遼９４キロハニカミ始球式！！

◆報知新聞社後援　リコーＭＬＢ開幕シリーズ第２戦　アスレチックス５―１レッドソックス（２６日、東京ドーム）　プロゴルファーの石川遼（１６）＝パナソニック＝が２６日、アスレチックス・Ｒソックス第２戦（東京Ｄ）の始球式を務めた。松坂のサインが入ったレ軍のホーム用のユニホーム姿で、ア軍・ボーエン捕手に９４キロの高め直球を投げ込んだ。始球式は初体験で「これだけ緊張したのは今までの人生で初めてです。次、投げる機会があれば、１００キロを超えたいです」と興奮気味。試合前には、松坂からボールの握り方を教わるなどして親交を深め「松坂さんはスポーツマンとしても尊敬できる方。世界で活躍できるスポーツマンになりたい」と目を輝かせていた。
参照元：スポーツ報知

創設９年芝田山部屋に初関取…祝福６０人前ケーキ

日本相撲協会は２６日、大阪府立体育会館で夏場所（５月１１日初日・両国国技館）の番付編成会議を開き、４人の十両昇進を決めた。新十両のモンゴル出身・大勇武（２４）は、元横綱・大乃国の芝田山親方が９９年６月に部屋を創設して以来初の関取。大阪市内の宿舎で会見し、お菓子好きで有名な親方らしく特製ケーキで昇進を祝った。再十両は武州山（武蔵川）、若荒雄（阿武松）、安壮富士（伊勢ケ浜）。力士急死事件で起訴された時津風部屋の３力士の番付は降下する。

　お菓子好きとしてお茶の間でも有名で、本も出版した“スイーツ親方”らしい演出だ。大勇武のために用意したケーキは３５×５０センチ、約６０人前のジャンボサイズ。大阪・東住吉区の部屋近くで、洋菓子店を営む知人が作った特製の昇進祝いだった。

　親方とケーキ入刀も行った大勇武は「今日が一番うれしい」と緊張気味。創設９年での関取誕生。甘党の芝田山親方だが「責任を持ってまじめにやっていかないといけない」とエールは辛口だった。

　０１年春の初土俵は、同郷の横綱・白鵬と同期。番付は大きく離されたが、遺伝子では負けていない。母方の祖父、故・トブドゥンドルジさんはモンゴル相撲で７度優勝した英雄で、白鵬の父・ムンフバトさんの６度をしのぐ。「親方の言うことをしっかりやればまだ上に行ける。白鵬関と対戦したい」結びでの同期対決に思いをはせた。

　◆大勇武　龍泉（だいゆうぶ・りゅうせん）本名・ダワードルジ・オンドラハ。１９８３年３月３０日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。２４歳。０１年春、初土俵。１９０センチ、１３０キロ。得意は右四つ、寄り。

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野口キャプテン団結力で金

アテネ五輪金メダリストの野口みずき（２９）＝シスメックス＝ら、北京五輪男女マラソン代表６人が２６日、都内のナショナルトレーニングセンター（ＮＴＣ）でそろって会見した。マイペース調整を進めるマラソンの代表全員が一堂に会するのは異例で、北京五輪では最初で最後。実績からキャプテン的立場の野口は、“チームジャパン”の団結力でメダル６個の究極目標に向けて戦うことをアピールした。

　研修会後の会見で、６人中最年長の尾方剛（３４）＝中国電力＝と並んで、中央に座った野口は、「みんなで頑張りたいという気持ちがわいてきた。“チームジャパン”として、北京に向けて頑張りたい」と、主将のようにあいさつし、意気込みを口にした。

　０３年世界選手権銀、アテネ五輪金メダルの実績からみれば、“キャプテン”の資格十分の野口。日本陸連の河野匡マラソン部長も「まあ主将という制度はないけど、実績からいうと野口だね」と認めた。

