朝青龍の気分も暴落！楽しみだったロンドン公演中止

大相撲の横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝が２０日、急激な円高でロンドン公演が中止になったことに関し、やけっぱちになった。巡業先の沖縄・石垣島で「こうなったら手持ちで行くわ」と単独で乗り込むことをぶち上げ「もっとも、（来年）１０月までオレがいるかわからんけどな」と進退にかかわる危ない発言も。同じ横綱の白鵬も（２３）＝宮城野＝もショックをあらわにし、世界同時不況に両横綱も完敗の様子だった。

　朝青龍は「世界の暴落が相撲界にも来たということだな」とロンドン公演中止に理解を見せたが、少年時代に世話になった恩師が現地にいることから「１５年ぶりに再会できると思っていたのに」と唇をかみしめると、危ない発言を連発した。

　まずは「こうなったら手持ちで行くわ。プライベートで行くしかない」と拳を振り上げ、自費による単独渡英をぶち上げた。さらに、続くドッキリ発言で周囲を驚かせた。「もっとも、そこまでオレがやっているか分からんけどな」取りようによっては、秋場所までに引退していることを覚悟しているかのような言葉。３場所連続休場から復帰を目指す今回の冬巡業では、これまで一貫して進退に言及しなかった。待望していたロンドン公演の中止で半ばやけくそ気味になり、その時までに土俵を降りている恐れがあることを告白してしまった。

円高中止にショックを受けたのは、朝青龍だけではない。ライバルの白鵬も同じだ。ロンドンには姉が在住し、フランスには親せきが住んでいる。「１０月にみんなで会えるねって話して楽しみにしていたんですが…」と表情を曇らせた。

　日本相撲協会は２２日の理事会で中止を正式決定する。九重広報部長（元横綱・千代の富士）は「景気の悪いこの現状を考えたら、仕方ないだろう。まずは理事会で報告する」と話していた。

参照元：スポーツ報知