貴親方さっそく協会改革試案披露

時津風部屋の序ノ口力士が死亡した事件で発足した、再発防止検討委員会が１２日、東京・中野区の貴乃花部屋など３部屋を視察した。１日に役員待遇に昇進した貴乃花親方が再発防止案を提案。３５歳の若き幹部が早速、協会の改革へ新風を送り込んだ形だ。

　貴乃花部屋には伊勢ノ海委員長（元関脇・藤ノ川）ら３人の親方と外部委員の日本プロスポーツ協会の山口弘典副会長が訪問した。午後３時３０分過ぎからの面談は貴乃花親方とおかみさんの花田景子夫人が応対。席上、委員から「役員待遇として意見はないか？」と聞かれ、貴乃花親方は外部から講師を招き親方、力士を対象にした勉強会を提案。内容も世代別にテーマを分けた形での実施を示したという。

　積極的な再発防止案に山口委員は「大変前向きな提案で良かった」と評価。伊勢ノ海委員長は「参考になった」と４月に開かれる委員会で貴乃花案を提案する意向を示していた。全５３部屋の視察は４月中に終える計画。委員会は視察を終えた段階で再発防止案をまとめ理事会の承認を得て監督官庁の文科省へ報告する。　

参照元：スポーツ報知