福原愛にダイエット指令 近藤監督「体脂肪落とせ」

◆日本リーグ・ビッグトーナメント大会（４日、宮城・仙台市体育館）　卓球の北京五輪日本代表の調整を兼ねた日本リーグ・ビッグトーナメント仙台大会が４日、宮城・仙台市体育館で行われたが、女子のエース福原愛（１９）＝ＡＮＡ＝は３回戦敗退。近藤欽司監督（６５）は、福原が１週間前に軽いぎっくり腰となったことを明かし、“シェイプアップ”を厳命、体調管理の徹底を求めた。男子も韓陽（東京アート）の準優勝が最高と、五輪代表の優勝はならなかった。

　福原は苦しみながら初戦の２回戦を突破したが、３回戦で過去１勝４敗と相性の悪い藤沼亜衣（２５）＝日立化成＝に１―３で敗れた。「今回は勝負より内容重視。練習の成果も試せたし十分満足しています。成果？　言えません」あくまでも調整だったと強調したが、会見後に「ハ～ッ」と大きく漏らしたタメ息が現状を物語っていた。

　実は１週間前、練習中に軽度のぎっくり腰を起こした。技術面の大幅改造に五輪用特別コーチをつけ、本格的に筋力トレに着手した矢先でのアクシデント。試合には周囲に気づかれないように腰のコルセットを外して出た。「目標まで５０％。自信にはなった」と福原。だが近藤監督は体調管理を問題視し「体脂肪を落とし筋量を増やした方がいい」と指摘。食事の改善を求めた。

　１５日からの中国・長春での試合を手始めに五輪前哨戦３大会に臨む女子代表。だが福原のほか平野早矢香（２３）＝ミキハウス＝、福岡春菜（２４）＝中国電力＝も仙台で全滅する事態だ。五輪まで９５日。果たして北京に間に合うのか。

　◆平野準決で敗退　〇…平野は準決勝で小西杏（アスモ）に２―３で敗退。４月中旬の海外遠征で右肩痛を起こし本格練習ができなかったことが判明した。五輪の団体戦は、チームの世界ランキングが組み合わせに影響する。現在５位の日本は４位が目標。１５日からの中国オープンで上位を狙うが、「試合の中で調整するしかない」と覚悟した。

　◆福岡改造手応え　〇…福岡も初戦の２回戦で小西に１―３に敗れた。海外で威力を発揮していた得意のサーブに不安を感じ、コーチらの反対もある中で、福原と同じく大改造に着手。練習の成果は発揮できなかったが「どこを生かせばいいか感触はつかめたと思う」と手応えを得た。

参照元：スポーツ報知