関東学院大ラグビー部「ほか十数人も大麻吸引」

関東学院大ラグビー部員の大麻事件で、大麻取締法違反（栽培）の罪で起訴された同大３年の梅埜桂嗣（２１）、中村大樹（２１）の両被告＝退部処分＝が、神奈川県警の調べに「春から栽培し、夏に刈り取った大麻をほかのラグビー部員十数人も吸った」と供述していることが３日、分かった。

　県警は同日までに、部員計１２人から任意で事情聴取、ほとんどが大麻吸引を認めたという。１２人のうち１人は３年のレギュラー選手。同法には「使用」の処罰規定がなく、県警は部員らの吸引について、大麻の共同所持容疑などでの書類送検の可否を検討するなど慎重に調べている。

　また、梅埜被告は「大麻の種を買い、高校時代の友人に受け取ってもらった」と供述。県警は３日までに、同法違反（栽培）ほう助の容疑で専修大３年、安井嘉浩容疑者（２１）を逮捕した。

　調べでは、梅埜被告らは川崎市内のクラブで客が大麻を吸うのを見て興味を持ち、１月に栽培のマニュアル本を、３月ごろに種を購入。春からラグビー部が借り上げた横浜市金沢区のマンションで大麻草を栽培し、夏ごろ刈り取ったとされる。

　押収した吸引パイプには使用跡があり、当初の調べに両被告は「自分たちで吸った」と供述。

　栽培量が多く、部員らがマンションに集まり酒を飲むことがあったことから、県警は両被告をさらに追及。ほかの部員十数人も吸ったことを供述したという。

　両被告は９月ごろから再びマンションで大麻草１６本を栽培。１１月８日に同法違反の現行犯で逮捕された。

　水谷真・関東ラグビー協会理事長「（ほかの部員の大麻吸引について）初めて聞いたのでびっくりしている。関東学院大からは報告がきていないので、事実関係を把握していない。報告が来た時点で対処したい」

参照元：スポーツ報知

星野ＪＡＰＡＮ１０―０発進…アジア選手権第１戦

◆北京五輪予選兼野球アジア選手権　日本１０―０フィリピン＝７回表コールド＝（１日、台中・洲際野球場）　北京五輪出場をかけたアジア予選の決勝リーグが開幕し、星野ＪＡＰＡＮが７回コールドで発進した。初回、４番・新井の適時三塁打などで５点を先制。阿部の４安打をはじめ１６安打で１０点を奪い、投げては先発の涌井が、フィリピン打線を相手に６回を１安打と完ぺきな投球を披露した。２日は、台湾に逆転勝ちした韓国との大一番。エース・ダルビッシュを立てて宿敵を下す。

　カクテル光線を切り裂くように、白球がバックスクリーンへ一直線に伸びていった。言葉にならない叫び声を上げ、新井が一塁ベースを蹴った。中堅右フェンスで跳ね返ったことを確認すると、大きなストライドで三塁へ猛然と滑り込んだ。

　声が弾んだ。「緊張しました。一発勝負だから先制することが大事。良かったですよ」初回２死三塁。絶対に先取点がほしい場面で、星野ＪＡＰＡＮの４番が見事なタイムリー三塁打。国際大会の重苦しい雰囲気を振り払った豪快なひと振りに、星野監督が身を乗り出すようにして、笑顔で手を叩いた。

　「いいセンターオーバーだった。いい場面で打ってくれたね」台湾入りしてから打球が思うように上がらずに、練習で試行錯誤を繰り返した。一心不乱にバットを振り続ける姿を、闘将は少し離れた場所からジッと見ていた。期待と不安が共存していたが、この一打で不安の文字は消えた。「心配していたけど、これで安心できるね」と、何度もうなずいた。

　４番打者の先制打が号砲となり、フィリピンの投手陣をつるべ打ち。初回に打者１０人で一挙５点を奪うと、５回には稲葉が右中間へ豪快アーチ。６回にも４点を追加。１６安打１０点で７回コールドを決めたが、試合後の指揮官には、新井のタイムリーで見せたような笑顔は全くなかった。

　「ぜいたくは言えないが、もっと格好良く勝ちたかったな」５回には左前安打で出塁した大村がけん制死。何でもない三ゴロを村田が失策するなど、コールド勝ちで目立たなかった細かなミスが気に入らなかった。