　今後は今まで通り、五輪に向けて６人バラバラの調整に入る。女子は８月１７日、男子は同２４日のレースまで顔を合わせることはなく、６人そろうこともない。団結力は関係なさそうだが、野口は「代表というチームでやれるのは心強い」と強調した。最近は、競泳の元世界王者イアン・ソープ氏の言葉を引用し「夢は絶対に一人ではかなえられない」というフレーズを好んで使う。個人種目でも、チームワークや周囲との精神的な連係が重要とわかっているからだ。

　河野部長は「メダルの目標数は現在は“６個”」と改めて夢の目標を掲げた。レースではライバルだが、ほかの選手も頑張っていると思えば、練習にも力が入る。「レースまでバラバラになるのは寂しいです」。野口はチームの“一時解散”に名残惜しそうだった。

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錦織、ストレート負け「こんな負け方悔しい」…テニス

◆テニス　ソニー・エリクソン・オープン（２６日、米フロリダ州マイアミ）　男子シングルス１回戦で錦織圭（ＩＭＧ）は５―７、２―６でアルベルト・モンタニェス（スペイン）にストレート負け。女子シングルス１回戦で森上亜希子（ミキハウス）は２―１でサラ・エラニ（イタリア）に競り負けた。中村藍子（ニッケ）はナタリー・ドシー（フランス）に１ゲームも奪えずストレート負けした。

　男子シングルス１回戦で敗れた錦織は「チャンスがあった。こんな負け方が悔しい」と無念さをあらわにした。

　第１セット。５―３で迎えた自らのサービスゲームをキープできなかったのが大きく響いた。いら立ちが募るなか、第２セットの出だしでもサービスゲームを落とし、流れを完全に失った。

　このあとは国別対抗戦、デ杯アジア・オセアニアゾーン１部２回戦のインド戦（４月１１―１３日・ニューデリー）に臨む。「課題はサーブ。もっと練習して磨かないと」と巻き返しを期した。

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坂本、Ｇ全戦１軍帯同だ！隠善も開幕１軍

巨人・坂本勇人内野手（１９）が２５日、今季の全試合１軍帯同を目標に掲げた。この日、開幕戦の出場選手登録が締め切られ、投手、野手を合わせた２８人が決定。１軍入りを果たした１９歳は「ずっと１軍にいられるように頑張ります」と１度も２軍落ちしない決意を示した。また２１日に育成枠から支配下登録された隠善智也外野手（２３）の開幕１軍も確定した。

　２日後に迫るヤクルトとの開幕戦（神宮）に乗り込む布陣に坂本の名前が含まれた。オープン戦では全試合に出場して打率２割４分、１本塁打。数字こそ目立たないが、勝負強い打撃と堅実な守備が首脳陣から高く評価された。「みんなが思っていた通りですよ。彼にないのは経験だけですからね」と原監督も宮崎キャンプから直接指導を重ねてきた“まな弟子”の成長を認めた。

　午後１時から行われたジャイアンツ球場での全体練習では、脇谷とともに二塁を守った。２２、２３日のメジャーとのオープン戦では「８番・二塁」で先発出場し、２試合で７打数４安打。慣れない二塁だが、１９９４年の松井（現ヤンキース）以来、１４年ぶりの１０代開幕スタメンも見えている。

　また隠善はこの日の練習前に原監督にあいさつ。「おう、１日でも長く１軍にいろよ」と声をかけられ、握手を交わした。「（支配下登録されてから）次の目標は開幕１軍でした。１日も長く１軍で勉強したいです」現状に満足せず、より上を目指す。

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松井秀、３打数無安打

◆インディアンス７―５ヤンキース（２５日・フロリダ州ウインターヘブン）　ヤンキースの松井秀喜外野手は「６番・左翼」で出場、３打数無安打だった。内容は遊飛、二ゴロ併殺打、四球、一直。

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日本代表、今夜バーレーンと対戦

◆２０１０年南アフリカＷ杯アジア３次予選　バーレーン―日本（２６日、バーレーン・マナマナショナルスタジアム）　日本代表は２６日、午後５時２０分（日本時間同１１時２０分）からアジア３次予選２組第２戦で、勝ち点３で並ぶバーレーンと対戦する。

