太田が営業マン！フェンシングのためスポンサー獲得も真剣勝負

　メダル営業、やります！　日本フェンシング協会は８日、東京・北区のナショナルトレーニングセンターで日本代表の会見を行い、北京五輪男子フルーレ銀メダルの太田雄貴（２３）＝森永製菓＝らが参加。「百年に一度の不況」に危機感を募らせる太田は、競技だけでなく、協会の“営業活動”にも意欲を見せた。

　協会は２０１２年ロンドン五輪でのメダル獲得目標を金２個、銅３個に設定。太田の師でもあるウクライナ人のマツェイチュク・オレグ・コーチ（３６）との契約を延長し、エペ、サーブルにも欧州からコーチを招へいする考え。Ｗ杯などの海外遠征にも積極的に派遣していく方針だが、気になるのは費用。関係者によると、全体では「年間億単位の強化費が必要になる」という。

　五輪で銀メダルを獲得後、「裏方の皆さんの苦労がすごく分かった」と太田。協会はマネジメント会社と契約しスポンサー獲得に動いているが「応援していただけるのはうれしい。プレゼンとか顔を出したい」と協力する考えを明かした。

　年末は紅白歌合戦の審査員などで大みそかまで仕事をこなし、５日からは代表合宿と、サラリーマンとして福岡、東京などの事業所にあいさつ回りを行うなど、相変わらずの多忙ぶり。初戦は１８日のコペンハーゲン杯（デンマーク）となるが「１２年に結果を出すことが一番。今年はチャレンジしたい」と突き進むことを宣言した。

参照元：スポーツ報知