白鵬無傷５連勝に「当然」…初場所５日目

◆大相撲初場所５日目　○白鵬（上手投げ）嘉風●（１５日・両国国技館）　横綱・白鵬は西前頭２枚目の嘉風を上手投げで下し朝青龍と並んで５連勝。０７年名古屋の横綱昇進以降、両横綱がそろって初日から５連勝は初となった。序盤を終え全勝は両横綱と関脇・把瑠都、平幕の栃煌山の４人となった。

　白鵬は負けない。朝青龍が５連勝を飾った直後の結び。初顔の嘉風を危なげなく上手投げで下し全勝を守った。「立ち合いから流れが良かったですね」。表情を変えず序盤を振り返った。

　０７年名古屋の横綱昇進後、朝青龍と並んで初日から５連勝は初。進退がかかるライバルときれいに勝ち星を並べたが「内容が違います」と、珍しく対抗心をむき出しにした。ライバルが３場所連続休場した場所はすべて優勝。場所前の横審総見でも６連勝するなど圧倒した。実績はともかく今の力は完全に上という自負がある。勝ち星だけでなく中身を見ろ―という強烈なメッセージが言葉には込められていた。

　武蔵川理事長も断言する。「白鵬は万全。朝青龍はまだ踏み込みの次の出足がもうひとつ。白鵬の方が朝青龍より安定している」。同じ５連勝でも内容で白鵬へ軍配を上げた。先輩横綱を上手投げで破った昨年の初場所千秋楽の相星決戦。このまま勝ち続ければ全勝での再現も期待できる。「横綱ですから勝つのは当然」。慌てず騒がずマイペースで朝青龍を待つ。

参照元：スポーツ報知