遼の顔写真入りファンバッジ、人気選手の６倍製造

男子プロゴルフツアーは、１７日に初日を迎える東建ホームメイトカップ（２０日まで、三重・東建多度ＣＣ名古屋）で今シーズンの幕を開ける。注目は今季からプロに転向し、今大会が国内ツアーデビュー戦となる石川遼（１６）＝パナソニック＝。日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）では、異例の増産態勢を敷いて石川グッズを販売していくことが１５日、分かった。

　ＪＧＴＯが増産した石川グッズは、２００６年から製作しているツアーメンバーの顔写真入りバッジだ。各試合会場で販売しており、今季前半戦は、選手会長の宮本勝昌、矢野東、片山晋呉ら人気選手については１００個を製作し、今大会で５０個を販売予定。しかし、石川のバッジはなんとその６倍の６００個を作り、大会初日の１７日から２００個を販売する。

　昨年度、最も多く売れたのは深堀圭一郎の２１８個で、並み居るトッププロを早々に抜き去ることは確実。ＪＧＴＯ関係者は「オフシーズンの状況を見ても妥当な数字」と話した。

　周囲の大きな期待に臆（おく）することのない石川は、前日（１４日）に続き会場で練習。１８ホールを回り終えてクラブハウスに戻ると、驚きが待っていた。正午に発表された予選ラウンドのペアリングで、前回優勝者の上田諭尉（３４）＝フリー＝、０４年大会覇者の藤田寛之（３８）＝葛城ＣＣ＝と同組になった。「いや…、素晴らしい組み合わせです。ここにぼくが入っていいのかなと思う」と思わず言葉に詰まった。一方、藤田は「（石川は）プロの一員として定着してきた。でも、人がどうかとは思わない。自分は自分に対して負けないことが重要」と冷静だった。

　石川はＪＧＴＯが開催したルール講習会にも出席。約１時間、真剣に耳を傾け「ＪＧＡ（日本ゴルフ協会）とＪＧＴＯで違うところもある。勉強になった」と話した。きょう１６日のプロアマ戦からは、スポンサーなどに渡せるようツアーメンバーに与えられる名刺も手にする。昨年までのアマチュアとは違う立場で、ひとりのプロとして力が試される時が来る。

参照元：スポーツ報知