沢ロスタイム弾！なでしこ北朝鮮下す…東アジア選手権

◆サッカー東アジア選手権・女子第１戦　日本３―２北朝鮮（１８日、中国・重慶）　北京五輪に出場するＦＩＦＡランク１１位のなでしこジャパンは、１月に就任した佐々木則夫新監督（４９）初試合で同６位の強豪、北朝鮮に３―２で勝ち、白星スタートを切った。日本は１―２の後半３７分、ＭＦ宮間あや（２３）＝岡山湯郷＝が直接ＦＫを決め同点。ロスタイムにＭＦ沢穂希（２９）＝日テレ＝がループシュートを決め、２００４年４月２４日のアテネ五輪予選以来、３年１０か月ぶりの北朝鮮戦勝利を飾った。男子と同じく中国、韓国を合わせた４か国の総当たりで争われ、日本は２１日に韓国、２４日に中国と対戦する。

　誰もがあっけにとられた決勝ゴール。しかし日本のエース、沢は狙っていた。２―２の後半ロスタイム、ペナルティーエリア右角から天高く浮き球のループシュートを右足で放った。「打った瞬間、入ったと思った」ＧＫハン・ヘヨンの頭上を越えたボールはそのままゴールネットに吸い込まれる。日本代表通算得点を更新する６６点目が、劇的に決まった。

　「粘りに粘って得点が取れてよかった。アジア大会のリベンジができてよかった」と沢。前回の対戦は０６年１２月１３日、ドーハ・アジア大会決勝。０―０の末、ＰＫ戦２―４で敗れた雪辱を果たし、大きな自信をつかんだ。大橋浩司監督下のコーチから昇格し、初勝利を収めた佐々木監督は「この大会をいい経験としたい。北京五輪でメダルを取りたい」と話した。

参照元：スポーツ報知