　２日は運命の韓国戦。「明日が勝負。ミスのない、きっちりとした野球を心掛けないと大変なことになる。そういう覚悟で臨みます」星野監督は語気を強め、コールド勝ちで緩んだ手綱を締め直した。北京五輪の出場切符を左右する大一番。監督の気持ちはひとつ。絶対に勝つ。それだけだ。

　◆大会規定　数チームの勝敗が並んだ場合はＩＢＡＦ（国際野球連盟）の国際野球規則にのっとり、以下の順で当該チームの優劣を決める。〈１〉当該チームでどちらが勝利したか〈２〉チーム失点率（失点÷イニング数）〈３〉チーム自責点率〈４〉チーム打率〈５〉チーム出塁率〈６〉チーム長打率。従って、３チームが２勝１敗となった場合は〈２〉からの適用になる。また、延長戦は勝敗が決するまで行われ、７回終了時で１０点以上の差がつけばコールドゲームとなる。ＤＨ制も採用する。

参照元：スポーツ報知

稼頭央アストロズ入り！３年総額１６億６５００万円で合意

ロッキーズからＦＡとなっていた松井稼頭央内野手（３２）がアストロズと３年総額１５００万ドル（約１６億６５００万円）で契約に合意した。球団の公式ホームページが３０日に伝えたもの。契約は最終的な詰めの作業を残しているが、同日午後、松井稼が身体検査などのためにヒューストン入りしたことも併せて伝えている。

　ロ軍が２年７００万ドルでの契約を提示したのに対して、カブスとアストロズは３年契約を提示。カブスは１４００万ドルのオファーをしたが、通算３０００安打を達成して現役引退したビジオの後任に狙っていたア軍が獲得に成功した。ア軍のウエードＧＭと代理人のアーン・テレム氏は、いずれも契約の詳細について明らかにしていない。

　メジャー４年目の松井は今季、年俸１５０万ドル（約１億６６００万円）でプレー。腰痛で１０４試合出場にとどまったが、打率２割８分８厘、３２盗塁をマーク。ポストシーズンでも満塁弾を放つなど、ロ軍のリーグ制覇に貢献した。

参照元：スポーツ報知

俊輔、ミラン戦欠場

【グラスゴー（英国）１日】左ひざを痛めているセルティックのＭＦ中村俊輔（２９）は１日、欧州ＣＬ最終戦の対ＡＣミラン戦（４日・アウェー）を欠場することが決まった。同日発表された遠征メンバーから外れた。俊輔は「ミラノには行かないけど、あと勝ち点１でグループ突破だから頑張って突破してほしい」とチームメートにエールを送った

参照元：スポーツ報知

松井、決勝点をアシスト！

◆フランス　リーグ・アン　ルマン２―１ナンシー（１日・ルマン）　松井大輔が所属するルマンは、ナンシーに２―１で競り勝った。松井は１―１の後半３４分、左からのクロスをゴール前に走り込んだジェルビーニョに合わせ、今季リーグ戦初アシストを決めた。

　リーグ戦で４試合ぶりに先発した松井が決勝点をアシストし「最後を決める仕事がしたかったので良かった」と話した。今季リーグ戦初アシストの活躍に、２分後の交代時には観客がスタンディングオベーションで迎えた。本人も「腰もだいぶ良くなってきたし、問題なくできている」と手応えを感じていた。

参照元：スポーツ報知

大毅抜け殻状態

プロボクシング亀田兄弟の二男・大毅（１８）が１日、東京・大久保の協栄ジムで兄・興毅（２１）とともに約１時間の練習を行ったが、心ここにあらずの“抜け殻状態”に陥っていることを告白した。

　１０月の世界戦での反則行為の罰は、１年間の出場停止処分。２か月ペースだった試合が１年もできなくなり、重くのしかかった。「気持ちやねん。練習する気持ちになってない。燃えつきてないけど、何かのきっかけがあれば動く、そういうもんやねん、人間は」と大毅。その弟の尻をひっぱたいて連れてきたのが、兄だった。前日は謝罪会見の後、インフルエンザの予防注射を打った。興毅は「今日から１２月１日や。ぼちぼちでええねん。なるべく来るようにするよ。大毅はゼロからだけど、おれはイチからやからな」と諭すかのように話した。

