ離れた日暮里駅まで朝６時に自転車をこいで通学。下半身を鍛え上げた。今もウエートトレより走り込みと投げ込みを重視。昔ながらの独自のトレーニングを積んでいる。

　根性も筋金入りだ。中学２年の１０月、体育の授業でハードルに足を引っかけて転倒。右ひざの半月板を損傷したが、病院にも行かずに三塁手として試合に出続けた。「２年間、積み重ねたものを無駄にしたくなかった」酷使を続けた結果、１年半後の３月に右ひざを手術したが、痛みに屈しなかった精神力も鉄腕に通じるものがある。

　大抽選で当たりくじを引いた後に東洋大を訪れ、大場にユニホームを着せた王監督も「稲尾さんに見せたかったね。九州は豪快な野球が求められる。彼はニーズに応えられる。稲尾さんも天国で支援してくれると思うよ」と、感慨深げに期待を寄せた。

　「２ケタ勝利と、新人王を本気で狙いたい。（通算）１００勝もひとつの目標です」と、大場は大先輩に負けじと目標を語った。２人に共通するキレのある直球とスライダーで勝負する投球スタイル。対戦したい打者に巨人・小笠原と高橋由を挙げたのも、ＯＮとの対決に闘志を燃やした稲尾氏と重なる。あこがれ続けて飛び込むプロの世界。大場が伝説を受け継ぐ。

　◆稲尾氏の鉄腕伝説　１９５６年に西鉄に入団し、ルーキーとしていきなり２１勝を挙げて新人王を獲得。翌年には２０連勝のプロ野球記録を達成するなど、３年連続３０勝以上を挙げた。５８年の巨人との日本シリーズで３連敗した西鉄は、第４戦から稲尾氏が４連投４連勝。第５戦では日本シリーズ史上初のサヨナラ本塁打も打った。神がかり的な活躍で日本一に輝き、「神様、仏様、稲尾様」のフレーズが生まれた。６１年には当時の日本記録となる７８試合に登板し、プロ野球タイ記録の４２勝。連投に次ぐ連投にも「登板するたびに給料が上がるんだから、酷使とは思わなかった」と平然と言ってのけた。

参照元：スポーツ報知

小笠原、史上初の両リーグＭＶＰ連続受賞…パはダルビッシュ

プロ野球の表彰選手が２０日、福岡市内で開催されたコンベンションで発表され、最優秀選手（ＭＶＰ）はセ・リーグが巨人の５年ぶりのリーグ優勝に貢献した小笠原道大内野手、パ・リーグは日本ハムのリーグ２連覇を支えたダルビッシュ有投手が受賞した。

　小笠原は昨年、日本ハムでＭＶＰを受賞しており、江夏豊（１９７９年広島、８１年日本ハム）に次いで史上２人目の両リーグでの受賞となった。ダルビッシュは初めて。

　最優秀新人（新人王）はパが田中将大投手（楽天）、セは上園敬史投手（阪神）に決まった。

　表彰選手はプロ野球担当記者による投票で決まり、小笠原は１位票を６２票獲得して上原浩治投手（巨人）を上回り、ダルビッシュは１３３の１位票を集め、稲葉篤紀外野手（日本ハム）に大差をつけた。

　ベストナインは、セで巨人から４人が選出された。高橋尚成投手が初受賞し、小笠原は通算６度目。日本一の中日からは４年連続５度目の井端弘和遊撃手ら２人。最下位のヤクルトから首位打者の青木宣親外野手ら３人が入った。阪神からは６年ぶりに受賞者がなかった。

　パは全６球団から選出され、日本ハムから４選手が選ばれた。ダルビッシュは初で、稲葉はヤクルト時代を含めて通算３度目。本塁打王と打点王に輝いた山崎武司内野手（楽天）が指名打者で選ばれ、中日時代の９６年に外野手で受賞して以来、２度目の受賞となった。

　巨人・小笠原道大内野手「一人では獲得できなかった。移籍して初めての環境で、周りがサポートしてくれた。昨年もうれしかったが、挑戦して優勝に貢献したと評価されたと思うとうれしい」

　日本ハム・ダルビッシュ投手「野手の方もいる中での受賞に（ほかの賞とは）別の喜びがある。毎年この賞が取れるか、取れないかと言われるような結果を残せるように頑張りたい」

　阪神・上園啓史投手「正直に言って、新人王は全く考えていない賞だった。６月から気持ちだけで駆け抜けたシーズンだった。チームの中心選手が取ってきた賞なので、恥じないように頑張りたい」

　楽天・田中将大投手「一生に一度のすごい賞をいただいた。うれしい気持ちでいっぱい。毎試合、自分らしい投球を心掛けた。もっと上のレベルにいけるように頑張っていきたい」

参照元：スポーツ報知

俊輔「神経はまだ痛い」

【グラスゴー（英国）１９日】セルティックのＭＦ中村俊輔（２９）は１９日、当地の病院で痛めている左ひざの定期検診を受け、診断結果に関し、「じん帯は良くなっているけど、神経はまだ痛い。これからは固定する器具をつけて練習する」と話した。チームは各国代表選手も戻り、１９日から通常練習を再開。２４日のリーグ戦アバディーン戦に向けて調整を始めたが、俊輔の出場は厳しい見込み。

参照元：スポーツ報知

川淵会長、オシム監督後任人事は「家族納得した形で」

日本サッカー協会の川淵三郎会長は２０日、脳梗塞（こうそく）で倒れて治療を受けている日本代表のオシム監督（６６）の後任人事について「家族の気持ちが大事。意思の疎通を図って納得した形で次のステップに進みたい」と、家族の了解が得られ次第、本格的に着手する考えを初めて示した。同会長は同日夜に病院を訪れて家族と面会する。

　Ｊ１浦和レッズのオジェック監督（５９）が後任監督に内定したとの一部報道について、川淵会長は「まだ何も決まっていない。一切そういう話はきていない」とする一方で「タイムリミットもある」と、既に水面下で後任監督探しを進めていることを示唆した。

　また、川淵会長は１１月中にオシム監督が話せる状態になれば、後任人事についての意見を聞く方針も明らかにした。

　日本代表は来年２月から２０１０年ワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会のアジア３次予選を控えている。

参照元：スポーツ報知

興毅帰国、メキシコ自主練習終了

プロボクシングの亀田家長男・興毅（２１）＝協栄＝が１９日、自主練習先のメキシコから帰国し、成田空港で「今後に向けてええ練習ができた」と感触を語った。二男・大毅（１８）の世界戦騒動後、練習環境を求めて２日にメキシコに渡り、１７日間滞在。ともに帰国した協栄ジムの篠田誠司トレーナー（２８）の監視下でマスボクシングなどを行った。

　現在３か月間の出場自粛処分中。東京・葛飾の亀田道場での練習は禁止され、東京・大久保の協栄ジムでの練習を義務付けられている。来年２月か３月に予定される復帰戦に向け、早ければ今月下旬にも実行に移す。「これからは協栄で本格的にやるよ」とだけ話し、足早に空港を去った。

参照元：スポーツ報知