石川遼に早期プロ転向の勧め…米１６歳高校生フジカワ

２２日開幕の男子プロゴルフツアー、カシオワールドオープン（高知・Ｋｏｃｈｉ黒潮ＣＣ）に出場するハワイの天才高校生プロ、タッド・フジカワ（１６）＝米国＝が２０日、石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝にプロ転向に関するアドバイスを送った。よく考えて判断するよう前置きした上で、プロ転向によってレベルアップした自身の経験から、早期転向のメリットを語った。

　高校生プロの先輩だからこその言葉だ。現在、ハワイ・モアナルナ高２年で、今年７月にプロ転向したフジカワは「僕が言えるのは本当にゴルフを楽しめるか、これからの人生ずっとゴルフをやっていくのかをきちんと自分自身に問いかけることが大切」と、慎重な判断を促す一方、「僕自身はもっとうまくなりたいと思ってプロになった。レベルの高い試合で経験を積んで、距離感の正確性や安定感が増したと思う」と、早期プロ転向のメリットを強調した。

　フジカワは２００６年に全米オープンの予選会を大会史上最年少の１５歳５か月で通過し、一躍注目を集めた。今年のハワイ・パールオープンでは並み居る日米のプロを抑え優勝した。７月にプロ転向後は７戦連続で予選落ちと苦戦が続いているが、「ゴルフ自体は良くなっている」と手応えをつかんでいる。石川とはパールオープンやジュニアの試合で会ったことがあるそうだが、話したことはないという。ただ、ニュースなどで詳しく知り「これからビッグスターになる選手だと思う」と評価した。

　４月の中日クラウンズ以来の日本ツアー。練習ラウンド後は「調子は上がっている。一番の目標は勝つことだけど、それよりもまずベストを尽くしたい」と力を込めた。プロ転向後初の日本での試合で、“先輩プロ”としての成長ぶりを石川にも届ける。

参照元：スポーツ報知