　「適当にやるよ。とりあえずダラダラしてんねん」と以前のような憎まれ口をたたく大毅だが、練習では時間を無駄にせず動いた。ジムの前で男性ファンからサインを求められても「いまゼロやからな」と断り、初志を貫いた。「本当は一番遊びたいねん。時期的に一番遊びたいし、いろんなことしたいわ。パチンコ？　いろいろとはじきたいし、はじけたいわ」まずは自分と向き合うしかない。

参照元：スポーツ報知

朝青龍が復帰…元気な姿をアピール

大相撲の冬巡業が２日、大分県の豊後大野市でスタートし、２場所出場停止や謹慎などの処分が明けた横綱朝青龍が参加し「皆さんとの触れ合いがあって、良かった」と笑顔で話した。

　朝青龍関は朝げいこで大分県出身の幕内嘉風関や同じモンゴル出身の幕内鶴竜関に胸を出し、午後の取組では横綱白鵬を左四つから寄り切った。土俵に立つのは７月の名古屋場所千秋楽以来となり「うれしさ半分、緊張半分かな。とにかく土俵に上がりたかった。気持ち良かった」と話した。

　腹回りはふっくらとしていたが、肩や胸の筋肉はそれほど落ちておらず「一日も休まずやってきたからね。でもほかの力士が大きく見えるよ」と苦笑い。残り２日間の巡業では申し合いげいこに加わって相撲を取ることも視野に入れ「様子を見て、徐々にやっていく」と話した。

　朝青龍関はけいこ後、夏巡業の休場届を出しながら故郷でサッカーに興じたことを巡業部に謝罪。先月３０日の記者会見に続いて頭を下げ、この日も全体移動のバスに乗って個人行動を控えた。ほぼ満員の約３４００人のファンから大きな拍手が送らた。

　冬巡業は３日は柳川市（福岡県）、４日は天草市（熊本県）で行われる。

参照元：スポーツ報知

高橋、逆転で２連覇…ＮＨＫ杯フィギュア最終日

◆フィギュアスケートＧＰシリーズ第６戦ＮＨＫ杯最終日（２日、仙台市体育館）　男子フリーを行い、ショートプログラム（ＳＰ）２位の高橋大輔（２１）＝関大＝が合計２３４・２２点で逆転優勝を果たした。日本男子では１９８０、８１年優勝の五十嵐文男以来２６年ぶりの大会２連覇。中庭健介（パピオク）は８位、南里康晴（中村学園大）は１０位だった。

　昨季の世界選手権２位の高橋は、出だしの４回転ジャンプで転倒したが、残りの３回転ジャンプやステップなどをほぼ完ぺきに決め、フリー１５６・７点をマークした。ＧＰシリーズ第１戦のスケートアメリカに続く優勝で、日本男子最多のＧＰ４勝目。上位６人で争うＧＰファイナル（１４、１５日・トリノ）への３季連続出場も決めた。

　高橋大輔「４回転を失敗したのが、かなり悔しい。後半はよかった。ＧＰファイナルは３、２位ときているので、あとは１位しかない」

参照元：スポーツ報知

遼バーディー締め 谷口２位で賞金王…ゴルフ日本シリーズ最終日

◆男子プロゴルフツアー今季最終戦　報知新聞社主催日本シリーズＪＴカップ最終日（２日、東京よみうりＣＣ＝７０１６ヤード、パー７０）　初出場のアマチュア、石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝は、３バーディ４ボギーとスコアを落し、通算７オーバーの２４位に終わった。１２位で出たＢ・ジョーンズ（３２）＝キャロウェイゴルフ＝が通算１１アンダーの２６９位で優勝した。谷口徹（３９）＝フリー＝は１打差の２位に入り、５年ぶり２度目の賞金王となった。４年連続の賞金王を狙った片山晋呉（３４）＝イーグルポイントＧＣ＝は、伸び悩み通算４アンダーの１５位で逆転はならなかった。

　石川は、１番パー４をパー発進。第２打をピン奥５メートルにつけ、２パットで沈めた。５番パー４でこの日最初のバーディーを奪ったが、８番、１０番、１２番、１３番でボギーをたたき、スコアを落とした。しかし、１５番と最終１８番でバーディーを決め、最後は観客から大きな拍手を浴びた。

　ブレンダン・ジョーンズ「スタート前には想像もできなかった結果。何と言っていいか分からない。５位以内に入れれば良いと思っていた。６１は初めて。こんなスコアで勝ててうれしい」