　２５日の公式練習を終えた岡田監督は、３次予選で最初のアウェー戦について「厳しい試合になるだろうが、選手たちはベストを尽くしてくれると思う」と話した。

　ＦＷ大久保（神戸）ＧＫ川口（磐田）らは試合会場で約１時間、ミニゲームなどで最終調整した。ＦＷ高原（浦和）は右太ももの故障で欠場が決まったが、岡田監督は「（高原の）代わりの選手はたくさんいる。いくらでも手はある」と強気の姿勢を示した。

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ミキティ２７日左ふくらはぎ精密検査

左足ふくらはぎ故障のため、世界選手権を途中棄権した安藤美姫（２０）＝トヨタ自動車＝が２７日に名古屋市内の病院で精密検査を受けることが２５日、明らかになった。

　安藤は大会前のオランダ合宿中に左足を故障。日本連盟の伊東秀仁フィギュア強化部長は「大事を取って病院で見てもらうことにした」と説明。３０日のアイスショーは出演を見合わせる予定で、４月２０日のジャパン・オープンについても「長引けば厳しい」と欠場も示唆した。昨季から痛めている古傷の右肩についても、今季終了後に手術を予定していたが「話を聞いてみないと分からない」と慎重な姿勢を見せた。

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真央 甲子園行く！！中京大中京主将ラブコール

世界女王、甲子園へ行く！　フィギュアスケート世界選手権女子で初優勝を飾った浅田真央（１７）が、在学中の中京大中京高が決勝（４月３日予定）まで勝ち進んだ場合、甲子園球場に駆けつけるプランが２５日浮上した。真央は野球部の矢沢英典主将から「決勝に進んだら応援に来てほしい」とお願いされ、前向きに検討を始めた。真央はこの日、スウェーデンから帰国。光り輝く金メダルパワーで野球部を全国制覇に導く。

　日本人５人目の世界女王になった真央が、甲子園で戦う仲間に力強いエールを届けた。真央が通う愛知・中京大中京高は、センバツ高校野球に出場している。大会７日目（２８日予定）の明徳義塾戦が初戦だ。

　開会式で選手宣誓を務めた矢沢主将と真央は、４月から新３年になる。今までは隣のクラスだった。真央がスウェーデン出発前に「私も頑張るんで、みなさんも頑張ってください」と励ましの言葉を送るなど“親交”があった。世界フィギュア前に矢沢主将からは「決勝にまで進んだら応援に来てほしい」とラブコールされたそうで、関係者によると真央も「行こうかな」と初のアルプススタンドでの応援に乗り気だという。

　真央は３０日のアイスショー「名古屋フェスティバル」に出演した後、今季最終戦のジャパン・オープン（４月２０日）に出場する予定。競技以外にも新ＣＭ撮影など過密日程が続くが「都合が合えば甲子園に行きたい」とマネジメント関係者も前向きだ。

中京大中京高では２００４年の夏、安藤美姫がアルプスで応援し８強進出に“貢献”した。世界女王の応援実現は、決勝進出という難しい条件をクリアしなければならないが、真央のひと言が、ナインのモチベーションをさらに高めるはずだ。

　真央はこの日、優勝報告会見を行い「今は焼き肉と日本食が食べたい。エアロと（子犬の）ティアラ、こまちに会いたい」と笑顔。日本スケート連盟は１００万円の報奨金を授与する方針だが、フリーで転倒したトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）について「ジャパン・オープンではミスなく滑りたい」と気を引き締めた。さらなる飛躍を目指す１７歳の世界女王のエールは、野球部に届くに違いない。

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坂田「すべて上回って勝つ」…ＷＢＡ世界フライ級戦

◆プロボクシングＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ　王者・坂田健史（２８）＝協栄＝ｖｓ同級７位・山口真吾（２８）＝渡嘉敷＝（２９日、千葉・幕張メッセ国際展示場第８ホール）　王者・坂田が快勝でＷＢＣ王者・内藤大助（３３）＝宮田＝との統一戦実現に弾みをつける。挑戦者・山口とのＶ３防衛戦へ向け２５日、協栄ジムでスパーリングを公開。金平桂一郎会長に「内容の伴った勝利を見せないといけない」とビッグマッチ実現へ向け、圧倒的勝利を課された。

