朝青龍、まじめに朝げいこ

大相撲春場所（３月９日初日、大阪府立体育会館）で４場所ぶりの優勝を狙う横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝が２８日、出げいこを開始した。大阪・寝屋川市の境川部屋に出撃。幕内・豪栄道（２１）、豊響（２３）らに１６戦全勝と圧倒した。アロハシャツ問題や暴言などお騒がせ続きだったが、土俵内では“優等生”。初場所で賜杯を奪われた横綱・白鵬へのリベンジに向け、好調をアピールした。

　この日が本格始動となった朝青龍は、大阪・中央区の高砂部屋から車に乗り込み約４０分かけて境川部屋に到着。気合十分で土俵に入ると、持ち前のスピードで幕内６人を軽く料理した。気をよくしたのか、けいこ後には見物客の赤ちゃんを抱いて記念撮影に応じるなど上機嫌。「体調？　まあまあだな。じゃあな」これまでの険しい表情から一転、笑顔で去っていった。

　胸を借りた豪栄道は「強いです」と脱帽。境川親方（元小結・両国）も「相変わらずスピードがある。最後はスタミナが切れたけど、始動したばかりであれだけやれるなんて」と絶賛。賜杯奪回へ上々の滑り出しを果たした。

参照元：スポーツ報知