遼、日本シリーズＪＴカップ出場「トップ１０で決める」！…１２月４日開幕

男子プロゴルフツアーの今季最終戦、第４５回ゴルフ日本シリーズＪＴカップ（１２月４～７日・東京よみうりＣＣ、報知新聞社主催）の記者発表が２１日、東京よみうりＣＣで行われた。出場権は今季の賞金ランク２５位以内の選手にも与えられるが、当確ラインは昨年より大幅に上がり、４５００万円から５０００万円になる見通し。前週の日本オープンで２位に入り、賞金ランクが１９位に浮上した石川遼（１７）＝パナソニック＝はこの日、ブリヂストンオープン（２３日から４日間、千葉・袖ケ浦ＣＣ袖ケ浦Ｃ）へ向け同コースでラウンド。「トップ１０に入って決めたい」と２年連続出場へ意欲をみせた。

　石川が２年連続のシリーズ出場に意欲を見せた。この日はブリヂストンオープンへ向け練習ラウンドをこなしたが、「開幕直前は日本シリーズなんて全く考えられなかったけど（日本オープンの）２位で見えてきました。やっぱり出たいです」と強い口調で話した。

　昨年大会から１年間のツアー優勝者に加え、賞金ランク２５位以内が出場権を得るメジャー最終戦。男子ツアーは昨年より年間試合数が１試合増え、賞金総額は５億８０００万円も上がったため、２５位以内のボーダーラインもアップ。昨年の大会前週（カシオワールドオープン）時点で２５位だった広田悟は３２２９万９４５９円を獲得していたが、この額は現時点での２６位にしか相当しない。

　過去３年間の賞金ランクなどから、今季の開幕前週の２５位は４２１６万４８４６円とみられていた。１１月にはレクサス選手権、三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ、ダンロップフェニックスと３週連続で優勝賞金４０００万円のビッグトーナメントが続くことから、４５００～５０００万円に達すれば当確ランプがともる。

　石川の現在の獲得賞金は３９３１万１６６円。当確にはあと５００～１０００万円が必要という状況を聞かされると「５０００万円はまだまだ厳しいですけど、トップ１０に入って決めたいです」と気合を入れた。レクサス―などの高額大会では１０位で５２４万円、５位で８００万円が上乗せされる。

　昨年大会にはマンシングウェアＫＳＢカップ優勝者の資格でアマチュアとして初出場。初日に６９の好スコアで３位発進するも、２日目以降は失速して２４位に終わった。２週連続の優勝争いで、一気に夢をかなえてみせる。

　【日本シリーズＪＴカップ出場資格】昨年大会から丸１年のツアー優勝者（プロ、アマ問わず）と、大会前週（カシオワールドオープン）終了時点の国内賞金ランク（海外メジャーと世界選手権シリーズでの獲得賞金を加算しないもの）２５位まで、そして日本ツアーメンバーで米国、欧州、豪州、南アフリカツアー、世界選手権シリーズ優勝者に与えられる。ちなみに石川は、昨年の出場決定時のランク２５位（約３２３０万円＝広田悟）の額をすでに上回った。

　［大会ガイド］
  ◇チケット　前売り券は各日４０００円。当日券は第１、２日が４０００円、第３、最終日が５０００円。中学生以下は無料。第３、最終日は女性に限り当日券が４０００円。前売り券はチケットぴあ、ＣＮプレイガイド、ローソンチケット、首都圏主要プレイガイドで２２日から発売。　

　◇コース設定
  距離は昨年とほぼ変わらないが、今年は天候の影響で例年よりラフが深くなっており、ティーショットの正確性がカギを握りそう。また、１７番にかけられているイーグル賞（賞金５０万円と副賞）は昨年までは達成者による均等割りだったが、今年から達成者全員に全額を贈呈。飛ばし屋にとっては大きな魅力だ。

　◇テレビ放送　
  日本テレビ系全国ネット　
  ▽１２月６日（第３日）１５時３０分～１６時５５分▽同７日（最終日）１５時～１６時５５分

　◇放送態勢
  日本テレビ系では昨年よりカメラを５台増やして合計３０台で中継。最終日の放送時間は１時間５５分で、これは今季同局が放送するゴルフ１２大会の中で一番長い。昨年大会は最終日が男子ツアーのシーズン最高視聴率となる８．５％を記録。稲垣真一プロデューサーは「石川君が出場して、先週（日本オープン）のようにしびれる展開になってくれれば注目も集まるはず。視聴率は今季も１位を目指します」と話した。

参照元：スポーツ報知