　坂田は「負けたくない」と内藤へのライバル心をたぎらせ「統一戦をやりたいと思っています」と言い切った。亀田興毅（２１）とは同門のため対決は不可能。フライ級最強を証明するためにも内藤戦を実現させたい。昨年１１月のＶ２防衛戦では引き分け防衛だっただけに、快勝でその布石を打ちたいところだ。

　まずは山口を倒すこと。公開スパーでは左右の鋭いアッパーを披露するなど、一回り小さい山口への対策を垣間見せた。「日本人対決で注目もされるだろうし、すべての面で僕が上回って勝ちたいと思っています」。８日に内藤がＶ２防衛、２２日には亀田興も再起戦で勝利した。坂田が３月の“フライ級月間”を豪快に締めくくる。

　◆山口ベルト自信　渡嘉敷会長「ＫＯある」　
  ○…山口陣営が世界ベルト奪取へ自信を見せた。元世界王者の渡嘉敷勝男会長が公開スパーを視察し「このパンチなら当たるということが再確認できた。カウンターでいいパンチが入ると思いますよ。ＫＯ（勝利）もありますね」とニヤリ。スパーは４回行われたが、２回が終わったところで坂田陣営との接触を避けるように、現役時代に所属していた協栄ジムを後にした。

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日本相撲協会が駿傑らの引退発表

日本相撲協会は２６日、元幕内駿傑ら１３人の引退を発表した。引退力士は次の通り。カッコ内は部屋。

　駿傑（放駒）雷光（八角）朝陽丸（高砂）一の谷（中村）棟方（春日野）琴乃峰（佐渡ケ嶽）駒光（放駒）山頭（鳴戸）玉ノ勝（片男波）鶴闘力（井筒）大森（鳴戸）松下（間垣）鳩弾力（出羽海）

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チーム青森が３勝目…カーリング

◆カーリング　女子世界選手権（２５日、カナダ・バーノン）　１次リーグを行い、日本代表のチーム青森はロシアに１０―５で勝ち、通算３勝３敗とした。同日夜にチェコと対戦する。今大会で獲得したポイントが２０１０年バンクーバー五輪の出場権につながる。（共同）

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大勇武が新十両…夏場所番付編成会議

日本相撲協会は２６日、大阪府立体育会館で大相撲夏場所（５月１１日初日・両国国技館）の番付編成会議を開き、十両昇進力士４人を発表した。新十両はモンゴル出身の大勇武（２４）＝本名ダワードルジ・オンドラハ、芝田山部屋＝だけで、元横綱大乃国の芝田山親方が１９９９年６月に部屋を創設してから初の関取誕生。また外国出身関取は史上最多の２２人となる。

　再十両は武州山（３１）＝本名山内隆志、青森県出身、武蔵川部屋＝、若荒雄（２４）＝本名八木ケ谷匡也、千葉県出身、阿武松部屋＝、元幕内の安壮富士（３２）＝本名杉野森清寿、青森県出身、伊勢ケ浜部屋＝の３人。元幕内の駿傑、元十両の琴乃峰、一の谷、雷光ら１３人の引退も発表された。

　▽新十両

　◆大勇武（だいゆうぶ＝本名ダワードルジ・オンドラハ）モンゴル・ウランバートル出身、芝田山部屋。０１年春場所初土俵。得意は右四つ、寄り。１８９センチ、１２１キロ。２４歳。

　▽再十両

　◆武州山（ぶしゅうやま＝本名山内隆志）青森市出身、武蔵川部屋。大東大から９９年初場所、幕下付け出しで初土俵。０３年九州場所新十両。得意は左四つ、寄り。１９１センチ、１６６キロ。３１歳。

　◆若荒雄（わかこうゆう＝本名八木ケ谷匡也）千葉県船橋市出身、阿武松部屋。９９年春場所初土俵。今年の初場所が新十両。得意は突き、押し。１８０センチ、１６０キロ。２４歳。

