長谷川、リナレスから進化のきっかけ盗む！

プロボクシングＷＢＣ世界バンタム級王者・長谷川穂積（２８）＝真正＝が８日、初の海外キャンプ地となるハワイへ、ＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者ホルヘ・リナレス（２３）、ＷＢＣ世界フェザー級３位・粟生隆寛（２３）＝ともに帝拳＝と成田空港から出発。今年の目標とする２階級制覇の“先輩王者” リナレスから進化のきっかけを盗む。

　「ベネズエラのゴールデンボーイ」こと２６戦全勝中のリナレスとは、これまでも合同キャンプの経験はある。だが、今回は見る目が違う。「昨年の２階級制覇は刺激を受けた。特にすごいのは速いフック。いいところは吸収したい」１０日間のキャンプで“教材”にする心づもりだ。

　今年のテーマを「ＣＨＡＮＧＥ」と決めたように、経験も少なく苦手な海外をあえてキャンプ地に選択。暖かいハワイで体を絞り、そのまま２か月後の試合に向けて緩やかな減量期間に入る。「去年がピークと言われないように」２けた防衛、２階級制覇、米国進出と可能性を広げる０９年。３月のＶ８戦は、夢の通過点に過ぎない。

　◆粟生は「頂」
  ○…ＷＢＣ世界フェザー級王者オスカー・ラリオス（メキシコ）への再戦を目指す粟生は、今年のテーマを「頂（いただき）」に設定した。世界の頂点を目指し、約１０日間のキャンプで約３００キロを走破する予定。ただ平地を走るだけでなく、現地の名所でもある起伏の激しい標高２３２メートルのダイヤモンドヘッドをコースに入れる。「どんな展開でも１２ラウンド、同じペースで戦えるようにしたい」先輩世界王者の長谷川、リナレスとともに、まずはハワイの“難所”を攻略する。

参照元：スポーツ報知