富樫、尚子にＶ１捧ぐ…女子ボクシングＷ世界戦

女子プロボクシングのダブル世界戦が１２月９日に後楽園ホールで行われることが２９日、発表された。日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）公認後の女子第１号王者となったＷＢＣライトフライ級暫定王者・富樫直美（３３）＝ワタナベ＝は菊地奈々子（３３）＝白井・具志堅＝とのＶ１戦が決定。大ファンで、現役引退を表明したばかりのシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん（３６）に勝利をささげる。

　尊敬する同じ女子アスリートの突然の引退が富樫の闘争心に火をつけた。「Ｑちゃんは常に挑戦し続けてきた。私もそういうふうになりたい」命を預かる助産師との両立を続け、王者に上り詰めた富樫が迎える初防衛戦。「自分もＱちゃんのように勇気を与える存在になりたい」と話した。

　ＪＢＣ公認後初の世界戦日本人対決。菊地は公認前にＷＢＣミニフライ級王座を獲得したこともある強豪だ。まだプロ転向したばかりの富樫に対し、５年とプロキャリアも豊富。それでも「１年もたってないけど、プロ意識は私も高い」とライバル心をあらわにしていた。

　◆小関も初防衛戦今度は完全勝利　○…ＷＢＣ世界女子アトム級王者・小関桃（２６）＝青木＝は金慧ミン（２５）＝韓国＝との初防衛戦が決定。８月に王座を奪ったウィンユー（タイ）戦では２回ＫＯ勝ちを収めたものの“バッティングＫＯ疑惑”が巻き起こっただけに「８月の試合には納得していない。今度は完ぺきな内容で勝ちたい」と話した。すでに走り込みのキャンプを終え、本格的な実戦練習に入る。

参照元：スポーツ報知