　◆安壮富士（あそうふじ＝本名杉野森清寿）青森県深浦町出身、伊勢ケ浜部屋。９４年初場所初土俵。０３年秋場所新十両。０６年九州場所新入幕。幕内安美錦の兄。得意は右四つ、寄り、出し投げ。１７９センチ、１２７キロ。３２歳。

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最優秀選手にフェデラー…男子テニス

男子テニスで世界ランキング１位のロジャー・フェデラー（スイス）が２５日、プロテニス協会（ＡＴＰ）の２００７年最優秀選手に選出された。選手投票によるスポーツマンシップ賞、ファンの人気投票でも１位となった。（米フロリダ州キービスケーンＡＰ＝共同）

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王ソフトミラクル！またまたサヨナラ！パ初、開幕４戦で３度目

　◆ソフトバンク６ｘ―５ロッテ（２４日・福岡ヤフードーム）　王ホークスが、ミラクル４連勝だ。５―５で迎えた延長１２回裏、ソフトバンクは２死二塁から田上が右翼越えのサヨナラタイムリーを放ち、開幕４連勝を決めた。開幕４試合中３試合がサヨナラ勝ちは、１９６１年の大洋以来、４７年ぶり。パ・リーグでは史上初の快挙となった。１２回に登板した久米が２勝目を挙げ、プロ初登板初完封の大場と合わせ、新人投手が３勝を挙げる大活躍。ミラクル快進撃は止まらない。

　また、奇跡が起きた。この日の主人公はプロ７年目・田上だった。５―５で迎えた延長１２回２死二塁。ロッテ５番手・小宮山の甘く入った１３３キロシュートを捕らえると、ぐんぐん伸びた打球は右翼手の頭上を越えた。グラウンドでもみくちゃになるナインの姿も、もはや恒例行事。プロ野球人生でのサヨナラは「記憶にない」と語ったヒーローは「痛いですけど気持ちいいです」と、ほおを紅潮させた。

　心地よい大歓声を背に受け、王監督はゆっくりと会見場に現れた。「総力戦だったね。きょうはフォアボールがいかに勝敗にかかわるかというかを表していたゲームだったね」アドレナリン全開だった４時間４８分の死闘。口調は冷静ながらテーブルに置かれたコーヒーを握る手には、自然と力が入った。その立役者となったのは熱血指導をした男だった。

　振り返れば、２３日の楽天戦（ヤフーＤ）の試合前練習。「上げた足を地面につくと同時にバットを振れ！」と王監督がアドバイスしたのが田上だった。８６８本の世界記録保持者からスイングスピードの極意を伝授され、田上も「監督に言われていることを意識してました」と、成果は即座に実を結んだ。

　２０日の誕生日を含む開幕３連戦はすべて代打からの途中出場。「準備はしてました」と胸を張ったように初スタメンでは２回の先制適時二塁打に続き、１点を追う延長１０回には執念の同点右前適時打、そして締めくくりのサヨナラ打。今季初のお立ち台では「みんながつないでくれた回してくれた。結果はたまたま」と謙そんした。

　１軍１３試合出場だった中日から０６年、年俸８９０万円でテスト入団。１５３試合に出場し、年俸は２年間で３倍以上の２９００万円までジャンプアップした。それでも「気にいっているし、買いかえる必要もない」と中日入団後に購入したベンツで現在も球場まで通う苦労人が、２万５８２８人のファンから一身に声援を浴び続けた。

　まさにミラクル劇場だ。開幕４連勝のうち、実に３試合がサヨナラ勝ち。パ・リーグでは史上初の快挙で、プロ野球でも１９６１年の大洋以来、実に４７年ぶりとなる。おまけに１２回に登板した久米が２勝目を挙げ、大場とのルーキーコンビで計３勝を挙げたミラクルホークス。「田上は一番いい働きをしてくれた」と目を細めた王監督。一度走り出したミラクル列車は、もう止まりそうもない。