参照元：スポーツ報知

松井稼、アストロズと基本合意…球団公式ＨＰが伝える

ロッキーズからＦＡとなっている松井稼頭央内野手（３２）が、アストロズと基本的合意に達したことが、３０日分かった。球団の公式ホームページ（ＨＰ）が関係者の情報として伝えた。

　シカゴの地元紙によれば契約内容は３年総額１５００万ドル（約１６億５０００万円）。

参照元：スポーツ報知

浦和敗れる！鹿島９連勝で逆転Ｖ…Ｊ１最終節

　◆Ｊ１最終節（１日）　各地で９試合を行い、鹿島が３―０で清水に勝ち、２００１年以来６年ぶり５回目のリーグ制覇。Ｊリーグ通算１０回目のタイトル（リーグ戦５回、ナビスコ杯３回、天皇杯２回優勝）を獲得した。ホームで清水と対戦した鹿島は前半２０分、逆襲からマルキーニョスが倒され、ＭＦ小笠原満男がＰＫを決め先制すると、後半３分にＭＦ本山雅志がミドルシュート、同１３分にＦＷマルキーニョスが速攻から追加点を挙げ３―０で快勝。勝ち点を７２とした。首位の浦和が最下位の横浜ＦＣに０―１で敗れて勝ち点７０にとどまったため、鹿島の逆転優勝が決まった。浦和は第３０節（１０月２８日）に早々と優勝に王手をかけながら、１か月以上足踏みした末Ｖ逸という、最悪の幕切れとなった。

　ことし外国人選手と指導陣をそっくり入れ替えた鹿島は開幕からまさかの５戦連続勝利なし。しかし新任のオリベイラ監督のもと、徐々に順位を上げ６月には３連勝を記録してことし初の３位に。夏に元日本代表ＭＦの小笠原がセリエＡ・メッシーナから復帰した後は勝利を重ね、９月２２日の第２６節からは９連勝で、一時は１０の勝ち点差があった首位浦和を猛追。最終節でことし初めてトップに立つ劇的な逆転優勝を果たした。
参照元：スポーツ報知

大毅が謝罪会見「ゼロからスタートしたい」…４４日ぶり公の場に

プロボクシングＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチの反則行為で処分を受けた亀田兄弟の二男・大毅（１８）＝協栄＝が３０日午後、東京・大久保の協栄ジムで謝罪の記者会見を行った。

　１０月１７日に父の史郎氏とともに出席した記者会見以来、４４日ぶりの公の場に登場した大毅は「一からではなく、ゼロからスタートしたい。ファンの皆さま、応援よろしくお願いします」と謝罪。会見後にはさっそく赤のトレーニングウエアに身をつつみ、汗を流した。

　亀田大毅「みなさまお騒がせして申し訳ありませんでした。おれの中ではすべてが変わったと思っているし、今日から、気持ちも体も落ち着いてきたので、一からではなくゼロからスタートしたいと思います。ファンの皆様、応援よろしくお願いします。試合のことはあんまり思い出せない。すぐに終わった感じだった。（反則したのは）まあ緊張していたんでしょう」

　亀田興毅「大毅も気持ちを入れ替えて今日からゼロからスタートすると思っている。ファンの皆様これからも亀田家を応援してください。よろしくお願いします」

　協栄・金平桂一郎会長「私は、大毅と初めて会いましたので、これから話をしていきたいと思います。とにかく今は亀田興毅、大毅を、これからの成長の姿を温かく見守って頂けたらと思っております」

参照元：スポーツ報知

大毅、亀田節で７分間謝罪

ボクシング世界戦での反則行為で１年間の出場停止処分を受けた亀田兄弟の二男・大毅（１８）が３０日、東京・大久保の協栄ジムで練習を再開させた。これに先立つ会見では、１０月１１日の試合から５０日目にして初めて自らの言葉で謝罪しゼロからスタートを誓った。今後は、ＷＢＣ世界チャンピオンの内藤大助（３３）＝宮田ジム＝に挑戦し失敗したフライ級から、１つ上のスーパーフライ級に戻り、日本、東洋太平洋王座を照準にした出直しをはかる。

