遼、外泊３週間！過去最長プロの“勲章”だ

遼クンが自宅から通わず、初の“３週連続外泊出勤”に挑む。男子プロゴルフツアーのフジサンケイクラシックは、４日から山梨・富士桜ＣＣで開幕。石川遼（１６）＝パナソニック＝は１日、同コースを訪れ約１時間半の練習を行った。プロ初優勝を飾った８月の関西オープンから、埼玉県内の自宅に一度も帰らないゴルフ漬けの毎日を送る遼クン。昨年１５位と健闘した大会で上位進出を狙う。

　３週間も家に帰れない―。普通の高校生ならばホームシックにかかってもおかしくないが、石川にとっては、むしろプロゴルファーとしての“勲章”だ。「今までで一番長いです。ゴルフ以外でも記憶にないけど、疲れもない。今日が（前週のバナＨ杯ＫＢＣオーガスタの）５日目だったとしても大丈夫ですよ」さわやかに笑った。

　これまではプロツアーの連戦でも２週間が最高。１～２月のオーストラリア＆ハワイ遠征も１６日間だった。今大会は夏の拠点を置いている山梨での開催ということもあり、前週の最終日終了後にそのまま現地入り。「昨日会った人と違うところで今日会うと“プロゴルファーだな”って感じますね」この日も休むことなくショットとパットの感触を確かめた。

　前週はコーチの父・勝美さんが所用で不在だったが、この日、１週間ぶりに息子のスイングを見た父は「全然崩れていない」と目を細めた。勝美さんは前週、スコアもほとんどチェックせず“完全放任”。それが逆に石川にほどよい緊張感を生み出し、ツアー３戦連続の予選通過につながったようだ。

　富士桜ＣＣでは通算２０ラウンド以上もこなしており「（プロツアー開催コースでは）ここがダントツ」という準ホームコース。初日に３打差７位発進した昨年の再現を目指して、今週も全力投球する。

参照元：スポーツ報知