遼、鋼のボディー！初トリプルも手応え…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　つるやオープン最終日（２７日、兵庫・山の原ＧＣ＝６７７０ヤード、パー７１）　石川遼（１６）＝パナソニック＝は２バーディー、１ボギー、１トリプルボギーの７３で通算３オーバー４２位に終わった。順位こそ低迷したが、プロ転向後２週続けて決勝ラウンドを戦い抜き、オフの肉体改造が成功したことを実感。自身初となる３週連続のプロツアー、次戦の中日クラウンズ（５月１～４日、愛知・名古屋ＧＣ和合Ｃ）へ自信を見せた。優勝はＳ・Ｋ・ホ（３４）＝韓国＝で、６８をマークして２位から逆転。１２アンダーで通算７勝目を挙げた。

　期待された“ハニカミ・チャージ”は不発に終わった。１０番でバーディー発進した石川だったが、１２番でプロ転向後ツアー初となるトリプルボギー。左ラフから残り１２７ヤード、９アイアンでの第２打が左の林からせり出た木を直撃し、ボールは林に消えてＯＢ。序盤でスコアを崩した。

　前日の３８位から順位を落とし、４２位。それでも「いいスイングが続くようになった」と収穫を語り「全然疲れていない。次の試合も開幕戦並みの状態で臨めます。秋には５、６週連続にもなるけれど、それを乗り越えられそうな体力がついたと思う」と肉体改造の成果をかみしめていた。

　今オフ、クロスカントリースキー合宿などで本格的な筋力アップに取り組んだ。仲田健トレーナー指導の下、プロ仕様の体を段階的につくり上げている。日没順延の影響で一日３０ホールを回り、予選突破を果たした２５日の夜も宿舎で体幹を鍛えるトレーニングを敢行。目先だけでなく、今後を見据えた姿勢を貫いた。昨年は２連戦目に疲労で眠れない日もあったが「昨日の夜もすごくよく眠れた」と話した。

　試合後は次戦の中日クラウンズに向け、父・勝美さん（５１）運転の車で名古屋へ移動。２８日には日系米国人の高校生プロ、タッド・フジカワらと練習ラウンドを行う。「今まで以上に４日間戦いたい気持ちは強くなった」。１６歳の最年少プロは、休む間もなく次のハードルに立ち向かう。

参照元：スポーツ報知