　無言退場した丸刈り会見以来、大毅が４４日ぶりに公の場に姿を見せた。キツネ色の毛皮のようなコートに身を包み、兄・興毅（２１）とともに５０人近い報道陣がひしめくジム内に“突入”。「皆様、お騒がせして申し訳ございませんでした」と短髪になった頭を下げ、反則行為についても「俺の指示（意思）」と話した。

　時間無制限で１時間２０分の謝罪会見をした興毅とは違い、大毅の会見は７分で打ち切られ、内藤に対する謝罪も聞かれず、不十分の声も出た。だが、金平桂一郎会長（４２）は「興毅ほどのロングラン会見ができるほど大毅は大人じゃない。ふてぶてしい態度、心証が悪いと叩かれるのは当然だが、これから１年という長い罰が待っている。会見の時間の長さより、リング上を見てほしい」と説明した。

　処分の解ける１年後、大毅は本来のスーパーフライ級（５２・１キロ以下）に戻り再起する。世界再挑戦を目指す場合は、今後変更される予定の日本プロボクシング協会の内規に従い、日本、東洋太平洋王座取りを課される。精神不安にも陥った大毅だったが、会見後の興毅との練習では「フォ～ッ！」と奇声を発しながら約３０分間、シャドー、サンドバッグ打ちする元気ぶり。亀田節も健在だった。

　久しぶりの練習に「いい汗かけた？　悪い汗や」とニンマリ。さらに「また試合後に歌う？　歌うと思うよ。歌、好きだから」「アンチ亀田にひと言？　これからもアンチでいてくれ」「これが応援される雰囲気だと思うか？　そんなん言われたら困るわ」と、きっぱり。

　最後は、「皆さん、またお会いしましょう」と笑顔を見せると、裸に毛皮というワイルドないでたちでジムを後にした。

参照元：スポーツ報知

朝青龍逆ギレ「反省」謝罪会見直後、報道陣に舌打ちにらみつけ

モンゴルに治療帰国していた横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝が３０日、９３日ぶりに再来日。両国国技館でようやく謝罪会見を行った。７月２５日にモンゴルでサッカーに興じ仮病疑惑が発覚してから実に１２８日目の謝罪。会見では反省の言葉を繰り返したが会見後、報道陣をにらみつけるなど、逆ギレ状態。今後は２日から大分・豊後大野市で始まる冬巡業に参加し、来年初場所（２００８年１月１３日初日。両国国技館）での復帰を目指すが、品格ある横綱へ生まれ変わるには険しそうだ。

　謝罪会見が終わった直後だった。多くの報道陣が朝青龍を追いかける。横綱審議委員会の臨時会合へ向かうエレベーターに乗り込む直前だ。「チェッ！」舌打ちをしながら鋭い眼光で報道陣へにらみをきかせた。午後５時１８分から６時７分まで４９分間にわたって頭を下げ続けた謝罪会見。終了後に飛び出した逆ギレの態度が朝青龍が変わっていないことの証明だった。

　夏巡業を休場する診断書を提出しながらモンゴルでサッカーに興じる前代未聞の行為が発覚してから１２８日目に実現した謝罪の場は、「みなさまに長い間、ご迷惑をおかけし申し訳なく思います。これからは精いっぱい頑張りますのでよろしくお願いします」と頭を下げてスタート。２場所連続出場停止など厳罰を受けたショックから解離性障害という心の病を患い一切、口を開かなかった横綱。会見では終始、ふてぶてしさを残しながら自らの不始末を認めた。

　７月の帰国が師匠の高砂親方（元大関・朝潮）に届け出のない無断帰国だったことを明言。「心に甘さがあった。これからはしっかり報告します」腰と左ひじの負傷で診断書を出しながらサッカーに興じた仮病疑惑についても「自分がやってしまったことですから、そう言われても仕方のないことだと思います」と謝罪した。さらに８月に師匠から再三、会見を開く指示があったにもかかわらず応じなかったことは「あのときは何かを考えられる状態じゃなかった。ただ、出来の悪い息子で師匠に迷惑をかけた」。角界で絶対とされる師匠の命令にそむいたことも反省の姿勢を貫いた。

　今回だけでなく数々の問題を起こし続けた過去。「すべては自分のせい。これからは道に外れることのないよう考えて行動したい」と復帰する初場所から生まれ変わった朝青龍を見せることを約束。しかし、会見後に図らずも出た舌打ちとにらみからは新たに生まれ変わることへの多難さを象徴していた。

