遼「満足」１０位！日本シリーズ見えた…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　マイナビＡＢＣ選手権第１日（３０日・兵庫県ＡＢＣ・ＧＣ＝７２１７ヤード、パー７２）　石川遼（１７）＝パナソニック＝は４バーディー、２ボギーの７０で回り、２アンダーで首位と３打差の１０位でスタートを切った。１０位以内のスタートは今季４度目で、過去３度のうち２度が５位以内の好成績。上位進出の期待が高まった。首位には５アンダーで深堀圭一郎（４０）＝フォーラムエンジニアリング＝、星野英正（３１）＝フリー＝ら４人が並んだ。

　晴れやかな笑顔だった。スタートホールの１０番。石川はピン奥１メートルのバーディーパットを沈めると勢いに乗った。１２番で３メートル、１８番で２オンに成功して難なくバーディーを取るなど４バーディー、２ボギーの２アンダー。「初日としては最高の順位だと思いますし、満足してます」と好発進に白い歯がこぼれた。

　思わぬところに難グリーン攻略のヒントがあった。今大会は「マスターズみたい」と口にする選手がいるほどの超高速グリーン。攻略には、自分のふと口にしたひと言がきっかけだった。「１メートル手前に止めて下さい」２９日のプロアマ戦で、“ガラスのグリーン”に苦しむアマチュアにアドバイスを送った。「うまくいったので、これは自分にも言い聞かせようと思った。特に下りのパッティングでは５０センチ前に止めるつもりで打った」この日は３パットはなし。「パットの距離感が良かったのでこのスコアにつながった」と胸を張った。

　確かな成長を周囲は感じている。この日、同組で回った深堀が「どんどん成長してますね。ドライバーがうまくなったし、パットで強弱を付けられるようになって対応できるようになった。本物になる日は近いね」と脱帽する４度目のトップ１０発進。過去、初日を１０位以内で終えると、東建ホームメイトカップで５位、日本オープンでは２位と優勝争いに絡んでいるだけに“吉兆”だ。

　確かな成長　現在の獲得賞金は１９位の４２１３万円。６００万円の５位以内に入れば、賞金ランク２５位までの選手にも出場権が与えられるゴルフ日本シリーズＪＴカップ（１２月４～７日、東京よみうりＣＣ＝報知新聞社主催）出場へ大きく近づく。「あの雰囲気は最高だし今年も出たい」と上位進出、シリーズ出場へ意欲満々だ。

　「初日のスタートが良かったことがあまりないので、すごく気持ちいい。３日目も気持ち良く来られるように、あしたも何とか耐えたい」４試合連続の予選突破に向け気を引き締め、２日目も上位陣に食らいつく。

参照元：スポーツ報知