参照元：スポーツ報知

高原離脱！右太もも痛でバーレーン戦欠場も

◆２０１０年南アフリカＷ杯アジア３次予選　バーレーン―日本（２６日、バーレーン・マナマナショナルスタジアム）　日本代表ＦＷ高原直泰（２８）＝浦和＝が２４日、右太もも痛のため練習を突如、リタイアした。高原はこの日、シュート練習を行った際、足に違和感が出たため途中で切り上げてしまった。２日後に迫った序盤の天王山、バーレーン戦を前に、チーム関係者は「大事を取っただけ」と話したが、高原本人は欠場の可能性を示唆するなど、岡田ジャパンは緊急事態に陥った。チームは２４日にドバイ合宿を打ち上げ、決戦の地マナマに到着した。

　南アＷ杯行きをかけた序盤の天王山２日前に、岡田ジャパンのエースに異変が起きた。２４日午前１０時、アル・ナスル競技場で行われたドバイ合宿最終日の練習で、ＦＷ高原が衝撃のリタイアだ。

　「昨日から張りがあった。明後日？　自分で無理をしてもチームのためにならない。やれればやるし、やれなければ無理。自分で判断する」眉間（みけん）にしわを寄せ、緊張感を漂わせたストライカーは、バーレーン戦欠場の危険性すら自ら指摘した。

　悲鳴を上げたのは右太もも裏だった。２３日の練習で違和感を感じた。前夜、入念なトリートメントを済ませたが、冒頭の約１０分間のシュート練習を終えるとピッチに倒れ込み、トレーナーの緊急マッサージを受けた。チームにメニューの指示を終えた岡田監督は深刻な表情で歩み寄る。６分間のマッサージ中に３度も状態を直接確認する異常事態だった。

　「無理しなくていい。ジョグ（ジョギング）して上がれ！」指揮官は傷ついた高原に休養指令を出した。これまで国際Ａマッチ５６試合で２３ゴールを量産した利き足の太もも裏は、０６年５月のドイツ戦後に右ひざと同時に痛めた古傷。今年１月の日本代表・鹿児島合宿でも右内転筋痛で練習を回避していた。

　岡田監督は「多分、大丈夫」と話し、代表ドクターは「大事ではない」と軽症をアピールするが、高原本人は「しっかり判断したい。焦らず無理をしても、チームのためにならない」と悲壮モード。

　決戦２日前のアクシデントは、０５年６月のＷ杯最終予選、敵地バーレーン戦もそうだった。ＭＦ小野伸二（２８）＝ボーフム＝が練習中に突如、右足第５中足骨疲労骨折で緊急離脱を強いられた。再び襲われた日本代表。バーレーンには魔物がすんでいるのか…。

　高原は２５日午後、マナマの国立競技場で行う前日練習で患部の状態を最終確認し、岡田監督との会談後、最終決断を下す。強行出場か、それとも欠場か。ドバイ合宿で高原を常に前線の軸に据えてきた岡田監督のゲームプランに、不吉なひずみが生まれてしまった。

参照元：スポーツ報知

高橋尚子 国内３大マラソンに同一シーズンで挑戦

シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子（３５）＝ファイテン＝が２４日、日本の３大女子マラソンとされる、１１月の東京国際、来年１月の大阪国際、同３月の名古屋国際のすべてに出場する意向を表明した。３レースはいずれも来年の世界選手権（ベルリン）代表選考会となる見込み。

　同じシーズンに３大会連続で出場するのはトップ選手では異例。高橋は「昔からの夢だった。新しいことにチャレンジして結果を出したい。この間の成績から大きいことは言えないが（優勝を）目標に全力で頑張る」と話した。

　３レース出場後の去就については「（引退の）可能性があるともないとも言えない。終わったあとにまだやりたければやるし、今は１００パーセント頑張ることに集中したい」と話した。

　高橋尚子「どうしてもやりたい長年の夢だった。今まで（トップ選手が）チャレンジしたことがないこと。１つ１つ全力でやりたい。お世話になった方へのお礼も含めて走りたい」

参照元：スポーツ報知