　今後は冬巡業に参加し初場所への復活を目指す。２１度の優勝で強さは証明している。足りない何かを探す旅に２７歳の朝青龍が出発する。

　◆巡業はフィーバー　朝青龍が公式行事に復帰する２日の大分・豊後大野巡業は、殺到する報道陣などを予想し警備員を２０人から２倍の４０人に増やすことを決めた。勧進元は「朝青龍関が正式に来日したことでファンや報道陣が多く来ることが予想されるための対策です」と説明。チケットも満員の３６００席のうち８割までが売れるなど好調で、朝青龍フィーバーが大分で吹き荒れそうだ。

　◆１日九州入り　朝青龍は謝罪会見を終えると都内の自宅マンションに戻った。１日は生前お世話になり、８月１４日に亡くなった元横綱・琴桜の鎌谷紀雄さんの霊前に線香を上げるため松戸市内の佐渡ケ嶽部屋を訪問する予定。その後、空路、九州に入り２日の巡業初日に備えることになる。

参照元：スポーツ報知

大関琴光喜が胆石の手術で冬巡業休場

大相撲の大関琴光喜が、２日から始まる冬巡業を休場することになった。師匠の佐渡ケ嶽親方（元関脇琴ノ若）が１日、明らかにした。

　１０月から胆石を患っていた琴光喜は、１１月２７日に胆石の摘出手術を受け、現在も福岡市内の病院に入院中。４日に退院の予定だが、佐渡ケ嶽親方によると、まだ抜糸ができず、痛くて化粧まわしも締められない状態という。親方は「退院してすぐに部屋に戻り、土俵に下りると思う」と話し、来年１月の初場所への出場に支障はない見込み。

参照元：スポーツ報知

高橋大輔ＳＰ２位…ＮＨＫ杯フィギュア第３日

◆フィギュアスケートＧＰシリーズ第６戦ＮＨＫ杯第３日（１日、仙台市体育館）　男子ＳＰは昨季世界選手権２位で、大会２連覇が懸かる高橋大輔（関大）が７７・８９点で２位につけた。南里康晴（中村学園大）は６７・５５点の４位、中庭健介（パピオク）は６３・７０点の７位だった。

　高橋はジャンプの着氷で手をつくなどミスが出て、７８・１５点で首位のトマシュ・ベルネル（チェコ）を小差で追う展開となった。

　高橋大輔「トリプルアクセル、スピンの２つの失敗が予想外で悔しい。うまく見せてやろうと意気込みすぎて、空回りしたかもしれない。（０・２６点差の）フリーは４回転を２つ入れて攻めていきたい」

参照元：スポーツ報知

遼２３位 谷口３位に浮上…ゴルフ日本シリーズ第３日

◆男子プロゴルフツアー今季最終戦　報知新聞社主催日本シリーズＪＴカップ第３日（１日、東京よみうりＣＣ＝７０１６ヤード、パー７０）　前日２１位に後退した初出場のアマチュア、石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝は、３バーディー、４ボギー、１ダブルボギーの７３、通算６オーバーで２３位と、さらに順位を下げた。片山晋呉（３４）＝イーグルポイントＧＣ＝は、９番パー４でトリプルボギーを叩くなど、通算３アンダーと首位から１１位に。昨年の覇者、Ｊ・Ｍシン（３５）＝アクシネット＝と、初出場の岩田寛（２６）＝仙台ＣＣ＝が、通算７アンダーでトップに並んだ。賞金ランクトップの谷口徹（３９）＝フリー＝が６７で回り通算５アンダーで３位に浮上してきた。

　石川は、１番パー４でパーをセーブして無難なスタート。第２打でピン奥２・５メートルにつけるバーディーチャンスをつかんだが、パットはわずかに右にそれ、パーに終わった。その後、４番でボギーをたたいたが、６番でこの日初のバーディーを奪った。しかし、９番でダブルボギーとし、後半も１０番、１１番、１６番でボギー。１３番、１７番をバーディーと、スコアメークに苦しんだ。

　逆転で賞金王を狙う片山は、９番で崩れた。第１打を左の斜面へ打ち込み、第２打は木に当たってラフへ。第３打がグリーンをオーバーし、乗せてから３パット。トリプルボギーとして首位から転落した。後半もショットが乱れて挽回できず、逆転の賞金王に黄色信号が灯った。

参照元：スポーツ報知